J. S. バッハの教会カンタータ全曲録音 第2弾のご案内
Salicus Kammerchorの櫻井元希です。2024年に皆様からいただいた温かいご支援により、J. S. バッハの教会カンタータ録音プロジェクト第1弾を完成させることができました。146名の支援者の皆様、本当にありがとうございました。今回はその第2弾、BWV84, 139, 168, 187の4曲を収録いたします。
J. S. バッハの声楽作品への想い~100年計画の音楽文化再創造~
J. S. バッハの作品は産業革命以前の西洋の音楽、「旋法の音楽」の集大成です。
「旋法」はグレゴリオ聖歌を分類する方法として考え出され、その後の音楽はその概念のもと育まれていきました。その頃用いられていた「階名」(音程を示すシラブル)は「ヘクサコルド」と呼ばれる6音の階名で、現在用いられている「ヘプタコルド」とはコンセプトの異なるものでした。
つまり、現代的な「調性音楽」の価値観で、「ヘプタコルド」を用いてJ. S. バッハを捉えるということはなかなか身勝手な発想で、当時当地の彼らが思い描いていた音楽の姿とはかけ離れたものになってしまいます。
私たちは「旋法」の価値観で「ヘクサコルド」を用いてJ. S. バッハを捉え直すことで、これまでにないJ. S. バッハ演奏をすることができると考えています。
旋法とヘクサコルドの対応表
(各旋法で使う音の違いがひと目でわかる)
また、10世紀頃に書かれた写本にある、グレゴリオ聖歌の歌唱法を示した「古ネウマ」という記譜法があります。古ネウマが示す歌唱法は現在では失われ、どのように当時歌われていたのかわからない部分がかなりあります。私たちはこの「古ネウマ」を手がかりに、「失伝した西洋の歌唱法」の再創造を行っています。その際、インドを始めとした世界の古典音楽の現在の有り様からも大いにインスピレーションを受けています。
古ネウマの例(einsiedeln 121 p.75)
歌唱法とともに、それを基礎とした音楽文化の再創造にも努めています。教会カンタータ約200曲を2年に1回、4曲ずつ収録していく100年計画というのも、「文化の再創造」というだいそれたことを行うための時間的スケール感を反映しています。
第1弾の成果
2024年に行ったクラウドファンディング第1弾では、146名の方に、2,273,500円のご支援をいただきました。誠にありがとうございました。
制作したCDはサリクスのウェブショップ(https://salicus.thebase.in/items/105521915)を始め、各種ECサイト、またCDショップでご購入いただけます。
またApple music、Spotifyなどのサブスクリプションでもお聴きいただけます。
Apple music : https://music.apple.com/us/artist/salicus-kammerchor/1501484480
Spotify:https://open.spotify.com/artist/2mWyhi6yfiEoueIpFn9YLP

