館主ご挨拶
はじめまして、鳳鳴館の館主・高橋秀樹です!
岩手県西和賀町(にしわがまち)、冬には2メートルを超える雪に包まれるこの場所で、ひっそりと湯けむりを上げ続ける一軒の宿「鳳鳴館(ほうめいかん)」を営んでいます。

鳳鳴館が創業したのは100年以上前、私で5代目になります。かつて湯治文化で栄えた湯川温泉の、一番奥に位置する宿として、これまで多くの方をお迎えしてきました。館主の私は、かつて建築の仕事に携わっていた経験を活かし、持ち前のDIY精神でコツコツと館内の修繕を続けています。
豪華な料理や最新の設備は自慢できません。ですが、都会の喧騒を離れて「ただ静かに湯に浸かり、自分を見つめ直す」そんな時間が必要な方にとっては、最高の場所だと自負しています。 おかげさまで、一度訪れると「なんだか落ち着くんだよね」と、何度も足を運んでくださるリピーターの方もたくさんいらっしゃいます。
右側にあるのがこれまでのお客さまとのチェキ
「ただの実家」から、誰かの「大切な場所」へ
鳳鳴館は、私の実家です。18歳でこの地を離れ、東京へ出ました。それから約40年——実家に戻ることは、ほとんどありませんでした。けれど数年前、母の介護をきっかけに、私は再びこの場所へ戻ってきました。久しぶりに帰った鳳鳴館は、記憶の中と変わらないようでいて、確実に時間の重みをまとっていました。古くなった建物、傷んだ設備。そして、長い年月を一人で守ってきた母の姿。
このまま続けていけるのか。自分に、この宿を背負えるのか。迷いは、簡単には消えませんでした。
ある日、母がぽつりと、こう言いました。 「ありがとう」
その一言が、胸に残りました。長いあいだ、この宿を守り続けてきた人の言葉。たくさんの時間と想いが、その短い言葉に込められていました。そのとき、はっきりと気づいたのです。この場所は、ただの実家ではない。誰かの人生を支え、静かに寄り添ってきた場所なのだと。

湯に浸かり、何もせずに過ごす時間。それは、決して無駄な時間ではなく、人が本来の自分に戻るための、大切な時間でした。母が守ってきたこの宿を、ここで終わらせていいのか。その問いに、私の答えは決まっていました。 ——この場所を、未来へつなぎたい。
40年ぶりに戻ってきたこの場所で、今度は私が、守る側として生きていくと決めました。
なぜ今クラウドファンディングなのか、なぜ鳳鳴館が必要なのか
かつて日本には、身体を癒やすために宿へ泊まる「湯治(とうじ)」という文化がありました。仕事を離れ、デジタルを離れ、ただ湯に浸かり、眠る。そんな贅沢な時間が、ここ鳳鳴館には今も残っています。
しかし、長年大切にしてきた宿も、経年劣化には勝てません。配管やポンプといった温泉設備をはじめ、建物全体の維持が限界を迎えています。このままでは、湯守としての火を消さざるを得ません。
「同じような状況で閉館する宿もある中で、諦めたくない!」
そう思い立ち、今回のクラウドファンディングを決めました。 自分で直せる部分はDIYで頑張りますが、温泉設備の修繕は専門的な技術と大きな費用が必要です。 この場所は、ただの古い宿ではありません。日常に疲れた心身をリセットし、自分を取り戻す「生き方のヒント」が得られる場所です。この文化を、そしてこの空間を、次の世代へつなぐために、どうか皆様のお力をお貸しいただけないでしょうか。

次の世代につなぎたい、鳳鳴館の魅力!
魅力①:本物の源泉かけ流し湯治
加水も加温もしない、湧き出たままの源泉を浴槽へ。自然の恵みをそのまま全身で受け止める、本物の「源泉かけ流し」です。効率を求めない、ゆっくりとした時間の中で身体を整える、これぞ鳳鳴館の醍醐味です。

② 四季と出会う、西和賀の自然
芽吹きの春、涼やかな夏、紅葉の秋、そして雪深い冬。 特に冬の鳳鳴館は、まるで雪の美術館のような幻想的な風景が広がります。「一度来たら、別の季節の顔も見たくなった」と言っていただける自信があります。

③ 鳳鳴館流の楽しみ方(これが大事!)
ただ泊まるだけじゃありません。ここには楽しい仕掛けがいっぱい!
例えば、冬の「ジョセササイズ」:雪かきをエンタメに昇華!大雪と戦って(?)汗をかいたあとの温泉とガレットは、究極のデトックス体験です。

