8月5日 買い取り会社による視察
バナナの買い取りをお願いしている会社が、事前の連絡なしに農園を訪れました。突然の視察で準備は間に合いませんでしたが、かえって農園のありのままの様子を見ていただく機会となりました。会社からは、「苗がまだ小さい」との指摘とともに、追肥を行うこと、また健全な苗を1株だけ残して選抜することを助言していただきました。
8月6日 芽の間引き作業

前日にいただいた助言に従い、芽の間引き(カッティング)を実施。各株から最も健全な苗を1本だけ選び、残すようにしました。
8月14日 施肥(2回目)— 大規模施肥

この日は、すべてのバナナの苗を対象に大規模な施肥を行いました。使用したのは、原料肥料である46-0-0・18-46-0・0-0-60の3種類。世界情勢の影響で配合済みの肥料価格が高騰していたため、コストを抑える工夫として、この3種類を独自に配合し、25-7-7相当の肥料を作り出しました。

施肥は各株につき2さじとし、ドリップチューブが設置されている側(左1さじ・右1さじ)に施しました。前回の施肥とは左右を入れ替えて与えていますが、これはバナナの根が四方八方に広がる性質を持つため、より多くの根が養分を吸収できるようにという工夫です。
この日は気温が非常に高く、途中から雨も降り出すという厳しい天候となりました。それでも作業員たちは手を止めることなく、雨の中でも施肥作業を最後までやり遂げてくれました。
8月24日 除草・株元の手入れ

雨の日が少なくなってきた頃、農園を確認したところ、雑草がバナナの苗をはるかに上回るほど生い茂っていることがわかりました。そこでロータリー(耕運機)を使用して除草を行いましたが、ドリップチューブが通っている場所など機械が入れない箇所もあり、そうした部分は作業員が鍬を使い、手作業で雑草を取り除きました。
雑草を取り除いた後、株元にカビの発生と葉の黄変が見つかりました。これは降雨量が多すぎたことが原因と考えられます。そこで余分な芽や葉を剪定し、株元をきれいに清掃しました。
8月29日 施肥(3回目)

バナナの苗のさらなる成長を促すため、再び施肥を実施しました。肥料は1回目と同じ46-0-0の配合を使用。今回は苗の大きさに応じて3段階に分けて施肥量を調整しました。
・小さい苗:2さじ(株の手前に1さじ+株の奥に1さじ)
・中くらいの苗:1さじ(株の手前側のみ)
・大きい苗:施肥なし
苗の生育段階に合わせてきめ細かく管理することで、無駄なく効率的な栄養供給を目指しています。
まとめ ― 植え付けから3か月目を振り返って
今月は、買い取り会社が農園を視察に来てくれたことが、大きな気づきの機会となりました。自分たちでは「順調に育っている」と思っていたバナナの苗も、実際にはまだ小さく、追肥や選抜が必要な状態だったことを、客観的な視点から教えていただきました。
また、雑草を取り除いてみて初めて、株元にカビが発生していたことや葉が黄変していたことに気づきました。表面的には気づけなかった問題が、手を入れることで見えてくるという経験を、この1か月であらためて実感しました。
こうした出来事を通して、すべての株が同じように順調に成長していくとは限らないこと、そしてこのままでは実をつけないままの株も出てくる可能性があることが、はっきりとわかってきました。
タイでは自然にあちこちで実っているバナナを見て育ってきましたが、実際に自分たちで無農薬・高品質なホムトンバナナの栽培に取り組んでみると、決して簡単なことではないと痛感しています。ひとつひとつの株の状態を丁寧に見極め、必要な手入れを重ねていくことの大切さを、この3か月であらためて学びました。




