【インドネシア豪雨 緊急支援】インドネシアで豪雨災害が発生。緊急支援を開始します
インドネシアでは11月から1週間にわたって降り続いた豪雨により、洪水や土砂崩れが相次いでいます。報道によると西部のスマトラ島では、死者は600人を超え、行方不明者も400人以上に上っています。インドネシア国家災害対策庁は、国内全体で合わせて2万8000棟以上の家屋が被害を受け、約150万人が被災していると発表しました。
ピースウィンズ・ジャパンは、この被害に対しインドネシアでの緊急支援を決定。日本から緊急支援チームを派遣します。現地でニーズを調査し、これまでの災害支援、人道支援の知見を活かして、被災者の方々に必要とされる支援を届けます。
皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
インドネシアでのこれまでの活動
1997年にはイリアン・ジャヤ州の干ばつ被災者に対する緊急支援を実施し、その後も各地の地元NGOと協力しながら、自然災害や国内避難民への支援に取り組んできました。
2004年のスマトラ島沖地震・津波による被災者支援をはじめ、2009年のスマトラ島パダン沖地震、2018年7月・8月のロンボク島地震、2018年9月のスラウェシ島パル地震、2022年のジャワ島地震など、さまざまな災害に際し、被災地での緊急支援を行っています。
寄付金の使いみち皆様からいただいたご寄付は、2025年12月に発生したインドネシアでの豪雨災害により被害を受けた被災地・被災者支援活動に大切に活用させていただきます。
被災地で予定している支援活動
・支援ニーズ調査
・緊急物資支援
・その他被災地のニーズに応じた支援
・支援に伴う事務局運営費
※本プロジェクトは、期日までに集まった寄付総額に応じて、実行内容の規模を決定します。
※現地の状況によって活動内容が追加・変更となる可能性があります。
※ピースウィンズ・ジャパン寄付金など取扱規程は下記をご参照ください。
https://peace-winds.org/wp-content/themes/pwj2023/assets/pdf/A13kihukin_20210319.pdf
このプロジェクトへの寄付は寄付金控除の対象になります

「寄附金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンが発行した領収証をもって確定申告をしていただく必要がございます。 ※領収証はCAMPFIREではなく当団体が発行・郵送いたします。 ▷詳細はこちらへ(内閣府NPOサイト)
個人の方が寄付された場合の控除額計算方法
▼税額控除(寄付金特別控除)の場合(寄付金合計額 – 2,000円)× 40%この金額を「税額」から控除できます。ただし、所得税額の25%が限度となります。
▼所得控除(寄付金控除)の場合(寄付金合計額 – 2,000円)× 所得税率「寄付金合計額– 2,000円」を所得から控除できます。ただし、年間の総所得金額の40%に相当する額が上限となります。また、所得税率は年間の所得金額に応じて異なります。
【例】年間30,000円を寄付 (広島県の方が、税額控除を選択した場合。広島市以外の場合)所得税(30,000円 – 2,000円)× 40% = 11,200円県民税(30,000円 – 2,000円)× 4%(※) = 1,120円合計 12,320円の控除※広島市内にお住いの方の場合は4%ではなく2%になります(▸ 広島県の県民税のページ参照)。また、控除には限度額がありますので、実際の税額はケースにより異なります。詳しくは内閣府のNPOホームページ、広島県のNPO法人情報サイトなどをご覧ください。
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンについて
ピースウィンズ ・ジャパンは、国内外で自然災害、あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人びとを支援する日本発の国際協力NGOで、大西健丞により1996年に設立されました。これまでに世界41の国と地域で活動してきました。また、災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団」の運営や地域活性化、犬の殺処分ゼロを目指した動物の保護・譲渡活動「ピースワンコ・ジャパン」など、社会課題の最前線で解決に全力を尽くす、ソーシャルイノベーション・プラットフォームとして挑戦を続けています。
代表理事兼統括責任者:大西 健丞
設立年月:1996年2月
所在地:広島県神石高原町近田1161-2 2F
東京事務所:東京都渋谷区富ヶ谷2-41-12 富ヶ谷小川ビル2F
主な活動:海外人道支援、災害緊急支援、地域復興・開発支援、犬の保護・譲渡活動団体
URL :https://peace-winds.org/
最新の活動報告
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今も続く被災地の厳しい暮らしを前に
