自己紹介
代表理事の松本です。県立高校を退職し、姫路市立好古学園大学校で日本史の講師を務めながら、YouTubeで日本史オンライン講座を運営しています。十年近く、相生歴史研究会の会長として、旗本浅野家若狭野陣屋に残る札座の管理をしてきました。この度、札座を修復し活用するため、歴史研究会の中心メンバーで一般社団法人若狭野陣屋記念館を設立しました。私たちは、札座の建物および敷地を購入し、国の登録文化財にしようと考えています。私たちの活動にご支援をお願いします。
このプロジェクトで実現したいこと
若狭野陣屋に現存する札座の建物と敷地を購入するための資金を集めます。建物・敷地購入費用を越えるご支援をいただけた場合は、建物の修復費用に充てさせていただきます。若狭野陣屋の敷地は、浅野家・若狭野須賀神社・私有地に分かれています。今回、購入するのは、浅野家の所有地です。札座の建物・敷地は浅野家が所有されている部分に含まれています。
プロジェクト立ち上げの背景
2016年、若狭野陣屋に残る札座が解体されるということを聞き、この建物の管理を任せていただいて保存にあたってきました。2023年からヘリテージマネージャーによる札座の調査が行われ、歴史的建築物としての価値があることが確認されました。国宝や重要文化財の修復にあたってこられた篠永昌幸先生の動画をご覧ください。また、この調査で判明したことも含めて若狭野陣屋についての書籍を作りました。現在、登録文化財に申請するための準備を進めており、今後の管理運営主体として一般社団法人若狭野陣屋記念館を設立し、札座の建物と敷地を購入することにしました。
旗本浅野家の所領若狭野は、中世の東寺領矢野荘です。矢野荘は東寺百合文書に登場する日本で最も有名な荘園の一つで、荘園研究の聖地になっています。今、矢野荘にも若狭野陣屋にも観光客は全く訪れません。しかし、古代の条里制や古墳、中世の荘園、近世の陣屋を歩きながら、公地公民制・荘園制・幕藩体制を学びますと一日で日本史を体感できます。
若狭野陣屋の札座にも、赤穂浅野家の歴史や藩札発行を必要とした近世経済の歴史が詰まっています。若狭野陣屋の札座は、深く日本史を学びたいという歴史好きのためのツーリズムの地として大きな可能性を秘めています。
現在の準備状況
一般社団法人若狭野陣屋記念館を設立し、札座の建物・敷地を購入する準備を進めています。若狭野陣屋記念館のホームページ及びYouTubeチャンネルを開設しました。なお、日本史オンライン講座のチャンネルでも若狭野陣屋の動画を公開しています。また、若狭野陣屋を紹介する書籍をAmazonで販売しています。
リターンについて
リターンは4つ準備しました。
1 中世の荘園と近世の若狭野陣屋を歩く 3万円 20枚限定
代表理事が皆様をご案内します。2年間有効のチケットをお送りしますので、お一人、ご夫婦、少人数のグループでお越しください。9人までのグループであれば、1枚のチケットでご案内します。最寄りは山陽新幹線相生駅。相生駅は中世の荘園王家領矢野荘のなかにあります。
2 日本史オンライン講座の会員限定動画の会員権一年分 1万円 70人まで
毎週水曜日夜、大学の先生など研究者を講師にお迎えしてメンバー限定のライブ配信を行い、録画をアーカイブとして公開しています。
3 社会人のための高校日本史ライブのため作成したパワーポイントの系図 1万円 100人まで
代表理事が作成した系図のデータです。見やすい系図で、眺めるだけでもいろいろなことがわかってきます。また、授業や講演会の教材として使うとすごく便利です。古代から江戸時代まで揃っています。系図は私が作りました。写真・地図等は著作権が絡みますので省略します。
4 若狭野陣屋を紹介する書籍2026年版 5000円 100人まで
2024年版をAmazonで販売しています。現在、改訂作業を進めており、皆様には2026年版をお送りします。2年間の活動で判明したことなどを書き加えページ数を増やした書籍になります。
スケジュール
1月 札座の建物・土地を自己資金と借入金で購入します
1月 クラウドファンディング終了
1月 リターン発送
最後に
中世の荘園は日本史を理解するうえで、重要だが理解が難しいとされるテーマです。「荘園を見に行こう」ということになれば、最も便利で研究が進んでいるのは矢野荘。院政期、鳥羽上皇が王家領矢野荘として創立し、鎌倉時代末期に下地中分されて、領家方が東寺領矢野荘になりました。そして、江戸時代、東寺領矢野荘は旗本浅野家の所領になります。
矢野荘は研究者が訪れますが、一般の観光客は来ません。旗本浅野家の若狭野陣屋に残る札座を修復保存して、①登録文化財にします ②日本史学びツーリズムの拠点にします。
皆様のご支援で、若狭野陣屋の札座が修復保存へと進み、王家領矢野荘・東寺領矢野荘が日本史学びツーリズムの場となります。一般社団法人若狭野陣屋記念館のクラウドファンディングにご支援をお願いします。
最新の活動報告
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札座を登記するために土地家屋調査士が測量しました
2025/12/19 20:01札座は文政年間に建築されました。それから、200年、藩札発行の事務所・住宅・寺院・集会所と様々な使われ方をしてきましたが、登記はされていませんでした。国の登録文化財に申請するためには登記簿が必要です。そこで、登記簿の最初の部分(表題登記)を作る作業を進めています。今日は、土地家屋調査士が測量に来ました。土地家屋調査士さんも「江戸時代の建物の表題登記を作るのは初めてです」ということで、手探りで進めています。 もっと見る




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