はじめに
はじめまして。埼玉県 秩父市にあります、秩父札所1番・四萬部寺(しまぶじ)の副住職、丹羽隆浩です。数あるプロジェクトの中から、私たちのページを開いてくださり本当にありがとうございます。
四萬部寺は、秩父札所34観音霊場の1番目であり、この秩父の地で約1000年もの間、人々の祈りを見守ってきました。先に亡くなった両親や友人、大切な方のご供養。自分自身を静かに見つめ直す時。悩みや苦しみで立ち止まってしまった時。「よし、もう一度頑張ろう」という再出発を決意する時。そんなひとりひとりの大切な想いを受け止めてきた場所です。
しかし現在、本堂屋根の雨漏りによって屋根内部の腐敗が進み、次の世代へこの場所を届けるための大きな修繕が必要になっています。
私はこれを、単なる建物の修繕ではなく、「巡礼の始まりのお寺」だからこそ、現代を生きる私たちがふと立ち止まり、心を調えられる“心の拠り所”として、一人一人が静かに祈り自分と向き合える場所にしていきたいと考えています。1000年続いた祈りを、これからの次世代へ。この新しい挑戦の第一歩を、ぜひ一緒に歩んでいただけませんか。

創建から1038年。巡礼の第一歩を見守り続けた場所
四萬部寺の歴史は、西暦988年まで遡ります。平安時代に性空上人の弟子、幻通がこの地で「四万部」の法華経を読誦(どくじゅ)書写し、それを供養したことが寺名の由来とされています。本尊の聖観世音菩薩は行基菩薩の作とされ、千年以上にわたり、人々の願いを受け止めています。
四萬部寺は、約100kmに及ぶ秩父札所34観音霊場の1番目のお寺です 。それは秩父札所巡礼の「始まりの場所」を意味します。人生の節目で何かを変えたいと願う人、深い悲しみを癒やそうとする人。大切な人の供養のため。これまで一千年もの間、数えきれないほどの人々が、この場所で願いをおこし、祈りを胸にはじめの一歩を踏み出してきました 。
このお寺も私も、そのはじめの一歩にこれからも寄り添い続けていきたいと願っています。
願いをおこし旅に出る『発願の寺』として、巡礼用品の準備から心構えのアドバイスまで、これから秩父札所巡礼の旅に出る方々の【最初のご縁】を大切に結ばせていただいています。
「1000年」という月日は、ただ歴史がある、というだけではありません。 ここには、数えきれない人たちの「願いや祈り」、「悩みや苦しみ」がずっと積み重なってきました。時代が変わっても、人が自分自身と静かに向き合い、心を調える場所を残していきたいのです。四萬部寺を単なる「歴史的なお寺」として保存するのではなく、今を生きる私たちが自分と向き合う場所として、活かしていくことが私の役割なのだと思います。
悲鳴を上げる本堂。直面する「1億円」という壁
しかし今、その一千年の祈りを受け止めてきた本堂が、限界を迎えています 。
これまでも小規模な修繕を繰り返してきましたが、現在は屋根の雨漏りが激しく、柱の歪みや土台の老朽化も深刻です 。端的に表すと、現在は応急処置でなんとか形を保っている状態です。このままでは、屋根が崩れ落ちる危険性もあり、次の世代にこの場所を引き継ぐことはできません。

本格的な「観音堂大規模修繕」を行うには、総額で1億円という莫大な費用がかかる見通しです 。文化財としての補助金を活用してもなお、お寺が自己負担すべき金額は約2,500万円〜3,000万円にのぼります 。
檀家をもたない「観光寺」としての挑戦
四萬部寺には、一般的なお寺のような「檀家(だんか)」がいません 。私たちは、巡礼や観光で訪れる皆様に支えられている「観光のお寺」です 。そのため、大規模な修繕費を特定の地域だけで分担して用意することが極めて難しいのが現実です 。
この修繕は、補助金の予算の関係で5年後に行う予定です。しかしそれでも、私一人の力ではとても太刀打ちできるものではありません。この大きな山を乗り越えていくために、どうか皆さんの知恵や力を貸していただけないでしょうか。