2025/12/25 16:19インドネシア・スマトラ島で11月下旬、豪雨による洪水被害が発生してからおよそ1ヵ月が過ぎました。道路や橋に被害が出るなどして陸路でのアクセスが難しくなった地域では、いまだに十分な支援を受けられていない被災地が存在しています。ピースウィンズの支援チームは、現地の提携団体と連携しながら、各地の被災地の調査や支援を進めてきました。瓦礫の中で暮らす被災者たち、忘れぬ笑顔瓦礫の山を前に佇むピースウィンズスタッフ今回の洪水でもっとも大きな被害が出た、スマトラ島北西部のアチェ州。道路の寸断などで孤立した集落もあり、支援物資の不足も大きな問題になっています。アクセスの困難さから支援チームもなかなか足を踏み入れることができずにいましたが、12月17日、現地提携団体の協力を得て、アチェ州のアチェタミアン県を訪れることができました。現地入りしたピースウィンズスタッフを迎えたのは、見渡す限りの瓦礫と押し流されてきた木々の山。そして、そのなかで今も暮らす人びとの姿でした。食料や水など最低限の物資も不足するなか、瓦礫の片付けといった復旧作業や、住環境の改善にはなかなか支援が及びません。かろうじて届いた支援物資のテントなどに身を寄せ合い、寝泊まりする場所を確保しています。今もひざ下まで浸かるような泥で覆われている場所もあります。重機の数は限られているため、住民たちはスコップなどを使って地道に泥をかき出す途方もない作業を行っていました。満足な物資もないまま、厳しい住環境のなかで1ヵ月近くを過ごしてきた被災者の苦難や苦労は計り知れません。しかし、支援に訪れた私たちを笑顔で迎えてくれました。大きな苦難のなかでも、笑顔を忘れない彼らの強さをひしひしと感じました。インドネシア語で「心優しい人、ありがとう」と書かれた文字私たちは西海岸側の被災地である北スマトラ州中央タパヌリ県にも足を運び、提携団体とともに物資配付を行いました。道中では土砂崩れが発生し、家や道路が崩壊、車両の往来にも大きな影響が出ていました。同じ洪水の被害でも、各地で異なる被災の状況とニーズを目の当たりにしました。被災地域付近の道路では、土砂崩れにより交通網が遮断されているところもスマトラ島の広範囲にわたって甚大な被害をもたらした今回の豪雨。亡くなった人は25日時点で1100人を超え、約50万人が避難生活を送るなど、大勢の人の人生を狂わせました。そして今も、命の危機にさらされている人びとがいます。私たちはこれからも、被災地の人びとを支えるためにできることを模索しながら、皆さまのご支援を現地に届けます。これからも、温かい応援をどうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る人の絆と将来の希望をつなぐ支援を
2025/12/16 13:48スマトラ島での大規模な洪水被害の発生から、約半月が過ぎました。被害の大きい地域では今も復旧のめどがたっておらず、支援を届けるのが難しい被災地も残っています。また、新たなサイクロンによる豪雨の再来も警戒されています。今回の報告では、大きな被害を受けた北スマトラ州・タンジュンプラでの物資支援の様子や現場の声をお伝えします。地域の助け合いが支える被災地の今今も水浸しのままの病院タンジュンプラは北スマトラ州都メダンから、車で2時間ほどの場所にある町です。以前の報告でもお伝えしたとおり、洪水発生から10日以上が経っても水が引かず、家屋や学校が水没するなど大きな被害が出ていました。12月10日、私たちは衛生用品などの支援物資を手に、再びこの地を訪れました。今もまだたくさんの家屋、建物が水に浸かったままの状態です。私たちが物資を届けた拠点では、自身も被災しながらも地域の人びとをサポートしているという男性、アルさん(仮名)にお話を聞くことができました。ここでは災害支援の拠点を示す「ポスコ(Posko)」の文字が手書きで掲げられ、物資の配布などが行われています。ポスコは行政が運営するものもありますが、ここではアルさんを中心とした地域の人びと自身が、協力して立ち上げ、運営にあたっているとのこと。周辺地域に居住する400世帯、1500名あまりの被災者をこのポスコが支えています。洪水が自宅を襲ったとき、アルさんの奥様は体調を崩されていました。自身のご家族のサポートをしたいという気持ちはもちろんありましたが、それでも地域のまとめ役として、家族の無事を確認するとすぐ、みんなで助け合うための人や物資の調整を始めたといいます。石鹸や虫除けクリーム、生理用品などの衛生用品を届けましたこの地域は政府の支援が乏しく、現在は民間団体の支援に生活を頼っているとのこと。復興の展望も見据えているというアルさんですが、家だけでなく農地や家畜などの生計手段も失った人びとにとって、生活再建はゼロからのスタート。浸水が残る状況で電気などのインフラも破壊され、日々を暮らしていくのに精一杯な現状では、再出発には数ヶ月はかかるとみています。すべてを奪う洪水の被害から立ち上がるための力スマトラ島北西部のアチェ州などには、今も物理的に支援が届きにくい被災地が残されています。