
民間インテリジェンス機関DEEP DIVEより、活動報告を申し上げます。
2月16日に開始いたしました第二弾クラウドファンディングにつきまして、2月28日現在で支援者350名、支援総額は530万円を突破いたしました。早々に力強い一歩を後押しくださった皆様に、心より御礼を申し上げます。
今回のクラウドファンディングのテーマは、「民間インテリジェンスの眼を、AIで研ぎ澄ます」です。これまでDEEP DIVEは、衛星画像とOSINT(Open-Source Intelligence:一般公開されている情報を収集・分析し、独自の情報を得る手法)を組み合わせることで、日本周辺の安全保障環境をいち早く捉え、情報発信をしてまいりました。しかし、世界の情勢変化はこれまで以上にスピードを増し、従来の前提が通用しないほど複雑で予測困難な局面を迎えています。「どれだけ早く、どれだけ正確に兆候を掴めるか」が、人命や暮らし、企業活動を守るうえで重要な鍵となります。
そこで今回は、衛星画像の読み解きにAIを本格的に導入・高度化することに挑戦します。具体的には、
• 膨大な衛星画像から変化の兆候を自動で抽出・検知する仕組みの開発
• 夜間・悪天候でも観測可能なSAR画像(Synthetic Aperture Radar:電波で地表を観測する衛星画像)と、他のビッグデータを組み合わせたマルチモーダル分析
• 人間のアナリストが本当に注力すべき「重要な異常」をAIが絞り込むワークフローの構築
といった取り組みを通じて、「より早く、より精度の高いインテリジェンス」を実現していきます。
こうした挑戦を支えるため、本年2月から統計学・空間データ解析の専門家が新たに加わり、分析体制が一段と強化されました。ボランティアでOSINTに取り組むグループの皆さんとの協力も進んでいます。その中には、プログラミングにも詳しい方がいて心強い味方です。さらに、強力なAI開発パートナーとの連携についても協議中です。
DEEP DIVEの分析基盤は、皆様のご支援とともに、確実に進化を続けています。こうしたネットワーキングの強化により、例えば日本周辺で軍事的緊張が高まる兆候があった場合、従来よりも早い段階でその変化を捉え、住民保護や企業の事業継続、在外邦人の安全確保などに向けた「一歩早い備え」を可能にすることを目指しています。
しかし、現在は、2名の理事がボランティアで活動していても、皆様から頂いたご支援を主とする予算で購入した衛星画像はすでに使用の上限に達し、何とか最小限の契約を結んで分析を続けている状況です。
今回のクラウドファンディングでいただいたご支援は、
• AIを活用した衛星画像分析アルゴリズムの開発・検証
• 必要な衛星画像・関連データの取得・拡充
• 分析環境の整備および研究・事務スタッフ体制の強化
といった形で、大切に活用させていただきます。
クラウドファンディングは、まだ始まったばかりです。すでに多くの方に背中を押していただき、「民間インテリジェンスでもここまでできる」という手応えを私たち自身が強く感じ始めています。一方で、目標としているのは、単なる技術開発ではありません。「日本に必要なインテリジェンスを、日本人の手で確立する」という、昨年から変わらぬ私たちの信念を、AIという新たな道具を得て、さらに一段押し上げることです。
そこで皆様に、改めてお願いがございます。
• まだご支援いただいていない方には、ぜひプロジェクトページをご覧いただき、ご無理のない範囲でのご支援をご検討いただけましたら幸いです。
• すでにご支援くださった皆様には、お知り合いへのご紹介や、SNSでのシェアなど、この取り組みを広く届けるためのお力添えを、重ねてお願い申し上げます。
インテリジェンスは、もはや国家だけのものではありません。地政学リスクが高まる時代において、「何が起きているのか」「何が起ころうとしているのか」を根拠をもって示すことは、社会全体のレジリエンスを高める公共財だと私たちは考えています。インテリジェンス小国と言われてきた日本の現状を、AIと衛星画像、そして皆様からのご支援の力で変えていきたい。そのための第二弾クラウドファンディングです。どうか引き続き、DEEP DIVEの挑戦にお力をお貸しください。私たちと一緒に、日本の「眼」となるインテリジェンスを育てていきましょう。何卒よろしくお願い申し上げます。



