私は鍼灸あん摩マッサージ指圧師として、東洋医学と西洋医学の両面から患者様の身体を診ています。
西洋医学では、血液検査や画像検査などを用いて病気や異常を見つけ、原因に対して治療を行います。一方で、検査では異常が見つからなくても「疲れが取れない」「眠れない」「なんとなく不調」といった症状に悩む方も少なくありません。
東洋医学では、そのような状態を「未病(みびょう)」と捉えます。病気ではないけれど健康でもない状態です。脈や舌、お腹の状態、睡眠や食欲、冷えやのぼせなど全身の情報から、気・血・津液(水分代謝)のバランスや巡りを評価していきます。
近年の研究では、鍼刺激が神経系・免疫系・内分泌系に働きかけ、自律神経の調整や炎症反応の抑制に関与することが分かってきています。鍼をすると脳や神経ネットワークが反応し、痛みを和らげる物質の分泌や血流改善が起こります。また、迷走神経を介した抗炎症作用も注目されており、身体が本来持っている恒常性(ホメオスタシス)を維持する働きを助けると考えられています。
東洋医学でいう「気血の巡りを整える」という考え方は、現代医学でいう神経・血流・免疫機能の調整と重なる部分も多くあります。
私が目指しているのは、症状だけを見るのではなく、その人全体を診る医療です。身体は本来、自ら回復しようとする力を持っています。鍼灸はその力を引き出すお手伝いをする医療だと考えています。
そして今回挑戦しているバイオトイレのプロジェクトも同じです。微生物の力を活かし、排泄物を自然へ還していく循環の仕組みです。
人の身体も自然も、本来備わっている力を活かすことで健やかな状態を保つことができるのではないかと考えています。
「人にも地球にも優しい鍼灸院」を目指して、これからも学びと実践を続けていきたいと思います。
大変ですけど・・・