大都市のメダンから車で日帰りでも向かうことのできるタンジュンプラは相対的に物資が入りやすいため、まだ救いがある状況との見方もあります。しかし、実際に家や財産をすべて失った被災者の方の苦悩の前では、そんな比較にはまるで意味がありません。「洪水の後、私たちには何も残されていませんでした」――これほど大きな洪水は初めてだと話してくれた女性の言葉は、将来への切実な不安を訴えていました。未来への希望をつなぐのは、やはり人と人とのつながりです。アルさんたちが紡ぐ地域の絆はもちろん、私たちのような支援団体の存在が、あなたたちを見捨てないという被災地へのメッセージになり、不安を和らげることを祈っています。今回、厳しい状況のなかでも私たちを笑顔で迎えてくれた現地の皆さんに、こちらも救われる気持ちになりました。タンジュンプラでは、自宅が住める状況にないため、洪水で汚れた毛布などを屋根代わりに外で暮らしている人の姿が多くありました。ひとたびスコールなどが襲えば、雨を避ける術はないという生活です。他の被災地でも同様の状況がみられると言います。私たちはこうした人びとを少しでも支えるため、簡易的な屋根などに活用できるターポリン(大きく丈夫なビニール素材)を追加の支援物資として新たに調達。提携団体と協力して、支援に乗り出しています。現地団体と連携しながら、私たち自身の目で被災地の状況やニーズを把握し、できる支援を着実に実行していきます。皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る今も残る孤立した被災地。再びの雨が迫る現場から
2025/12/09 14:3811月末、豪雨による洪水が襲ったインドネシア・スマトラ島。被災から2週間以上が経った今も支援の手が行き届かない地域が残るなど、壊滅的な被害をもたらしています。現地では、歯がゆい思いを抱えながらも懸命に支援活動に取り組む人びとの姿がありました。※写真は被災したアチェ・タミアン県の様子(6日、現地提供写真)支援届かぬ孤立した村北スマトラ州の被災地域の様子(5日撮影)インドネシア国家防災庁の発表によると、亡くなった方の人数は12月8日時点で961名、行方不明者は293名に上り、およそ100万人が避難生活を余儀なくされています。すべての被害状況が明らかになっていないため、犠牲者の数はもっと増える可能性があります。現地で緊急支援活動を行っている団体によると、8日時点でも未だ孤立状態にある村が少なくありません。こうした場所には食料や水などの必要最低限の物資も届いていません。洪水そのものの被害に加え、物資の不足がさらに状況を厳しくしています。最も助けを必要としている人びとに今も手が届かない――そんなやりきれない想いを抱えながら、できる支援を模索しているといいます。極限状態が長引けば、支援の現場に新たな課題をもたらすことも。被災地域への道が復旧したタイミングで支援物資を積んだ車両などが挙って現地に向かえば、渋滞が起こりやすくなります。スマトラ島最大の都市メダンからアチェ州のアチェ・タミアン県に向かう通常2時間の道のりは、現在は6時間ほどかかるとのこと。さらに、そこへ輸送中の物資を求めて人びとが押し寄せるために混乱が生じているという情報もあります。被災者支える助け合いの輪一部の災害支援拠点では避難者を受け入れている今回、主に被害を受けたのはスマトラ島北西部のアチェ州、北スマトラ州、西スマトラ州で、非常に広い範囲が被災地となりました。被災状況や支援状況にも濃淡が生まれています。被災した各地域ではポスコ(POSKO)と呼ばれる災害支援拠点が立ち上がり、被災者への物資配布が行われたり、避難所として人びとを受け入れたりしています。ポスコは公的なものだけでなく、民間で運営されるものもあります。被災者も支援者も助け合いながら、この難局を乗り切ろうとしているのです。一方で、ポスコでの支援を受けなければ生活が困難なため自宅に戻れない人、そもそも拠点まで来ることが困難で支援を受けられない人などもいます。それぞれ必要な助けは異なるため、急性期の支援が届いている場所でも、復旧・復興に向けてはきめ細やかなニーズへの対応が必要不可欠になります。そんななか、心配な情報もあります。発達したサイクロンが再びスマトラ島に大雨を降らせると予想されているのです。インドネシア気象庁(BMKG)は、8日から15日の期間について、北スマトラ州に異常気象警報を発令しました。すでに危機的な状況に瀕している被災地域への再びの雨は、さらなる犠牲者を生みかねません。スコールに見舞われたメダン市内の風景(6日撮影)強大な自然災害の脅威を前に無力感に苛まれることもありますが、人びとの支え合いの心は、厳しい現実に確かに希望を灯しています。私たちもその一助となれるよう、引き続き皆さまのご支援を被災地に届けてまいります。温かい応援をどうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る








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