この村に、農業の新しい選択肢をつくりたいと思っています。確実に利益が出て、誰でも挑戦できて、最低限、この村で暮らしていけるだけの経済力を得られる農業。そんな新しい農業のモデルをつくることが、このプロジェクトの出発点です。今、この村で主に行われているのはキャッサバ栽培です。ですが、実際にはほとんど利益が出ず、むしろ赤字になり、借金を繰り返してしまう状況があります。また、別の作物に挑戦しようとする農家もいますが、この村には出荷までつなげる仕組みがないため、栽培しても収入につながらずに終わってしまうことがほとんどです。つまりこの村には、「成功している農業の形」がまだありません。そこで私たちは、バナナ農園と、出荷までを担うパッキング施設をつくり、生産から出荷までを村の中で完結できる仕組みをつくろうとしています。キャッサバ畑をバナナ農園に変えるこの土地から、バナナ農園が始まります。このキャッサバ工場をバナナ工場に変えるここは、これまでキャッサバ工場として使われていた場所です。これから、バナナの出荷拠点へと変えていきます。ちなみにこの工場は、プロジェクトメンバーである友人夫婦AuとNoiが運営していました。モデルのパッキング施設このようなパッキング施設を、この村にもつくっていきます。バナナは、友人夫婦AuとNoiがすでに調査と試験栽培を行っており、この土地でも育つことが分かっています。また、実際にキャッサバからバナナへと切り替え、生活が大きく変わっている地域を訪れ、その仕組みを自分の目で見てきました。もしこのプロジェクトが成功すれば、この村に、新しい農業の形がひとつ生まれます。そしてそれは、私たちだけのものではなく、この村全体に広げていくための“モデル”になると考えています。実際に形ができれば、これまで苦労してきた農家が、次は自分もやってみようと挑戦できるようになるはずです。どうすればいいのか分からないから、変われない。でも、実際に形があれば、変わるきっかけになる。誰かが始めなければ、何も変わらない。この村の農業のイメージを、「大変で、稼げないもの」から、「続けていけるもの」に変えていきたいと思っています。次回は、このプロジェクトをどのように実現しようとしているのか、もう少し具体的に書いてみようと思います。