メンバーの実力向上と後進の育成プロジェクトの実現には、メンバーの継続的な実力向上が欠かせません。そこで私たちは、メンバーを対象としたワークショップを定期的に開催しています。
インド音楽メンバー限定公開レッスン
また100年計画実現のため、後進の育成にも力を入れています。サリクス研修所はそのために発足し、オーディションを通過した研修生が毎月1回研修会で切磋琢磨しています。ここで研鑽を積んだ研修生は更なるオーディションを経てサリクスメンバーとなります。これまでに2名が研修生からメンバー入りを決めています。
画像キャプション
第2弾収録曲について
第2弾では下記の4曲を収録いたします。
教会カンタータ第84番「幸福に満ち足りて」
"Ich bin vergnügt mit meinem Glücke" BWV 84
教会カンタータ第139番「神に自らを委ねる者は幸い」
"Wohl dem, der sich auf seinen Gott" BWV 139
教会カンタータ第168番「精算せよと迫る雷の言葉」
"Tue Rechnung! Donnerwort" BWV 168
教会カンタータ第187番「皆あなたを待ち望む」
"Es wartet alles auf dich" BWV 187
84番はソプラノのソロカンタータで、合唱は終曲コラールのみで用いられます。こちらのソロは当代随一のソプラノ歌手、中須美喜が担当します。139番は全編がひとつのコラールの旋律と歌詞で貫かれたいわゆるコラール・カンタータです。168番はバスのアリアから始まるカンタータで、この曲も合唱は終曲コラールのみです。187番はその構成に特徴のあるルードルシュタット詩華撰から歌詞が取られたカンタータで、非常に技巧的で華やかな冒頭合唱が際立つ作品です。
編成はどれもオーボエと弦楽器による編成ですが、作品としては非常にバラエティに富んだ選曲となっています。J. S. バッハの音楽の多様性、観えている音楽世界の広さを感じていただけると考えています。
Salicus Kammerchorについて
Salicus Kammerchorは2015年に結成した古楽専門の室内合唱団です。結成当初からJ. S. バッハのモテットに取り組み、2019年にはJ. S. バッハのモテット全曲演奏会、全曲録音を行いました。
2020年からは定期公演で全4回シリーズで、J. S. バッハより一世代前のドイツの作曲家である、ハインリヒ・シュッツの作品に取り組みました。
昨年2025年からは「声部の数」に着目した新シリーズ「モノフォニー→ポリフォニー」を開始し、その第1弾となる演奏会では、完全に1声の作品、グレゴリオ聖歌だけの演奏会を開催し、ご好評いただきました。
今年2026年の第11回定期演奏会ではシリーズ第2弾ということで、1声と2声の作品を演奏いたします。
一貫しているのは、グレゴリオ聖歌の歌唱法を徹底的に検討し、その歌いまわしをその後の西洋音楽演奏に活かすというところで、今回のJ. S. バッハのカンタータの演奏に際してもその成果を感じていただけるのではないかと考えています。
録音について
今回の録音も、前回同様ライブ録音となります。10月21日(水)、22日(木)にJ:COM浦安音楽ホールにて行われる演奏会を収録し、編集いたします。お客様が入った状態でのライブ録音ならではのフレッシュな演奏がそのままCDとなります。
演奏メンバー:
Soprano 鏑木綾 小林恵 中須美喜
Alto 上村誠一 金成佳枝 鈴木隆介
Tenor 金沢青児 渡辺研一郎 柳嶋耕太
Bass 松井永太郎 小藤洋平 鳳城昊
Vn. 丸山韶 佐々木梨花
Va. 勝森菜々
Vc. 島根朋史
Cb. 諸岡典経
Fg. 長谷川太郎
Ob. 小花恭佳 荒井豪
Org. 新妻由加
リターンについて
ご支援いただいた皆様には、完成したCD、動画コンテンツ、コンサートへのご招待など、プロジェクトへの想いをお返しする形でご用意させていただきます。金額帯に応じて、複数のリターンプランをご用意しておりますので、ご自身のご支援スタイルに合わせてお選びください。
J. S. バッハの教会カンタータ全曲録音vol.2のCD
本プロジェクトで制作するCDです。
ブックレット芳名記載(匿名希望の場合はその旨お知らせください)
支援者の皆様のお名前をCDのブックレットに記載させていただきます。
演奏曲のヘクサコルド付き楽譜(冒頭曲4曲)
収録するカンタータの冒頭曲4曲の楽譜に、主宰櫻井がヘクサコルドを振ったもののPDFデータです。このクラウドファンディングでした入手できない限定品です。
ヘクサコルドについてはこちら。
メイキングショートムービー(約20分)
リハーサルや、メンバーのオフショット、インタビューなどを収録した動画です。このクラウドファンディングでしか入手できない限定品です。
リリース記念限定ブランケット
CDリリースを記念してブランケットを制作いたします。このクラウドファンディングでしか入手できない限定品です。
2024年の公演ライブ映像(約70分)
前回公演の際のライブ映像です。曲目は、J. S. バッハの教会カンタータ第61番、第153番、第22番、第132番です。
リハーサル見学(2026年10月19日18-21時)
演奏会直前(演奏会当日ではありません)のリハーサルをご見学いただけます。
メンバーサイン入り色紙
メンバー全員の直筆サインの入った色紙です。
完成音源視聴カレーパーティご招待(2027年3月20日)
CD発売前に、完成した音源をいち早くお聴きいただくパーティです。主宰櫻井の作るカレー付きです。

※国・地域によって関税が発生することがあります。関税は原則として支援者様のご負担となりますので、事前に各国の規定をご確認ください。
-As a general rule, or import fees may apply depending on the destination. These are the backer's responsibility.
【海外支援におけるクレジット記載ルール】
・個人名/ニックネームのみ可能となります
・以下に該当するものは掲載不可となりますのでご注意ください
①会社名・店舗名・サービス名
②肩書き(代表、◯◯事務所、◯◯運営など)
③宣伝・営業目的に見える表現
[Credit Rules for Overseas Donations]
- Only personal names/nicknames are accepted.
- Please note that the following names are not permitted.
① Company names, store names, or service names
② Titles (e.g., CEO, ◯◯ Office, ◯◯ Management, etc.)
③ Expressions that appear to be promotional or commercial.
皆様へのお願い
特定の支持母体、大きなスポンサーを持たない私たちがこのプロジェクトを遂行していくためには、皆様のお力添えが必要不可欠です。失われた西洋音楽の歌を再創造するということは、今はない新たな価値そのものを創造していくというで、並大抵のことではありません。
ただ今回は第2弾です。初回で制作した音源が既にお聴きいただける状況ですので、まずはこちらをぜひお聴きください。そして私たちがやろうとしていることにご賛同いただける方はご支援どうぞよろしくお願いいたします。
このたびのプロジェクトはAll-in方式で実施しますので、目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けしますのでご安心ください。

最新の活動報告
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教会カンタータシリーズ第2弾クラウドファンディング募集開始!
2026/03/17 10:25いよいよ始まりました、100年計画、全50回シリーズの第2弾です。早速お申し込みくださいました皆様、誠にありがとうございます。またSNSでいいねやシェアしてくださっている皆様、大変励みになっております。ありがとうございます。クラウドファンディングはなにしろスタートダッシュが肝心ということで、ページへのアクセスや支援の集まっているプロジェクトにはプラットフォーム上でも注目が集まる傾向にあるようです。上記にもあります通り、ひとまずの目標はプロジェクト開始1週間で達成額の30%です。つまり20日(金)までに960,000円です!現在185000円ですのでかなり厳しそうですが、皆様どうぞよろしくお願いいたします! もっと見る








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