
「これ、本当にトマトなんですか?」
その一言が、すべての始まりでした。
初めてカピオトマトを口にした東京の有名レストランのシェフが、驚きの表情で私たちに尋ねました。噛んだ瞬間、濃厚な甘みと果汁がじゅわっと広がり、皮が薄く口の中でとろける贅沢な食感。その糖度は、最高で16度。高級メロンや桃に匹敵する甘さです。
「トマトの常識を覆したい」
その想いだけで、私たちは山梨県南部町の小さな農園で、誰も挑戦したことのない極限の甘さを追求してきました。

山梨の秘境で生まれた「魅了するトマト」
南部町。山々に囲まれたこの小さな町は、富士山の伏流水と澄んだ空気、寒暖差のある気候に恵まれた、まさにトマト栽培の聖地です。
私たちの農園は、約1,800平方メートルの農業用ハウス。ここで育てるトマトに「Capio(カピオ)」という名前をつけました。ラテン語で「魅了する」という意味です。
なぜ「魅了する」なのか?
それは、一度食べた人の心を掴んで離さない、そんなトマトを作りたかったからです。
トマトが泣くほどの過酷な環境で、甘さは生まれる
「トマトを甘くする」—それは、農家にとって永遠の挑戦です。
一般的なトマトの糖度は5〜6度。フルーツトマトでも7〜8度程度です。しかし、カピオトマトは平均糖度10度以上、そして最高糖度16度という驚異的な数値を記録しています。
その秘密は、トマトに「適度なストレス」を与える栽培方法にあります。

特殊なシートを使った極限の節水栽培。水を最小限に抑え、トマトが「生き延びよう」と必死になったとき、果実の中に糖分をぎゅっと凝縮するのです。まるで、苦難を乗り越えた人間が強くなるように。
毎日、一粒一粒のトマトと向き合い、葉の色、茎の太さ、土の湿り具合を細かく観察します。水を与えすぎれば糖度が下がり、与えなさすぎれば枯れてしまう。その一線を見極めるのは、まさに職人技です。
朝5時から夜まで、ハウスの中で過ごす日々。繊細で細かいことを幾重にも積み重ねる。それが、カピオトマトの味を作り上げています。

「トマト嫌いの子どもが、これだけは食べられるんです」
ある日、お客様からこんなメールをいただきました。
「5歳の息子はトマトが大嫌いで、給食でも残してばかりでした。でも、カピオトマトを食べさせたら『おいしい!もっと!』と言って、あっという間に完食。トマトって、こんなに甘くておいしいものだったんですね。息子の笑顔を見られて、本当に嬉しかったです」
このメッセージを読んだとき、胸が熱くなりました。
私たちは、市場に流通するトマトを作りたいわけではありません。知らない誰かのために、大量に作りたいわけでもありません。
特別なあなたに、喜んで食べてもらいたい。
そのために、情熱を注ぎ、魂を込めて、一粒一粒を育てています。

メディアが注目。全国から引き合いが増えてます。
カピオトマトの評判は、少しずつ広がっていきました。
2023年11月 — NHKニュース「かいドキ」で特集2024年3月 — 日本テレビ「ヒルナンデス」で久本雅美さん、シェリーさん、王林さんが試食。「これはトマトの概念が変わる!」と大絶賛。
河口湖「旅の駅」での常設販売が始まり、高級レストランや人気カフェからの業務用注文も増えました。オンラインショップには、全国から注文が殺到。

「人生で食べた中で一番甘いトマトでした」(東京都・40代女性)
「うちの店のメニューに欠かせない食材です」(都内シェフ)
「贈り物にしたら、ものすごく喜ばれました」(神奈川県・50代男性)
嬉しい反響の一方で、私たちは大きな壁にぶつかっていました。
需要に追いつかない現実。そして、決断のとき
「申し訳ございません。現在、ご注文が集中しており、お届けまで2ヶ月ほどお待ちいただいております」
何度この言葉をお客様に伝えたことでしょう。
待ってくださるお客様の期待に応えたい。でも、現在の設備では限界があります。
高品質を維持しながら、生産量を増やすこと。
それは、単に人手を増やせば解決する問題ではありません。カピオトマトの品質は、精密な環境制御と職人の技術が融合して初めて実現できるものだからです。
そこで、私たちは決断しました。

