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仙台駅近に、夜間保育園を立ち上げます!

キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

東日本大震災後に立ち上がり、こどもの貧困問題に挑んできたアスイク。これまでは中学生や高校生年代の子どもへのサポートが中心でした。より支援の効果が高いとされる未就学児からのサポート体制をつくるために、こどもと保護者を支えるスタッフのために、保育園を開設します。

現在の支援総額

2,002,232

154%

目標金額は1,300,000円

支援者数

104

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/12/13に募集を開始し、 104人の支援により 2,002,232円の資金を集め、 2019/01/31に募集を終了しました

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支援者数104

このプロジェクトは、2018/12/13に募集を開始し、 104人の支援により 2,002,232円の資金を集め、 2019/01/31に募集を終了しました

東日本大震災後に立ち上がり、こどもの貧困問題に挑んできたアスイク。これまでは中学生や高校生年代の子どもへのサポートが中心でした。より支援の効果が高いとされる未就学児からのサポート体制をつくるために、こどもと保護者を支えるスタッフのために、保育園を開設します。

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(2019年1月29日追記)

当法人のプロジェクトにご関心をお持ちいただき、ありがとうございます。

皆さまのおかげで、当初の目標金額130万円を達成することができました!
(高額のご寄付があったことが大きな要因です)

ただ、記事にも書いておりますが、備品などの整備には実際にはさらに資金調達が必要ですし、
何よりクラウドファンディングを実施した目的は、寄付募集を通して、できるだけ多くの方に
私たちの園を知ってもらい、関わっていただくことですので、募集を続けたいと考えています。

<NEXT GOAL>

・目標金額:200万円

・パトロン数:100人


ひきつづき、ご支援のほど、よろしくお願いします。


▼被災者支援から、こどもの貧困問題へ。

はじめまして、NPO法人アスイクの代表の大橋です。

私たちは2011年3月の東日本大震災の直後に避難所の中で立ち上がり、子どもたちの学習支援を行なってきました。

避難所や仮設住宅で活動をつづける中で出会った、お母様が精神疾患がある母子世帯の子ども、多重債務があり地域を転々としてきたために学校にほとんど通っていない子ども。震災は、震災以前から存在していたこどもの貧困問題を浮き彫りにしていることに気づき、被災者支援からこども貧困問題へ舵を大きく切りました。

▼こどもだけでなく、家庭まるごと地域で支える。

もう一つの気づきは、子どもを支えるためには保護者も含めて家庭の困りごとをサポートしなければならないということ。就労、家計、健康、障がい、不適切養育、家族関係など、複雑にこんがらがった問題に対応するためには、地域の多様な機関とのネットワークが不可欠です。このような思想に基づいて、宮城県内の自治体やみやぎ生協などと協働し、学習支援、フリースクール、こども食堂など、こどもと保護者を支える事業をつくってきました。


2018年現在、私たちが運営する居場所は37ヶ所。その居場所を利用するこどもは、600人以上。そのこどもと保護者を支えるスタッフは、有給スタッフ80名、ボランティア400名という規模に発展しています。





▼直面している「事業」の課題

さまざまな事業を展開する一方、これまでの事業の対象は中学生や高校生年代のこどもたちが中心でした。しかし中には、なぜもっと早く誰かがSOSに気づき、必要な支援につながってこなかったのかと、胸が苦しくなるこどももいます。

数年前、16歳の女の子が親戚につれられて相談にやってきました。その子は親に代わり幼い弟の面倒をみるために、高校には進学していませんでした。

「親との関係が悪くなり、家を出た。小さいこどもの面倒を見るのは好きなので、保育士になりたいけど、ほとんど学校に行ったこともなく、勉強はまったくわからない。自分ではどうしたらいいかわからない」

「小さい頃の記憶が飛んでいる。栄養失調で倒れて、病院で目を覚ました記憶がある。そのときの後遺症で、今も爪が生えない指がある。大人になって母子手帳をみたら、健診とか空白だらけだった」

