クロスでもない、塗り壁でもない。シルクプラスター「アートデザイン」は、セルロース繊維を主原料とした“塗る壁紙”です。フェルトやファブリックのような柔らかな質感が特徴で、住宅から店舗まで幅広く採用されています。
今回は施工動画をもとに、アートデザインの基本的な施工手順と、きれいに仕上げるためのポイントをご紹介します。
アートデザインシリーズとは?

アートデザインは、シルクプラスターシリーズの中でも特に「ふわふわ」「モコモコ」とした立体感が特徴のデザインラインです。
セルロース繊維による独特の表情があり、光の当たり方によってやわらかな陰影を生み出します。全40色のカラーバリエーションがあり、ナチュラルな空間から個性的なアクセントウォールまで対応できます。
1.施工前の下地準備
美しい仕上がりのためには、下地処理が非常に重要です。
下地の確認
施工可能な下地は以下のような無機質系下地です。
- 石膏ボード
- 木材
- クロス
石膏ボードの場合は、ジョイント部分をパテ処理し、ジョイントテープを施工してからプライマーを塗布します。
・専用プライマーを塗布
・シルクプラスター施工前には専用プライマーを施工します。
プライマーのポイントは、
- ローラーで均一に塗る
- 塗り残しを作らない
- ホワイト系は特に丁寧に仕上げる
- 2度塗り推奨
プライマーの乾燥時間は20℃・湿度50%環境で約2〜3時間です。
2.材料の準備
アートデザインは粉状の材料に規定量の水を加えて使用します。
施工前にしっかりと手でほぐしながら混ぜ、全体に水分を行き渡らせます。
3.材料を寝かせる
混合後はビニール袋などに密封し、約12時間以上寝かせます。
繊維全体に水分が浸透することで、施工性が向上し、均一な仕上がりになります。
4.塗り付け施工
専用コテで塗り広げる
材料を壁面にのせ、専用コテで均一に伸ばします。
標準塗厚は約1〜2mmです。
施工時のポイントは、
- 強く押さえすぎない
- 繊維感を潰さない
- 一定方向だけでなく自然に動かす
- 厚みを均一にする
ことです。
アートデザインの魅力である繊維の立体感を活かすため、塗り壁のように強く押し付ける必要はありません。
5.乾燥
施工後は換気を行いながら乾燥させます。
目安として、
- 夏場:約48時間
- 冬場:約72時間
程度が必要です。
施工環境は8℃以上が推奨されており、適正温度は20℃前後です。湿度が高い場合は乾燥時間が長くなるため注意しましょう。
6.補修・メンテナンスが簡単
シルクプラスターの大きな特徴の一つが補修性です。
汚れやキズができた場合は、
- 霧吹きで水をかける
- 材料を柔らかく戻す
- コテでならす
という方法で部分補修が可能です。
クロスの張り替えのように全面施工をやり直す必要がないため、長期的なメンテナンスコストの軽減にもつながります。
7.施工時の注意点
- 下地の不陸は事前に調整する
- 施工前に材料を十分に撹拌する
- 高湿度環境での施工を避ける
- 直射日光が当たる環境での施工を避ける
- 厚塗りしすぎない
これらを意識することで、アートデザイン特有の柔らかな質感をより美しく表現できます。
8.まとめ

シルクプラスター「アートデザイン」は、壁紙の施工性と塗り壁の意匠性を兼ね備えた新しい内装材です。
- 継ぎ目のない美しい仕上がり
- ファブリックのような質感
- DIYでも施工可能
- 補修がしやすい
- VOCフリーの環境配慮型素材
という特徴があり、住宅はもちろん、店舗やホテル、サロンなどでも採用が広がっています。
施工動画もぜひ参考にしながら、アートデザインならではの立体感ある空間づくりをお楽しみください。



