この度、沖縄県那覇市を拠点に、消滅の危機にある地域言語「沖縄語」を次の世代へ受け継いでいくため、「しまくとぅば塾(≒方言塾)」第2期を開催する運びとなりました。
この活動を継続していくためには、安心して集い、学び続けられる場を守り続けることが不可欠です。その基盤となる運営費の一部を皆さまとともに支えていただき、本活動を安定的に継続・発展させていくために本プロジェクトを立ち上げました。一般社団法人文華樹 代表理事の羽場雅希と申します。
私たち一般社団法人文華樹は、「『教育』を通じて、人々が文化を継承し、自らの未来を自分の手で切り開ける社会を実現する。」という理念のもと、大学受験生を対象とした教育事業、沖縄語継承のための取り組み「しまくとぅば塾 ちむぐくる」を営んでおります。
私たちは昨年6月より「しまくとぅば塾 ちむぐくる」を開講し、全10回の講座を通して、中学生から60代の方まで、世代を越えて沖縄のことばに触れ、学び合う場をつくってきました。

沖縄のことば「しまくとぅば」は、かつては家庭や地域の中で自然に使われ、暮らしの中に息づいてきました。しかし現在、その使用機会は年々減少し、日常の会話の中で耳にする場面も少なくなりつつあります。
それでも、ことばそのものが失われたわけではありません。地域の中には今もなお、その響きや表現を大切にし、次の世代へ手渡そうとする思いが確かに存在しています。
私たちが目指しているのは、特別な知識としてことばを保存することではなく、暮らしの中で使われ続けることばとして、再び息を吹き込むことです。
そのためには、学ぶ機会があること、安心して使える場があること、そして世代を越えてことばを交わせる環境があることが不可欠です。一人ひとりの小さな学びや会話の積み重ねが、地域の文化を未来へとつないでいきます。
「しまくとぅば塾 ちむぐくる」は、そのための小さな拠点として生まれました。この場を絶やさず、着実に育てていくことこそが、ことばを未来へつなぐ最も現実的な方法であると、私たちは考えています。いま、この場を途切れさせないことが何より重要です。

昨年6月から本年3月まで、10回にわたって開催した「しまくとぅば塾 ちむぐくる」第1期では、会場受講・オンライン受講合わせて延べ100名以上の方にご参加いただき、県内の方の愛郷心とともに、県外の方からの沖縄の文化に対する熱量を強く感じることができました。

▼初回講座に参加してくださったアメリカ在住のNaomiさんが、沖縄在住のお婆さんと内容をシェアしている様子のInstagram投稿(許可を得て転載しています)
(元投稿:https://www.instagram.com/reel/DMIzu8xypn4/?hl=ja)
参加者の皆様がそれぞれに学んだ言葉を使い始めたり、ご家族との会話が生まれたりする姿を目の当たりにし、言葉は学ぶだけでなく、日常の中で使われてこそ生き続けるものだということを、改めて実感しています。
まずは多くの方々に支えられながら、第1期の全日程を無事に終えることができましたことを、心より感謝申し上げます。

