
【活動報告】
今日は、あの日を体験した妹のことを、兄である私の立場からお伝えさせてください。
妹の部屋は3階にあり、うさぎ2匹とハムスター1匹と一緒に暮らしていました。
突然、部屋が白い煙に包まれ、焦げ臭くなったそうです。
最初は「近くで火事が起きているのだろう」と思い、一度外へ出ました。
しかし、外に出て目にしたのは、すぐ隣が炎と煙に包まれている光景でした。
「火は上に上がるから」
そう考えた妹は、自分の部屋へ戻り、屋根に出て上から消火を試みました。
ですが、火の勢いは止まりませんでした。
部屋に戻った時にはすでに停電し、煙で何も見えない状態。
火が近づいているのを感じながら、目も開けられない中で、うさぎ1匹を抱き、
「また戻るから」
そう言って、部屋に残るうさぎとハムスターに声をかけ、逃げました。
逃げる途中、煙で呼吸ができず、方向も分からなくなり、
「もう無理」と一度は諦めかけたそうです。
それでも、外から聞こえる消防車の音、家族の呼ぶ声。
そして、「死んだら笑えん」という思い。
声を頼りに歩き、なんとか外へ出ることができました。
しかし、部屋へ戻ることはできませんでした。
勢いよく燃え上がる自分の部屋を、ただ見つめることしかできなかったと言います。
「あの時、一度目に外へ出た時に一緒に出ていれば」
「消火を試みず、すぐに逃げていれば」
「先に逃げてごめん」
「戻れなくてごめん」
「助けられなくてごめん」
妹は今も、後悔と自責の気持ちと向き合っています。
兄として私は、「生きていてくれただけで十分だ」と何度も伝えています。
それでも、本人の中の葛藤は簡単には消えません。
あの日、私たちは日常が一瞬で失われるという現実を知りました。
この出来事を、私たちは忘れません。



