
4月26日、バナナ農園予定地にて、井戸掘り工事(ボーリング工事)を行いました。地面に深く穴を掘り、地下水を汲み上げるための工事です。
なぜ井戸を掘る必要があるのか
バナナ栽培において、水は最も重要な要素のひとつです。雨季の間は自然の雨で育ちますが、タイ東北部イサーンでは乾季になるとほとんど雨が降りません。その期間も安定してバナナに水を供給するために、自前の水システムを導入する必要があります。
本来であれば、灌漑用水路などのインフラが整っていれば、こうした工事をわざわざ行う必要はありません。しかし、タイ東北部イサーン地方では、灌漑インフラの整備が長年にわたって遅れています。100年以上にわたって改善が試みられてきたにも関わらず、水不足は今もこの地域の農業における最重要課題のひとつです。政府もダムの建設やため池の整備に取り組み始めていますが、農村の隅々まで恩恵が届くにはまだまだ時間がかかります。
そのため、今の段階で最も現実的かつ早い解決策は、自分たちで井戸を掘り、水を確保することです。
灌漑インフラが整えば、農業はもっと変わる
もし灌漑インフラが十分に整っていれば、バナナだけでなく、さまざまな農作物を安定して栽培することができます。水が安定供給されることで、農業の選択肢は大きく広がります。裏を返せば、水の問題はこの地域の農業が発展しない大きな原因のひとつでもあります。
農園立ち上げで最も費用がかかる工事
この水システムの導入は、今回の農園立ち上げにおいて最も費用のかかる工事です。しかし、これさえ整えば、バナナの栽培はとてもスムーズに進みます。乾季でも安定して水を供給できる環境が整うことで、収穫までの道筋がぐっと明確になります。
同日、土地整備も着々と進んでいます
この日は井戸掘り工事と並行して、鶏糞を土に撒く作業と、農園の邪魔になっている木の伐採作業も行いました。8ライ(約12,800㎡/サッカーコート約2面分)という広い土地のため、土地整備はもう少し時間がかかりますが、地面が水平に整ってきており、着実に農園の形に近づいています。
この作業を力強く支えてくれているのが、プロジェクトメンバーの友人Noiです。彼は農業機器のエンジニアで、トラクターやショベルカーなどの機器を自ら所有しています。そのおかげでレンタルの必要がなく、必要な時に自由なタイミングで作業を進めることができています。Noiと私の夫、男性陣が機器を運転しながらどんどん土地整備を進めてくれています。それぞれが得意なことを持ち寄って協力し合える、本当に心強いメンバーだと感じています。
鶏糞を土に撒く作業
木の伐採作業
この土地の恵みを信じて
このプロジェクトの舞台であるウボンラーチャターニー県のこの地域は、標高が高く、浸水被害や嵐の影響をほとんど受けない恵まれた土地です。水さえ確保できれば、この土地の恵みを最大限に活かせると信じています。安定した水システムと、この土地の特性が合わさったとき、きっと立派なバナナが育つと思っています。
一つひとつ、着実に前に進んでいます。引き続き見守っていただけたら嬉しいです。