改めまして、自己紹介させていただきます。「しまくとぅば塾 ちむぐくる」を運営する一般社団法人文華樹 代表理事の羽場雅希と申します。
羽場雅希(一般社団法人文華樹Webページ 代表挨拶より)
学生時代からこれまで、塾・予備校講師や高校の非常勤講師として主に大学受験の現代文・小論文の指導や学習参考書の出版(『スマートステップ現代文』『スマートステップ小論文』(ともにZ会))、Web媒体でのライターとして「ことば」を扱う仕事をしてきました。気づけば、塾・予備校講師としてのキャリアも17年目に突入しています。
こうした中で、良くも悪くも「ことば」がいかに大きな力を持つのかを痛感させられる経験、ことばが自分のものになることによって広がる世界があると実感する経験を幾度となく繰り返してきました。
そうした経験、さらには受験指導の世界、文章表現の世界で培ってきた知見も生かしながら、新たな形でのしまくとぅば継承に取り組んでいきたいと考えています。
共同責任者として、主に現場での活動の主軸を担っているのが当法人理事の上原ノーマン浩です。
上原ノーマン浩 那覇市出身で、学生時代は陸上競技に明け暮れていましたが、大学卒業後に経験したカナダでのワーキングホリデーで改めて沖縄の魅力に気付かされたと語っていました。
2019年に起こった首里城火災の際にはすぐに「首里城復元支援プロジェクト『BORN AGAIN』Tシャツ」を立ち上げました。その時のことについて本人は「沖縄だけではなく海外や県外の方々、それに『首里城には行ったことないけど』という方も含め海外、県外の方々に購入してくださって、首里城、沖縄のことを思ってくれている方々がこんなにも沢山いてくださるのだと感じられてとても嬉しかった」とも語っていました。
私たち2名を中心に、私たちの理念・活動に賛同してくれたスタッフや応援してくださる地域の皆さまとともに「しまくとぅば塾 ちむぐくる」を運営してきました。第2期はこれまで以上に多くの皆さまとともに、しまくとぅばの未来を切り開く活動に取り組んでいきたいと願っています。
「しまくとぅば塾 ちむぐくる」第2期は、「未来を、しまくとぅばで。」をテーマに、昨年度の講座を運営する中で得た経験を活かし、内容を大幅にアップデートして開催していきます。
しまくとぅば講座は3コース制を導入します
対面+オンラインで全国どこからでも受講可能なスタイルはそのままに、これまでの学びを土台としながら、より多くの方々が日常の中で「しまくとぅば」に触れ、使い、次の世代へと手渡していける環境を整えていきたいと考えています。
講師:山内盛貴さん 講師には「ヒヤミカチ節」などを作曲した山内盛彬氏を曽祖父に持つ沖縄音楽研究家・実演家の山内盛貴[芸名:530(ゴサマル)]さんを迎え、沖縄の民謡を通して、しまくとぅばを体で感じ取る「民謡コース」も設置します。
このコースでは歌ことばと日常語で微妙に異なる表現の揺らぎを橋渡ししながら、歌ことばの背景や意味、表現の違いなどを丁寧に紐解きながら学びます。
他にも、言葉とともに沖縄の歴史や文化、風習などもを学びながら「言葉の背景にある心」を感じ取る総合的な入り口として「初級コース」、文法解説に加え実践を中心に「使うこと」を重視した「中級コース」を設置。
中級コースでは表現することに焦点を当て、日本語と沖縄語を往復しながら表現の揺らぎや多様なあり方を実感するとともに、対話を通じて「生きた言葉」としての沖縄語を身につけていくことを目指します。
しまくとぅば塾 ちむぐくる[中級コース]の概要
私たちは次の3つの大きな目的・目標を実現するために、「しまくとぅば塾 ちむぐくる」を決して単発・短期間で終わらせることなく、長く継続していかなければならないと考えています。

このプロジェクトを通して、居住の有無を問わずその地域に興味を持った方が気軽にアクセスできる環境をが常に開かれている状態を目指します。
そして、「しまくとぅば塾 ちむぐくる」の参加者の皆さんには学んだことばを普段から活用したり定期的に触れ続けたりしてもらいながら、その中にある伝統や心を感じ取り、沖縄の新たな魅力を発見・伝達してほしいと思っています。
また、将来的には沖縄県内の他の地域のことば、さらには全国に存在する消滅の危機にあることばや文化にも目を向けて活動していきたいと考えています。
私たちが「しまくとぅば塾」プロジェクトをスタートさせたのは、2023年に私が沖縄を訪れた際に聞いた、YouTubeチャンネル「沖縄サムライ」のMGさんのこんなお話がきっかけです。
「沖縄サムライ」MGさん(左)と「子どもたちが方言を徐々に徐々に知らなくなってきている。今こそ方言塾ってあってもいいと思うし、今しかない。一大事だよ。自分たちは方言を聞けるけど、上手くは喋れないわけよ。
方言の中に沖縄の良さが詰まっているし、方言でしか伝わらない感覚があるわけよ。その中にちょっとした優しさがあったり、信仰があったり。それを使うことによって届けられる良さがあるわけよ。方言がなくならないようにしなきゃいけないなと。
方言塾やりたいね。俺たちが勉強になるぐらいな。沖縄の人が勉強したくなるような『しまくとぅば』。今しかないよ。喋れる人がいなくなっちゃったら聞き取りもできなくなってしまう。失われてしまったら終了。残さなきゃいけない。」
2009年に国連教育科学文化機関(UNESCO)が発表した”Atlas of the World’s Languages in Danger”(第3版)で「消滅の危機がある言語」として掲載された言語の中には、沖縄語をはじめとした琉球諸語も含まれています。
地域の言葉を学ぶことで、その地域の記憶や魅力を再発見するきっかけになります。
一方、「ことばを失うことは、アイデンティティを失うことにつながる」というだけでなく、地域の文化に触れる手がかりを失うことにもつながります。消えてしまった言語を復興するのは非常に困難。失われてしまってからではもう遅いのです。
2026年6月から毎月1回、全10回の開催を予定しています。
毎回の講座は那覇市内の会場+オンライン同時配信の形で、どこにお住まいの方であっても受講できます。また、日常生活の中で使うにはまだハードルが高い現状でも、しまくとぅばを用いることのできる場としてオンラインコミュニティ「しまくとぅば塾 ちむぐくる 別邸」を用意しています。

講座当日の様子は全て収録し、後日アーカイブ配信形式での受講も可能になっています。そのため、全10回の講座全てには参加できないという方でもその内容をご覧いただいた上で次回講座から参加することができます。
また、各講座の映像単体での販売も行い、第2期の途中から参加したいという方に対してもスムーズに合流できるようサポートしていきます。

