225年の歴史が紡ぐ新しい物語 - プロジェクト概要
はじめまして。岡山市で225年続く銘木店、『中塚銘木店』の12代目を務めております。岡山城・後楽園からほど近い場所に戦前から店を構え、先代と共にこの伝統を守り続けております。
私たちは今、次世代に「誇れる銘木」を残すために、新たな挑戦を始めようとしています。それは、倉庫に眠る貴重な銘木たちに新たな命を吹き込み、木軸ボールペン・シャーペンとして世に送り出すプロジェクトです。


これは単なる筆記具ではありません。戦後の復興から現代まで大切に保管してきた特別な木材たちの物語を、未来へと繋いでいく架け橋なのです。私たちの役割は、この銘木たちの持つ価値と美しさを、次の世代へと伝えていくこと。そのために、最も身近な形で銘木の魅力を感じていただける方法として、日々使える筆記具を選びました。
私たちが目指すのは、日常に銘木の香りや美しい木目を置いていただくこと。そして、貴重な銘木に新たな命を吹き込み、「持続可能な木材利用」の輪を広げていくこと。225年続く店の次の100年に向けた、新たな一歩を踏み出したいと考えています。
銘木の魅力と危機 - 私たちが直面する課題
私たち中塚銘木店は、寺社建築や茶室などに使われる貴重な木材を取り扱い、戦後から現代まで、銘木の魅力を守り伝えてきました。225年という長い歴史の中で培われた目利きの技と知識を活かし、品質の良い木材を見極め、大切に保管してきたのです。
しかし近年、建築需要の減少により、倉庫には多くの「価値ある銘木」が眠ったままになっています。これらの木々は数十年、時には数百年という時間をかけて育まれた自然の芸術品です。その美しい木目や深い色合い、そして独特の香りは、他の何物にも代えがたい価値を持っています。


「このままでは勿体ない」—この想いが、今回のプロジェクトの原点です。
長きにわたり大切に保管してきた銘木たちは、今、静かに「次の出番」を待っているかのようです。私たち親子はこの木材たちが持つ生命力と芸術的な価値を知っているからこそ、新たな形で世に送り出したいと考えました。
現代社会では、本物の銘木に触れる機会が急速に減っています。多くの方が、プラスチックや金属など無機質な素材に囲まれた生活を送る中で、木のぬくもりや経年変化の美しさを知らないまま成長していきます。私たちは、この貴重な銘木文化を次世代に伝えるための新たな方法を模索し続けてきました。
手から手へ - 木軸筆記具が紡ぐ新しい関係
「木は建物だけでなく、人の手の中でも生きられる」
この気づきが、今回の「銘木ボールペン・シャーペン」製作プロジェクトの始まりでした。日々の生活の中で最も身近な道具の一つである筆記具を通じて、銘木の魅力を多くの方に体験していただきたいのです。
銘木を使った木軸筆記具の最大の魅力は、その手に馴染む感触にあります。冷たい金属やプラスチックとは異なり、木は手の温もりを優しく受け止め、返してくれます。また、一本一本異なる木目や色合いは、世界に一つだけの個性を持っています。


さらに、銘木の筆記具は使い続けるほどに味わいが増していきます。手の油分が木に浸透し、艶やかな風合いへと変化していく様子は、まさに使い手との対話そのもの。時間とともに深まる関係性は、現代の使い捨て文化では決して得られない価値です。
触れるたびに伝わる木の温もりと物語。それは、単なる書くための道具ではなく、長い時を経て育まれた銘木の生命力を、直接感じることのできる特別な体験なのです。日々の執筆や署名の瞬間が、銘木との静かな対話の時間となることを願っています。
職人技が息づくものづくり - 製作工程と特徴
私たちの木軸筆記具は、225年の銘木店が選び抜いた木材と、日本の職人の確かな技術を融合させた逸品です。製作工程は、まず倉庫に眠る銘木の中から美しい木目と強度を兼ね備えた最適な材を選ぶところから始まります。
選ばれた銘木は、一本一本丁寧に裁断され、旋盤にかけられます。この工程では、木の個性を最大限に活かすカットラインを見極めることが重要です。数百年かけて形成された木目の美しさを引き出すために、職人の目と感覚が頼りになります。



