第5回:五代続く老舗ニット工場の矜持。「メイド・イン・ジャパン」が選ばれる理由はじめにーー こんにちは。日光商事 4代目社長の川村孝士です。 私たちが復活させようとしている「ビニロン袋」。これを衣類の「プロ仕様の保管袋」として、最高に相性の良いリターン品と共にお届けするクラウドファンディング。 今回ご紹介するのは、リターン品である「高級ヤク毛ニット」や「カシミヤマフラー」を製作していただく、明治時代創業の老舗ニットメーカー「田中メリヤス工業」の田中社長です。ファストファッション全盛の時代に、なぜ「メイド・イン・ジャパン」の一生モノが選ばれるのか。歴史を持つ企業の矜持に迫ります。川村孝士(以下、川村): 田中メリヤスさんは、創業からどのくらい立たれたのでしょうか。田中社長(以下、田中): はい、正確な年代は不明ですが、私のひいおじいさんが足利銘仙という織物をやっていて、そこから祖父の代で、着物の時代から洋服の時代に変わっていくのに合わせて横編み機を導入し、ニットの製造をやり始めたんです。私で五代目になりますね。川村: 最盛期はどれくらいの規模だったのでしょうか?田中: 40年くらい前が一番の最盛期で、売上も10億円規模ありました。NHKから取材が来たくらい、大きな工場を持ってやっていましたね。その後、バブルがはじけて問屋さんなどの取引先が減り、現在は工場を分散して、編み機をそれぞれの職人さんの家でやってもらう形に至っています。品質の高いニット見本川村: 現在、アパレルは海外生産が主流になっていますが、その中で「メイド・イン・ジャパン」の強みとは何でしょうか。田中: やはり、修理が効くことと、チェックが的確にできることです。海外生産だと、間違ったまま作られてそのまま納品されてしまう事故も多いんです。国内生産なら、素早く密なやり取りができるので、綺麗なものを確実にお届けできます。川村: なるほど。海外製と日本製で、品質や着心地にも違いは出ますか?田中: 品質の見た目はそんなに変わらないかもしれませんが、着ているうちにどんどん破けてしまったとか、そういう違いは出てくると思います。素材の良し悪しも、触ったり着たりすれば全然違うのがわかります。おわりにーー「素早く、丁寧に、綺麗に」。何でもやろうという柔軟な姿勢と、万が一ほつれても修理対応できるという確かな技術。これこそが、使い捨てではない「一生モノ」の安心感なのだと実感しました。 次回は、そんな田中社長が今回のリターン品として「カシミヤ」と「ヤク毛」を選んだ理由や、極上の着心地を生み出す職人の計算について伺います。




