【パイナップルを守るための戦い ― 有害鳥獣について】
クラウドファンディングの
プロジェクトページでも触れましたが、
私のパイナップル畑では、
これまでに深刻な被害を受けてきました。
約6年前――
3万5千本を植え付けた株が、猪によって全滅しました。
さらに、
カラスやコウモリなどによる被害も
今も続いています。
1.猪
猪は果実だけでなく、
葉の付け根にある白い部分まで食べます。
一度侵入されると、
その列ごとすべて食べ尽くされてしまいます。
植え付けから収穫まで、
約2年近くかけて育てた株が――
一瞬で失われる。
それが猪の被害です。
対策として、
侵入防止柵や電気柵があります。
しかし電気柵は、
雑草が触れると放電してしまいます。
除草剤を使えない有機JAS栽培では、
その管理が難しく、
私の畑では使用していません。
実は被害にあう前にも、
約70万円をかけて
安い資材で侵入防止柵を設置していました。
しかし――
約2年ほどで劣化し、
あちこちから侵入されるようになり、
結果として、
3万5千本すべてが食べ尽くされてしまいました。
猪の被害で果実がとれなくなると、
次に植えるための苗も確保できなくなります。
パイナップルは収穫までに
約2年かかるため、
一度の被害が、
その後何年にもわたって影響し続けます。
実際に、あの被害から6年経った今でも、
まだ元の状態までは戻っていません。
この経験から、
中途半端な対策では守れないと痛感し、
現在は、
約1km・約300万円をかけて侵入防止柵を設置しています。
2.カラス
カラスは一年中いますが、
実がつき始める3月頃から、
巣立ちを終えたカラスが一気に増えます。
まだ何も分からない若いカラスも多く、
あちこちを片っ端から突くため、
被害が一気に増えていきます。
すべて食べるのではなく、
少しずつ突いていくため、
商品にならなくなってしまいます。
これまでに試してきた対策は、
・テグス(釣り糸)
・キラキラテープやCD
・カラスの模型
さらに、
東京へ椎間板ヘルニアの手術に行く前、
動けない体に鞭を打って、
「SARABAカラスくん」という
ヒトデ由来の成分(マリンサポニン)を活用した
専用テープ(1ロール5万円)も設置しました。
紫外線に反応して強い光を放ち、
カラスが近寄りにくくなる仕組みです。
しかし――
高価であることに加え、
効果も数ヶ月ほどしか続かないため、
高価であることに加え、
効果も数ヶ月ほどしか続かないため、
一つひとつのパイナップルに
設置することは現実的ではなく、
広い畑全体での対策としては難しいものでした。
(ゴミ置き場など、限られた場所では
有効かもしれません)
手術を終えて戻ってきたときには、
すでに畑の約8割が被害を受けていました。
現在、最も効果があるのは
日焼け防止とカラス対策も兼ねた
遮光ネットです。
それでも、
隙間からの被害や
ネット越しに突かれることもあります。
3.コウモリ(ヤエヤマオオコウモリ)
遮光ネットを設置していても、
その上から穴を開けて食べられることがあります。
カラスのように広範囲ではなく、
1個ずつ中身をきれいに食べるのが特徴です。
1日の被害は数個でも、
確実にダメージは積み重なっていきます。
きれいに食べてくれるので
少しだけ許せる気持ちになることもありますが……
4.ネズミ
ネズミの被害も確認されています。
特に、
熟したパイナップルを狙っているようです。
有機JAS栽培では薬剤が使えないため、
対策は主に罠に頼るしかありません。
しかし広い畑の中で、
すべてに対応するのは現実的に難しいのが現状です。
自然の中で有機栽培を続けるということは、
このような課題と向き合い続けることでもあります。
さらに今年は、
例年よりもかなり早い段階から、
カラスやコウモリによる被害が出ています。
まだ熟す前の段階から狙われ、
対応に追われている状況です。
今年はもう、
予算や時間の問題もあり、
これ以上の対策は難しいのが現状ですが、
来年に向けては、
カラスの捕獲檻や、
畑全体をネットで覆う方法も
検討していく必要があると感じています。
実際に、後輩が働いている農園に
捕獲檻も見に行きましたが――
西表島には
イリオモテヤマネコが生息しているため、
檻に入ったカラスを
ヤマネコが食べてしまうそうです。
そのため、
ヤマネコが入らない構造にするなど、
慎重に考えていかなければなりません。
いろいろと試行錯誤しながら
有害鳥獣の対策をしないといけませんが
この環境でしか作れない価値を信じて、
これからも一歩ずつ取り組んでいきます。
【最後のご協力お願い】
クラウドファンディングも3月31日まで、
いよいよ残りわずかとなりました。
もしよろしければ、
このプロジェクトをシェアしていただき、
まだ知らない方へ、
一人でも多くの方に届けるために、
お力を貸していただけたら嬉しいです。
ご協力のほど、
どうぞよろしくお願いいたします。
西表島アナナス農園
江袋正和