成形された木軸は、何度も丁寧に研磨され、滑らかな手触りに仕上げられていきます。最後に、木の美しさを引き立てる特殊なオイルで仕上げることで、耐久性を高めながらも、木本来の質感と香りを残しています。私たちが大切にしているのは、伝統技術と現代デザインの融合です。何世紀も受け継がれてきた木工技術を基盤としながらも、現代の生活様式に合わせた使いやすさを追求しています。そして何より、一本一本に込められた想いと技術が、使う人の手に伝わることを願っています。
完成した木軸ペンは、「持つ喜びと心地よい書き味」を両立させた逸品です。長い時間をかけて育まれた銘木を、手に取るたびにその"時間の重み"と"ぬくもり"を感じていただければ幸いです。
持続可能な未来のために - 環境への取り組み
私たちのプロジェクトには、環境保全という重要な側面もあります。適切な森林管理と木材活用の循環を促進することは、銘木店として果たすべき社会的責任だと考えています。
このプロジェクトでは、家具材として使用するには小さすぎる端材や、形状が不揃いな部分を有効活用します。通常であれば使われずに眠ったままになる可能性のある貴重な木材に、新たな価値を見出すことで、資源の最大限の活用を目指しています。


「木を使うことが森を守ることにつながる」—これは私たちの信念です。適切に管理された森林から木材を利用することは、森林の新陳代謝を促し、健全な生態系を維持することにつながります。また、木材は成長過程で二酸化炭素を吸収し、製品となった後もその炭素を固定し続けるため、環境負荷の低い素材なのです。
私たちは、この木軸筆記具を通じて、持続可能な木材利用の大切さを多くの方に知っていただきたいと考えています。日常の小さな選択が、未来の環境を守ることにつながるという意識を広げていくことも、225年続く銘木店としての使命だと感じています。
あなたへのお返し - リターン内容のご紹介
このプロジェクトへのご支援に対するお返しとして、様々な銘木を使用した筆記具をご用意しました。それぞれの木材が持つ個性的な木目や色合い、香りをお楽しみいただける、バラエティ豊かなラインナップです。

特に希少価値の高い銘木を使用したモデルは、数量限定でのご提供となります。
栃(とち)・花梨(かりん)・欅(けやき)のボールペン・シャーペン、全て1点ものの杢目(もくめ)をお楽しみいただけます。
【サイズ】
シャーペン:長さ約13.7㎝・径約12㎜・0.5mm芯
ボールペン:長さ約13.5㎝・径約12㎜・M幅 約0.5mm
欅・・シャープペン約23.8g、ボールペン約28.7g
かつてお城の門や神社の柱に使われた欅は、100年、200年と時を刻むほどに強さと色気が増していきます。欅は非常に硬く、加工が難しい木です。しかし一度磨き上げれば、光沢と手になじむ適度な重厚感が生まれます。書くたびに伝わる木の温もりとわずかに漂う和の香りが、忙しいデスクワークの中に『一呼吸置く時間』を運んできてくれます。
花梨・・シャープペン約25.2g、ボールペン約29.7g
この深く艶やかな赤を見てください。花梨は別名『木の宝石』とも呼ばれます。手に取るたびにその鮮やかな色彩が、仕事や創作への情熱を静かに燃え立たせてくれるはずです。使うほどに赤みが増し、まるでワインが熟成するようにあなただけの深みを増していく一本になります。手に持った瞬間に感じるズッシリとした安定感も魅力です。
栃・・シャープペン約23.9g、ボールペン約28.8g
ペンをゆっくりと手の中で回してみたとき、さざ波のような杢目が光を受けて浮き上がったり消えたりするのが分かるはずです。まるで絹の織物を手に持っているかのような、自然界が描いた『光の芸術』。書くたびにその輝きが変化し、あなたの思考をクリエイティブに刺激してくれるはずです。手にしっとりと吸い付くような優しさを持っています。冬の朝でも冷たさを感じさせず長時間の執筆でも疲れにくい、職人の手磨きが生み出した肌感をぜひ体験してください。