最新の栽培設備を導入し、次世代のトマト農業のモデルを作る。
しかし、農業は利益率が決して高くありません。設備投資には、大きな資金が必要です。
だからこそ、今回、クラウドファンディングという形で、皆様に支援をお願いすることにしました。
あなたの支援が、未来のトマトを育てます
今回の資金が集まった場合に導入したい設備は、以下の通りです。
高度環境制御システム
温度、湿度、CO2濃度、日照量を24時間365日、最適な状態に保ちます。季節や天候に左右されず、安定した高糖度トマトを育てることができます。
次世代養液栽培システム
水分と栄養分を、トマトの成長ステージに合わせて最適配分。根の状態をセンサーで監視し、糖度を最大化する「適度なストレス」を科学的に再現します。
ハウス設備の増強
より多くのトマトを、同じ品質基準で育てるために、ハウスの一部を拡張・改修します。
これらの設備により、品質を落とすことなく、生産量を約1.5倍に増やすことが可能になります。
私たちが目指すのは、単なる生産拡大ではありません
このプロジェクトは、カピオトマトの未来だけでなく、日本の農業全体の未来にもつながっています。

トマトの常識を世界に覆す
「日本のトマトは、メロンより甘い」—その事実を、世界中の人々に知ってもらいたい。カピオトマトが、日本の農業技術の素晴らしさを証明します。
次世代に継承できる農業モデル
高齢化、後継者不足。日本の農業は多くの課題を抱えています。しかし、テクノロジーと職人技を融合させれば、若い世代にとっても魅力的な仕事になるはずです。
地域を元気にする
山梨県南部町は、人口減少に悩む小さな町です。でも、この町から生まれた「奇跡のトマト」が、全国、そして世界に広がることで、地域に希望と活力をもたらすことができます。

食べる人を幸せにする
最終的に、私たちが一番大切にしているのは、「食べた人が笑顔になる」こと。あなたの大切な人に、特別な一粒を届けたい。その想いを、これからも貫いていきます。
あなたも、カピオトマトの未来を一緒に育てませんか?
このクラウドファンディングは、単なる資金調達ではありません。
あなたと私たちが、共に夢を育てるプロジェクトです。
支援してくださった方々は、「カピオトマト・ファミリー」として、このプロジェクトの一員になっていただきます。
- 定期的な活動報告で、設備導入の進捗を共有
- SNSなどを通じて収穫の様子や、トマトの成長過程を写真・動画でお届け
- 収穫体験イベントで、実際に農園を訪れて一緒に収穫

あなたの支援が、一粒のトマトになり、誰かの笑顔になります。
最後に—私たちの覚悟
正直に申し上げます。このプロジェクトは、簡単な道のりではありません。
新しい設備を導入しても、すぐに結果が出るとは限りません。試行錯誤の日々が続くでしょう。
でも、私たちには覚悟があります。

「トマトの概念を覆す」
その夢を、絶対に諦めません。
市場に流通しない、特別なあなたのためだけのトマト。食べた人を魅了し、笑顔にするトマト。日本の農業の可能性を示すトマト。
そんなトマトを、これからも作り続けます。
どうか、私たちの挑戦を、応援してください。あなたの支援が、次世代のトマト農業の扉を開きます。
山梨の秘境から、世界へ。カピオトマトの物語は、ここから始まります。
支援者の皆様へ、心からの感謝を込めて最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
私たちは、一粒のトマトに、すべての想いを込めています。その想いが、あなたに届きますように。
そして、いつか農園でお会いできる日を、楽しみにしています。
カピオトマト農園 一同






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