
いつも応援いただき、ありがとうございます。今回は、ローマ数字の文字盤を持つ「Railroad」の背景をご紹介します。
列車が遠くの街まで人を運ぶようになると、それぞれの土地の時刻の違いが問題になりました。出発と到着、乗り継ぎ、線路上の運行。離れた場所で同じ時刻を共有することが、鉄道にとって大切になったのです。
英国のScience Museum Groupによると、Great Western Railwayは1841年11月、路線全体でグリニッジ標準時に基づく「Railway Time」を用いると発表しました。1847年にはRailway Clearing Houseが、鉄道各社に標準時の採用を勧告しています。ただし、社会全体の時計が一斉に切り替わったわけではありませんでした。
Railroadは、当社が1904年の英国製時計に着想を得て制作したモデルです。黒い文字盤に並ぶローマ数字には、時刻を持ち歩く懐中時計の趣があります。
今日、離れた街でも同じ時刻を確かめられるのは当たり前のこと。その当たり前の背景には、鉄道が育てた「時刻を共有する」という歴史があります。Railroadを手にするとき、そんな時計と社会のつながりにも思いを巡らせていただければ嬉しく思います。