それぞれに事情は異なれど、「なぜ、もっと小さい頃に誰かがSOSに気づけなかったのか」と、やるせない気持ちになるこどもたちが大勢います。

ヘックマンのデータを持ち出すまでもなく、さまざまなリスクを抱えたこどもと親を、幼少期から切れ目なく見守ることが大切です。そのために私たちは、より低年齢のこどもたちから関われる事業の必要性を感じていました。


▼直面している「組織」の課題

さまざまな困難を抱えるこどもや保護者を支えることができるのは、人でしかありません。特に、福祉の専門性をもったスタッフ、大勢のボランティアや現場のスタッフをコーディネートできるスタッフなどは、私たちの事業コンセプトの「核」です。

私たちの組織は、女性の比率が多く、30歳前後のスタッフが主力。また、こどもたちが居場所にやってくる時間に合わせて、21時過ぎまでのシフトが多い勤務体系という特徴もあります。

性別に関わらずですが、時間をかけてチカラをつけ、家庭や地域とのネットワークをひろげてきたスタッフが子育てをしながら働きつづけやすい環境をつくっていくことが、経営者の頭を悩ませる大きな経営課題でした。


▼保育園は、一石二鳥の解決策。

そんなモヤモヤした悩みを抱えているときに知ったのが、企業主導型保育という新しい制度でした。この制度では、企業が自社(や提携企業)の従業員むけの保育園をつくることができ、利用者や開園時間などをかなり自由に決めることができます。加えて、地域のこどもを受けいれることもできる。

まさに、私たちの事業と組織の課題を一石二鳥で解決できるのではないか。そう思った瞬間から、昼夜を忘れて制度の勉強と計画づくりに没頭しました。

▼現実の厳しさを思い知らされる。

次に動いたのは、物件探し。ちょうど事務所が入っているビルの上のフロアが空いていたので、「まさに運命」と私のテンションはさらに上昇しました。

私たちの事務所は仙台駅の目の前にあるので、オフィスビルだけでなく、アパレルや飲食店、コールセンターなどのシフト型で働く人もたくさんいるエリア。特にひとり親家庭など、夜まで子どもを預けられないことが失業や生活費の不足につながりやすい方々に利用していただくことで、こどもの貧困問題に大きく貢献できるはず。

設計士や内装会社と打ち合わせを重ね、カンタンな設計図もできた。オーナーからも快い返事をいただけた。順調順調と勢いづいていたある日、設計士からの電話。

「大橋さん、あの物件じゃ保育園はつくれないよ。ダメ」

耳を疑い、血の気が引きました。2階以上は2方向に避難用の階段がないと保育園として使えない。今となっては、そんな基本的なこともわかっていなかった自分を恥じますが、諦めきれず、建物の裏側にハシゴを作る方法はどうか、バルコニーに滑り台をつくるのはできないかなど、あれやこれやと駄々をこねました。とうぜん、結果は変わりません。

もう申請の〆切までに時間がない。気持ちを切りかえて、方々の不動産会社をあたりましたが、「そんな条件に合う物件はないですね」とつれない反応ばかり。それもそのはずで、所狭しとビルが立ち並ぶ仙台駅前で、2方向に階段を設けられるような物件はそうそうありません。あったとしても、小さいこどもが利用すること、トイレや調理設備をつくらなければならないことなどを敬遠されるオーナーがほとんど。

じゃあ、2方向階段が不要な1階の路面物件はというと、ご推察のとおり、人気で空きがなく、空いていても賃料が圧倒的な予算オーバー。家賃交渉で撃沈したことも数知れず。

割に合わないので、チカラをかけて対応してくれる不動産会社もほとんどいない。

もう自分の足で探すしかないと、時間さえあれば歩き回って穴場物件がないか探し回る日々がつづきました。

そんなある日、2階が空いている古いビルを発見。何度確認しても、ちゃんと階段が2つある。不動産会社を経由してオーナーに保育園の用途がOKか確認してもらったところ、OKの返事。家賃交渉も、なんと希望通りの回答。