今回のクラウドファンディングの目的は、単に修繕資金を集めることだけではありません。このプロジェクトを通じて、四萬部寺の歴史に触れ、魅力を感じてくださる「仲間」を全国に広げたいのです 。
この挑戦は、単なる修繕資金の調達ではありません。修繕費をお願いするだけでなく、このプロジェクトを通じて、四萬部寺を『自分の居場所』だと思ってくださる方を全国に増やしたいのです。1000年の祈りを、みんなで大切に、自分とも向き合いながら次の世代へつないでいく。そんな温かいコミュニティを皆さんと作りたいと思っています。
200万円の目標に込めた「未来への灯り」
今回の目標金額は200万円です 。「2,500万円必要なのに、なぜ200万円なのか」と思われるかもしれません 。
この200万円は、5年後に予定している観音堂大規模修繕に向けた第一歩となる積立金です 。今すぐ全額を集めることは現実的でないと感じます。
だからこそ5年という歳月をかけて、皆さまと信頼を築きながら少しずつ着実に準備を進めていきたいと考えています。
2026年は、12年に一度の「午歳総開帳(うまどしそうかいちょう)」という特別な年です 。
12年に一度、すべての札所の秘仏観音様さまがお姿を見せてくださる特別な年に、皆様との新しいご縁が結ばれることを心から願っています。
令和8年3月18日 開帳式の様子
「遠いお寺」から「心の拠り所」へ
四萬部寺を、ただの古い建物にはしたくありません。
お寺を身近に感じてもらえるよう、SNSでもありのままの日常を発信しています。
歴史や信仰という言葉は少し遠く感じるかもしれませんが、まずは『お寺ってなんだか落ち着くな』と思ってもらえる場所にする。それが私の挑戦です。
その一つとして、お隣の旅館さんと協力し、朝夕のお勤めや静かな境内での坐禅などを体験できる宿坊プランもご用意しており、日常から少し離れ、心を調えるひとときを過ごしていただけます。
さらに今年3月14日には、私の夢でもあった「お寺カフェ」がオープンしました!
四季の移ろいや境内の空気を感じながら、気軽に立ち寄り、ほっとひと息つける場所をつくりました。
より多くの方と「縁」を結び、四萬部寺がそれぞれの人生にそっと寄り添える存在になれるよう、日々試行錯誤を重ねています。
カフェで様々なご相談を受けるように
台湾茶や台湾スイーツのトーファがおすすめ
お寺という場所を、もっと身近に感じてほしい。お茶を飲みながら、四季の移ろいや境内の空気を感じ、心静かに自分と向き合ってほしい。そんな想いから、より多くの方に四萬部寺との「縁」を結んでいただけるよう、試行錯誤を繰り返す毎日です。
リターンについて
お寺の伝統や考え方を、今の私たちの感覚で味わい、体験をして、まずは知っていただきたい。
平成生まれの私だからこそできる、新しいお寺のあり方を模索しています。
ここに来れば心がふっと軽くなる。ちょっと気になってたお寺や仏教のことについて聞いてみたい。
そんな場所を未来へつなぐために、私にできる感謝の形をリターンに込めました。
お寺を「五感」で味わう体験型リターン:体験という名のご縁
皆さまが四萬部寺とつながる『きっかけ』になればと、体験型のリターンを心を込めてご用意しました。
坐禅や、自分だけのご朱印帳づくり。その後には精進料理を頂き、お寺で過ごす時間を心ゆくまで楽しんでいただく。
実際にお寺に来て、仏教のことや巡礼の心構えだったり、普段気になっていることをお話しする。
そんな体験を通して生まれるご縁こそが、これからの四萬部寺を支える一番の力になると信じています。
今のあなたにぴったりな時間を、ぜひ見つけてみてください。
皆様と一緒に、この場所の未来を作っていけることを楽しみにしています。椅子でも参加できるゆったりした坐禅体験
季節によって変わる特別な精進料理とセットのプランも
秩父銘仙を使った自分だけのご朱印帳作りワークショップも
直筆に込める感謝:心と心を結ぶ
住職が心を込めて手書きするお礼のお手紙や、『花のれん』もご用意しました。
忙しい毎日の中で、ふと温かい気持ちになれる。そんな存在になればと、皆様の幸せを願いながら一筆ずつ丁寧に仕上げています。 手書きならではの温もりを通して、四萬部寺と皆さまが家族のような親しみやすさでつながれたら、これほど嬉しいことはありません
書家である住職が1枚ずつ丁寧に書いています
スケジュール
2026年4月18日 第1回クラウドファンディングスタート
2026年5月31日 第1回クラウドファンディング終了
2031年の本堂大改修までに、第2回、第3回とクラウドファンディングを行い、総額2,500万円の改修費の達成を目指す予定です。
結びに
「人を救いたいなら、まず自分が救われなきゃならない」
私が思い悩んでいた頃に、雪国のある住職からいただいたこの言葉を、今も大切に噛み締めています。
誰かのためにとつい頑張りすぎて、なぜ自分ばかりがこんな目に…と自分を責め、悩み、見失いそうになる。
そんな時こそ、立ち止まって自分と向き合う時間が必要です。
秩父札所巡礼の1番目である四萬部寺は、まさにそのような、自己を救うための場所にしてゆきたいのです。
ここをただの「歴史ある古い建物」で終わらせず、忙しい現代を生きる私たちが、自己と向き合い、自身を救っていく場所として、次の世代へしっかりつないでいきたい。
この挑戦に、あなたも仲間の一人として加わっていただけないでしょうか。
皆様の温かい応援を、心よりお願い申し上げます。
秩父札所1番 四萬部寺 副住職 丹羽隆浩 合掌

8月24日大施食会の後にお話する副住職
令和8年3月18日 開帳式 ご祈祷の様子
傷んでいる箇所の説明をしている副住職
午歳総開帳の準備の様子
毎年5月第二日曜日 花まつり
副住職趣味のカメラで取った秋の観音堂




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