私たちは、このリターンを通じて、単なる「モノ」ではなく、銘木の物語や価値を皆様にお届けしたいと考えています。日常使いの中で、少しずつ深まる銘木との関係を楽しんでいただければ幸いです。
リターン商品にお付けするステッカーが完成しました。サイズは7×7cmとなります。中塚銘木店のロゴに木の芽のシルエットをあしらいました。今回のクラウドファンディングを通して、「次の100年」の種が芽吹いています。是非応援の程、重ねてお願いいたします。

「Building the Next 100 Years of Japan’s Meiboku Culture」「日本の銘木文化の次の100年を築く」という想いもステッカーに込めております。
実現への道筋 - 資金計画とスケジュール
このプロジェクトでお預かりする資金は、主に以下のような用途に使わせていただきます。
銘木の選定・加工費用、ボールペン・シャーペンの内部機構購入費、返礼品の送料などです。

スケジュールについては、以下のように進めてまいります。
2026年2月14日にクラウドファンディングを開始し、3月31日に終了・進捗報告を行います。その後、毎月進捗レポートを配信しながら、2026年4月から返礼品の発送を開始し、5月末までには全ての発送を完了する予定です。
私たちは、このプロジェクトを単なる一過性のものではなく、225年続く銘木店の新たな挑戦の第一歩と位置づけています。皆様からいただいたご支援と応援の声を胸に、次の100年に向けた持続可能な事業モデルを構築していきたいと考えています。
銘木の物語を未来へ - 私たちの誓い
中塚銘木店は、享和1(1801)年の創業以来、多くの変化と挑戦を乗り越えながら、225年という長い歴史を紡いできました。初代津崎屋利右衛門から始まり、5代目までは津崎屋利右衛門を襲名。その後、中塚姓となり、現在は11代目の父と共に店を守っています。
この長い歴史の中で、日本海海戦に参加した8代目、中塚商会として事業を展開した7代目など、それぞれの時代に合わせた挑戦を続けてきました。昭和30年には有限会社に改組し、令和3年に次の世代の担い手として専務取締役に就任しています。


おかげさまで創業225年を迎えることができたのは、ひとえに長きにわたり、木とこの仕事に真摯に向き合ってきた歴代の店主たち、そして支えてくださった皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。
現在、この伝統のバトンを受け継ぐ店主として、私は強く感じています。それは、「この貴重な銘木たちの価値を、次の時代へと届け続けなければならない」という使命です。
今回の木軸筆記具プロジェクトは、「次の100年」を見据えた、私たちの大きな挑戦の一歩です。手元に残った貴重な端材に新たな命を吹き込み、より多くの方の日常に「本物の銘木」のぬくもりを届けること。それが、225年の技術と情熱を未来へ繋ぐ道だと信じています。
どうかこの挑戦のラストピースを皆さまと一緒に埋めさせてください。225年の伝統を礎に「次の100年」も銘木と共に歩み続ける中塚銘木店の未来に、皆さまの共感と温かいご支援を心よりお願い申し上げます。
最新の活動報告
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キャンプファイヤー始まりましたっ
2026/02/22 21:58「昨夜は一睡もできませんでした。」中塚銘木、12代目の挑戦。 クラウドファンディング開始まで、事前登録はわずか3名。 「誰にも届かないのではないか」という不安で、押しつぶされそうでした。ですが、開始直後から温かいご支援とメッセージが次々と届き、今、私はPCの前で震えています。数字以上に、私の「覚悟」を信じてくださった皆さんの想いが何より嬉しいです。皆さんからいただいたこの熱量を、最高の「一本」に込めて。 銘木たちが、あなたの手元で新しい歴史を刻むその日まで、全力で駆け抜けます。これから1ヶ月、この物語を一緒に見届けていただければ幸いです('ω')引き続き、応援よろしくお願いいたします! もっと見る




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