子どもが不登校になると、親子に2つの危機がやってきます。
子どもには学習と対人関係の危機。
学校に行けなくなったことで、勉強を教えてもらう機会がグンと少なくなります。自分で問題集を解こうにも分からないし、締切やテストもないので学習習慣をつくることが困難になり、勉強から離れてしまう子どもがとても多いです。
もう1つは対人関係。学校に行けなくなると、クラスメイトからどう思われるかが気になってしまい、学校に足が向かなくなってきます。そうして、クラスメイトや友だちとの関わりが減ってくると、クラスメイトだけじゃなく、同世代との関係に自信が持てなくなり、社交の場に出ることが臆病になってしまいます。
親御さん・保護者さんに訪れる危機はもっと複雑です。
無理にでも学校に行かせるかどうかで子どもとの関係が悪くなったり、引きこもってしまうのではと将来を想像すると不安になったり、子ども以上に気持ちが落ち着かないことがしばしばあります。
また、これはほとんど知られていないのですが、子どもの不登校を機に離職や休職をするケースも珍しくありません。
子どもが学校に行くかどうかだけでなく、親としての自分、そして社会人としての自分のアイデンティティに危機が訪れることがあるのです。
文部科学省の調査によると、令和6年度の不登校児童生徒数は353,970人だそうです。高校生を含めると、おそらく400,000人近くになるでしょう。
この調査から不登校に関わる子どもの悩みが350,000件以上あるとともに、家庭の悩みも300,000件以上あることが想像されます。
各自治体では、カウンセリングや教育支援センター、家庭訪問など、子どもだけじゃなく保護者さんに向けた支援も少しずつ広がっています。
とはいえ、自治体の支援だけでは到底ケアしきれていないのが現状です。
私が代表をつとめるNPO法人D.Liveでは、フリースクール運営や親子面談、YouTube配信など、さまざまな支援をおこなってきました。



そのうちの1つが「不登校の段階表」です。
不登校の子どもについての段階表
不登校の子を持つ保護者の段階表
これらは、不登校に悩む保護者さんのコンパスにしてほしいと願って制作しました。不登校の段階表は、多くの保護者さんに活用してほしいので、私たちのホームページ等から無料でダウンロードしていただけます。
不登校の段階表を作ったキッカケ
「カウンセリングで自分の気持ちを聞いてもらうことがイヤなんじゃない。私はこれから子どもがどうなっていくか。その見通しが欲しい。」
こんな切実な声に応えるためのツールです。
「見通しなんかいらないだろ、その子と向き合えよ。」
そうおっしゃる気持ちもわかります。でも違うんです。聞いてください。
今の子育てシーンでは、妊娠から出産までアプリや検診等で丁寧にこれからの見通しを教えてくれます。産前産後だけじゃありません。乳児期、幼児期、小学校入学前後もいろいろな媒体から、子どもの育ちに関する今後の見通しを得ることができます。
ちょっと例は違いますが、受験でもそうですよね。志望校に合格するために、いつまでに、何を、どれくらい習得していないといけないのか、塾の先生が教えてくれます。
いわば、子育ての補助輪があった状態から、急に補助輪が外れて、タイヤもパンクして、ポーンと路上に放り出されてしまう。
この孤独や喪失感は、なかなかに受け容れがたいものです。
子どものこと、そして自分のことについて、何か安心する材料がほしいと思うのは自然なことだと思います。
だからこそ、私たちが作ったこの段階表は、全国の保護者さんや団体に使っていただきました。


この他にも、たくさんの保護者さんたちからの声を寄せていただきました。
保護者さんたちだけではありません。行政や、日本各地にある不登校親の会、フリースクールなど不登校支援をされている団体さま等、広くご活用いただいております。


これらの活用事例や保護者さんたちからの声は、こちらにご連絡をいただいたものを掲載しております。ですから、LINEのオープンチャットや、周りからの伝聞など、私たちも把握しきれていないくらいに広がっていると思います。
キャンペーンで実現したいこと
今回のキャンペーンでは、この不登校の段階表をバージョンアップして、たくさんの保護者さんや団体に届けたいんです。バージョンアップは次のような形です。


いただいたご支援で、希望する保護者さんや団体さまに不登校の段階表を送付するとともに、段階表を使った講演や研修にも力を入れていきます。
不登校支援をしていると、学校や教育委員会との連携などで、こちらが持ち出しになる業務も少なくありません。もちろん、これらは重要な仕事なので「お金にならないから」と断るなんて、できません。
こちらの、持ち出しだけれど大事な仕事に、これからもリソースを割けるように、今回のキャンペーンを通して、D.Liveを支えていただけませんでしょうか。
不登校で悩む親子をこれからも支え続けるとともに、行政や学校、他団体さまとの連携を深め、不登校に対してより複層的な支援ができるように取り組んでまいります。
どうぞ、温かいご支援をお願いいたします。
NPO法人D.Live 田中洋輔






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