この時点で申請の〆切りまで1ヶ月を切っており、ギリギリセーフの状態でした。設計士、内装会社と急ピッチで打ち合わせを重ねていったある日、設計士からの電話。

「大橋さん、あの物件じゃ保育園はつくれないよ。ダメ」

え。

呼吸が止まりました。図面を見ていてイヤな予感がした設計士が役所に確認したところ、予感的中で建築後に検査を受けていない違法物件だと判明したそうです。

付き合ってくれていた内装会社からも、さすがに降りさせてくれと連絡。泣き面に蜂。

これまで幾度となくカベにぶち当たり、その度に乗り越えてきました。しぶとさには自信があった私も、さすがに今回ばかりはムリかと諦めました。やらない方がいいという天の声なんだと自分に言い聞かせました。

▼幸運。

うつろな目でフラフラと歩いていると、ふと視界に入ったレトロな駄菓子屋。

あぁ、そういえばこんな近くに駄菓子屋があったな。と、通り過ぎてから、足が止まりました。

貸してくれないかな。いや、ふつうに営業してるのに何考えてんだ。でも、どうせダメなら最後にもう一回だけ悪あがきしてみよう。

何を思ったか、入り口近くでイスに座ってテレビをみている店主におそるおそる話しかけました。

「実は保育園をつくれる物件を探してまして、すごくいいところだなと思ったら思わず入ってしまいました」

店主の疑いのまなざしに、あぁ何やってんだと思いながら、つらつらと自分がやりたいことを話していると、しだいに打ち解けていき、そして思いもよらない言葉が。

「そうか。俺も、もう引退したいって考えてたんだ」

え。本当ですか。

「家賃はなんぼがいいの」

怒らないで聞いていただきたいのですが、、、○○万円で探してます。

「わかった」

え。ほ、本当ですか。

こんな小説みたいなことがあっていいの? 

と疑心暗鬼になりながらも、開園の申請作業が急ピッチで進められていったのでした。


▼アスイク保育園は、こんな園。

あれから5ヶ月。

こまごまとしたカベはたくさんありますが、2019年4月の開園に向けて、前に進んでいます。

アスイク保育園のご紹介は、できたてホヤホヤのウェブサイトをご覧いただければ嬉しいです。

▼資金の使い道

いただいたご寄付は、全額を保育園の運営に必要な備品の費用として活用させていただきます。

保育園の備品等の購入に必要な経費:1,184万円

上記の備品等には、ロッカーやテーブル・椅子・おもちゃといった子どもたちが日常的に使用する備品の他(約400万円)、こどももたちの健康を支える調理室の機材(約600万円)、こどもたちの外遊びに必要なプールや砂場(約100万円)などが含まれています。

必要な経費の3/4は、宮城県の補助金で補てんすることができるため、実際に必要な金額は約300万円となります。


▼リターンについて

ご寄付いただいた金額に応じて、寄付者プレートへのお名前の記載、開園式へのご招待といったリターンを設定させていただきました。小さな歴史にお名前を残してください。


▼スタッフも募集中!

保育スタッフとして、調理スタッフとして、

私たちの目指す保育園を、一緒につくり上げてくださる仲間も募集しています。

▼最後に

私たちは、ボランティアや寄付など、さまざまなカタチで事業にかかわっていただくことで、多くの方がこどもや保護者が抱える問題に当事者意識をもつキッカケをつくることを大事にしてきました。今回のクラウドファンディングも、資金集めという意味だけでなく、こどもと保護者に大勢の方が見守っているんだというメッセージを伝えたく、実施しています。

少額でも結構です。ぜひ、こどもと保護者を支えるひとりとして、ご参加いただけると嬉しいです。


---------------------------------------------------------------------------------------------------------------

本件に関するお問合せ先
NPO法人アスイク
E-mail: admin@asuiku.org

◆税制優遇について
NPO法人アスイクは「特定非営利活動法人(NPO法人)」として認定されていますが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。

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