花や植物、和紙やさまざまな素材を用いて、身体と空間に宿る存在を形にする——ASUMI
2026年秋、パリへ
はじめに|このプロジェクトについて
[これは、完成された作品を届けるためのプロジ
ェクトではありません。海外活動を本格的に育て
ていくための、その最初の一歩、パリです]
日本で積み重ねてきたものを携えて、まだ私のア
ートを知らない土地へ。そこで何が生まれるのか
を一緒に見て、体感してほしいのです。
現地で生まれる出会いや関係性、作品制作が立ち
上がっていく時間そのものを大切にし、その経験
を次の表現、場所へと育てていくことを目的とし
ています。


なぜ今パリなのか|場所を選んだ理由
私がパリを選んだ理由は、華やかだから、
かっこいいからという、
いわゆる“パリらしさ”とは、正直あまり関係あり
ません。
昨年、展示制作をきっかけにこの街を訪れた際、
観光地を巡るというよりも、できる限り街の中を
歩き、人々の生活の空気に触れながら過ごしました。
その中で、日本とは違うはずなのに、どこか似て
いると感じる瞬間がありました。
そこで強く感じたのは、パリではアートが、美術
館やギャラリーの中だけにあるものではなく、生
活や会話の中に、とても自然に存在しているとい
うことでした。
日本には、特定の宗教を強く意識せずとも、神社
やお寺があり、自然や目に見えないものと共に生
きる感覚があります。自然が「そこに在る」中
で、人も当たり前のように共存している。
パリにも、それと少し似た空気を感じました。
街の中には、長い時間が静かに折り重なってい
て、歴史ある建物や空間が、特別なものとして切
り離されることなく、日常の中にそのまま存在し
ている。
人々はそれをごく当たり前のものとして受け取
り、自然に生活しているように見えました。
「どれだけ売れるか」よりも、
「なぜそれを表現するのか」
その問いが、特別な場面ではなく、
日常の中で自然に交わされている街。
そしてその空気の中で、自分が何を生み出せるの
かを、試してみたいと思うようになりました。
背伸びをしなくてもいられる場所。今の私にとっ
て、一番素直に制作できると感じた場所。
それが、パリでした。

今ここで挑戦する理由
これまでの人生で感じてきたすべてを、今ここで
形にしていく。
自分の表現をさらに極め、確立させるためにも、
パリでの挑戦は今このタイミングで必要だと感じ
ています。
場所、人が決して同じでないように、同じ場所、
人であってもその都度変化しています。表現する
私にしても同じです。
そんな変化の中の一期一会で、この感覚をさらに
進化させ、それを世界に、体験してくださる方々
に還元していきたい。

なぜ、花なのか|制作の入口について
私が花と向き合い始めたのは、高校生の頃でし
た。軽い気持ちではじめた習い事がきっかけでし
たが、花に触れている時間がとても自然で、進学
や仕事、環境の変化を経ながらも、花だけは途切
れることなく続いてきました。
そして気づけばいつのまにか生活の中心となり、
人生の半分以上の時間を花や植物と共に過ごして
います。
しかし私の作品は花だけでできているわけではあ
りません。
花に加えて、和紙へのペインティング、和紙を用
いた衣装制作など、さまざまな素材を重ねて制作
しています。
けれど、その中心にいつもあるのが、
「花を通して、人や空間と向き合うこと」
でした。
花や植物は言葉がなくても、人と人の距離を自然
に近づけてくれます。
また、人だけでなく、その場所、その瞬間に流れ
ている空気や感情にも、静かに作用します。
私は、人の内面や、空間に流れる気配、その場に
生まれる感覚を、花や様々な素材を通して可視化
する表現を続けてきました。
ただ華やかに装飾するのではなく、その人や、
その場所に流れるものを読み取り、自分のかたち
として立ち上げていく。
それが私にとってのフラワー/アートクチュール
という世界にひとつだけの表現です

今回の制作について|何を大切にするか
これまで私は、条件やタイミングが合えば、
商業的な制作にも積極的に関わってきました。
今後もそこは、変わらず仕事として続けていくつ
もりです。
ただ今回のプロジェクトでは、完成度や成果を急
ぐことよりも、制作の途中に生まれるものに重心
を置くことを選びました。
これまでに積み重ねてきた経験と、
これまで日本で生まれ育った自分にできる表現
を、前回の渡航で実践できなかったものをもう一
度確かめてみたい。
そして、これからの自分の表現をより深いものに
していきたいと感じたからでした。
現地に行くまでの揺らぎ、制作中に生まれる迷
い、そしてさまざまな偶然の出会い。
そうした過程を含めて、記録し、作品として残し
ていきたいと考えています。
今回やること|具体的な内容
・秋の落ち着いた時期に、パリに約1〜2週間滞在
・現地で人や空間と向き合い、花や素材を用いた制作
・1対1で完結する、即興的・インスタレーション的な表現
・制作の過程を写真・映像・文章として記録
・記録を通して、制作の背景や思考を共有
※ 集客を前提とした大きな展示ではなく、その
場で生まれる関係性や時間を大切にする制作を想
定しています。

現地での制作体制について
今回の滞在では、
パリ在住のコーディネーターの方にサポートをお
願いしています。
現地でのアートや文化活動に関わってこられた方
で、空間や人との接続を丁寧に橋渡ししていただ
く予定です。このプロジェクトは、単発の渡航で
完結させるものではなく、今後の海外活動へと継
続していくための第一歩です。
そのため、
偶然の出会いに任せるのではなく、
現地との関係性をきちんと築いていく体制を整え
ています。
ひとりで飛び込む挑戦ではなく、
土地と人と、長くつながっていくための準備でも
あります。
なぜクラウドファンディングなのか|支援の意味
支援してくださる方に、完成した現物作品はお渡
しできません。
でも、何かが生まれていく途中の時間を一緒に持
ってほしいのです。
現地での出会い、制作が立ち上がっていく瞬間、
うまくいかない時間も含めて。そのすべてを、
写真・映像・言葉を通して届けていきます。
成果を急がずに制作できる状態があってこそ、
その場で本当に生まれるものと向き合える。その
ための資金を、クラウドファンディングという形
でお願いしています。
関わり方は、それぞれの距離感でいいと思ってい
ます。
ただ、この過程のどこかに、あなたもいてくれた
ら嬉しいです。
支援金の使い道・目標金額について
目標金額は 70万円 に設定しました(1ユーロ180円計算)
・日本とパリ間の渡航費
・現地滞在費
・制作費(花材・撮影・記録・人件費)
・リターン制作費
・クラウドファンディング手数料
・諸経費
※ 集まった支援額や状況に応じて、滞在日数や
制作の形は調整する可能性がありますが、
制作と記録は必ず実施還元します。
最後に|このプロジェクトの先にあるもの/私の夢
世界中の人と、アートを通じて同じ時間を過ごす
こと。言葉や国籍を越えて、その場でしか生まれ
ないものを一緒につくっていくこと。それが私の
目指している活動であり、生き方です。
パリは、その最初の場所。
一度きりで終わらせるつもりはありません。この
旅で出会うもの、生まれるもの、持ち帰るもの
を、次へとつなげていきます。
その旅に、あなたもいてください。
ASUMI KUWANA (桑名 亜子実)





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