最近、いろいろな物の値段が上がっていますが、
農業も例外ではありません。
肥料や資材、燃料費。
ここ数年で、ほとんどの経費が確実に上がりました。
一方で、農家の手取りはほとんど増えていません。
実感としては、むしろ厳しくなっています。
農家の手取りが増えにくい理由の一つは、
市場や農協出荷では、
自分で価格を決めることができない仕組みにあると感じています。
どれだけ手間をかけても、
どれだけいいものを作っても、
価格は一律で決まってしまう。
そこに、ずっと違和感がありました。
それに加えて、
ここ数年は気候が安定しません。
春先の低温、急な暑さ、
収穫前の長雨や高温。
毎年「例年通り」が通用しなくなっています。
昨年でいえば、7月の干ばつ。
例年は187ミリほど降る雨が、4ミリしか降りませんでした。
木が枯れないよう、
実が獲れるよう、
死に物狂いで水を撒き続けました。
気候が読めない分、
畑を見る回数や判断の回数は増えます。
手間が減るどころか、
むしろ増えているのが現実です。
本当は、自分で作った桃をすべて自分で売りたい。
そう思うこともあります。
ただ、販路を一から作る余裕や時間もなく、忙しい中ですべてを個人販売するのは簡単ではありません。
だからこそ、
すべてを売ろうとするのではなく、
自分が本当に納得できた桃だけを選び、
その価値を理解してくれる人に、
納得できる価格で届けたいと考えました。
このプロジェクトは、
そのための一つの挑戦です。
次回は、
実際にどんな作業に、
どれくらいの手間がかかっているのか。
仕上げ摘果について書いてみようと思います。