そして、館主特製の朝のガレット!地元産のそば粉を使った、香ばしい焼き立てガレットをご用意しています。
リターンの紹介
今回のプロジェクトでは、皆様のスタイルに合わせて鳳鳴館を楽しんでいただけるよう、多彩なプランをご用意いたしました。全ての宿泊プランに共通して、「日常を離れ、歴史の息吹を感じるひととき」をお約束します。
①【鳳鳴館の定番】選べる宿泊プラン
まずは鳳鳴館の空気を感じていただきたい。そんな思いから、お一人様でも大切な方とでも気軽に来ていただける宿泊プランをご用意しました。
・素泊まりプラン : 昭和レトロな空間を自由に、静かに楽しみたい方に。
・ガレット付プラン: 鳳鳴館の名物。地元のそば粉の香りに包まれる優雅な朝食をぜひご堪能ください。
②【冬の大館を満喫】ジョセササイズ体験
西和賀の冬といえば、雪。この「厄介もの」を「エンタメ」に変えてしまうのが鳳鳴館流の「ジョセササイズ」です!
大雪の中で思い切り汗を流し、その後の温かいお風呂とガレットで身体を癒す。ここでしか味わえない、究極のデトックス体験をどうぞ。
③【何度でも帰ってきたい方に】常連・パートナープラン
「鳳鳴館を第2の我が家に」という方向けに、お得な5回・10回の回数券をご用意しました。
ワーケーションの拠点として、あるいは季節ごとの大館を楽しむベースキャンプとして。私たちと一緒に、鳳鳴館の新しい歴史を紡いでいきませんか?
④【一棟丸ごと】貸切プラン
最大20名様まで、鳳鳴館を独占できる贅沢なプランです。
合宿、親族のお集まり、オフ会など、使い方は自由自在。歴史ある建物を舞台に、一生モノの思い出を作ってください。
各宿泊リターンの有効期限は、たっぷり余裕を持って2027年12月31日までとしております。
プロジェクト終了後、順次メールにて「専用予約フォーム」をお送りいたしますので、具体的な日程はそちらからご調整いただけます。
鳳鳴館の未来、そして約束
今回のプロジェクトは、ただ宿を修繕するためのものではありません。鳳鳴館に流れてきた時間を、これからも途切れさせないための、小さな引き継ぎです。

ご支援いただくことは、この場所のこれからの時間に、そっと関わっていただくことだと思っています。数年後、何気なく訪れたとき、変わらず湯が流れている風景の中に、「あのとき関わった場所だ」と感じてもらえるかもしれません。大きなことではありません。けれど確かに、この場所の未来の一部になります。
修繕を終えた鳳鳴館には、これまでと変わらない湯が、静かに流れ続けます。派手に生まれ変わるわけではありません。便利になるわけでもありません。けれど——安心して、この場所を続けていけるようになります。

いつか—— この場所を知らなかった世代の人たちが、ここで初めて「何もしない時間」と出会い、自分自身に戻る感覚を知るかもしれません。鳳鳴館は、特別な場所であり続けるのではなく、誰かにとっての「必要な場所」として、静かにあり続けたいと思っています。
支援金の使い道
皆さまからのご支援は、以下に使用いたします。
・温泉配管
・ポンプの更新
・浴槽および断熱の改善
・温泉設備の安全対策
・施設の基礎的な修繕
・クラウドファンディング手数料
進捗は定期的にご報告いたします。
スケジュール(予定)
2026年5月 :クラウドファンディング開始
2026年6月 :クラウドファンディング終了
2026年8月末:リターンの発送開始、改修工事の開始
最後に
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!
温泉は、ただの観光資源ではありません。人を回復させる力を持つ、日本の大切な文化です。このプロジェクトは、一つの宿の再生だけではなく、湯治文化を未来へつなぐ挑戦です。
鳳鳴館は、決して便利な宿ではありません。けれどここには、人が本来のリズムを取り戻すための時間が、静かに流れています。何もせず、ただ湯に浸かる。その繰り返しの中で、少しずつ整っていく感覚。そんな時間が、これからも当たり前に続いてほしいと願っています。
この場所を守ることは、ひとつの宿を残すことではなく、生き方の選択肢を、未来へ手渡していくことだと思っています。もしこの想いに、少しでも共感していただけたなら——この小さな挑戦に、力を貸していただけないでしょうか。
そしていつか、鳳鳴館で。同じ湯に浸かる時間を、ご一緒できたら嬉しいです。心より、ご支援をお待ちしております。