本プロジェクトのリターンとしては、ステッカー・Tシャツ・エコバッグなどのオリジナルグッズと、記録冊子や講座参加チケット等の「体験型」のリターンをご用意しています。

ご支援いただいた資金は、「しまくとぅば塾 ちむぐくる」の運営費及びCAMPFIREへの手数料(17%)に充当させていただきます。
まずは今年度の会場費として想定している30万円を確保することが第一の目標です。
目標金額:¥450,000
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【参考】昨年度経費内訳
■会場費:200,271円
■設備・教材作成費:528,522円
■人件費(講師謝金含む):823,000円
■広告宣伝費:213,320円
■旅費交通費:590,993円
■その他:292,967円
計:3,039,795円
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本プロジェクトは、単年度の開催費用を賄うことだけを目的としたものではありません。この学びの場を継続的に維持し、次の世代へとつないでいくための基盤を整えることを目的としています。
皆さまからのご支援は、単なる一度きりの費用ではなく、地域のことばを未来へ手渡していくための土台として、大切に活用させていただきます。

昨年、しまくとぅば塾 ちむぐくるを旗揚げしてから、多くの皆様の応援・ご支援のおかげで第1期を無事に終えることができました。改めて御礼申し上げます。
しかしながら、ここからが本当の始まりです。
「『沖縄語』に直接関わりがあるのは沖縄にルーツを持つ人たちだけだ」という声もありますが、私たちはそのように考えていません。言語・伝統文化を継承し、次の世代とともに未来を作り上げていくものへと価値転換していく取り組みが、全国各地で消えかけている様々な「伝統」にもう一度光を当てる端緒になると信じています。
まずは沖縄から、この伝統を受け継ぎ、発展させる輪を広げていく活動を、皆さんと共に作り上げていければ幸いです。この場を絶やさないために、どうか力をお貸しください。
温かいご支援・応援を、どうぞよろしくお願いいたします!
最新の活動報告
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自己紹介:代表 羽場について
2026/04/11 15:00こんにちは、羽場です。昨日から開始したクラウドファンディングも2日目になりました。早速ご支援いただいた皆様本当にありがとうございます。今回から3回に分けて、自己紹介と、運営母体である一般社団法人文華樹の紹介をさせていただこうと思います。第1回:自己紹介・原点第2回:沖縄との出会い第3回:一般社団法人文華樹の紹介代表:羽場雅希について「しまくとぅば塾 ちむぐくる」を運営している一般社団法人文華樹の代表理事を務めております。1991年、千葉県生まれです。普段は当法人代表理事としての業務の他に、予備校講師・高校の教員として現代文・小論文を中心に大学受験生に指導をしたり、各種Web媒体や書籍に文章を寄稿したりしています。ご縁に恵まれて2023年にはZ会さんから、3月に『スマートステップ現代文』、6月に『スマートステップ小論文』という2冊の学習参考書を出版させてもらいました。幼少期〜中学生1年生思えば、幼い頃から怪我の多い、無鉄砲なところがありました。中でも印象に残っているのが中学校1年生の夏。実家近くのかなり急な坂を自転車で全力疾走するという無謀な挑戦をし、大きな事故(自損)を起こしました。全身いたるところを骨折、傷だらけの状態で友人の家に電話を借りに行ったことは鮮明に覚えています。その時に左前歯を失い(今でも差し歯です)、さらには左手の中指を複雑骨折した影響で、今でも第一関節から先は右側に傾いたまま。幸い痛みも日常生活への影響も全くないので、特に気にすることなく過ごしています。今振り返ると、「とりあえずやってみる」という姿勢は昔から変わっていないのかもしれません。そして、その姿勢のままご縁に導かれるように沖縄と出会い、この「しまくとぅば塾 ちむぐくる」の取り組みを始めることになりました。私自身は沖縄出身でも、沖縄在住でもありません。それでもこの取り組みに関わっているのは、これまで出会ってきた多くの方々の存在があったからです。改めて振り返ってみると、これまでの人生は多くのご縁に恵まれてきたと感じます。そして今もまた、この挑戦は多くの方に支えられながら続いています。次回は、私がどのように沖縄と出会い、この活動を始めることになったのかについて、少し詳しくお話しできればと思います。 もっと見る
【クラウドファンディング挑戦開始】しまくとぅば塾 ちむぐくる第2期 開講
2026/04/10 18:30はじめまして。「しまくとぅば塾 ちむぐくる」を運営する一般社団法人文華樹の代表理事を務めております、羽場雅希と申します。本日4月10日より、オンラインにも対応した、沖縄のことばを学ぶ塾「しまくとぅば塾 ちむぐくる」第2期のクラウドファンディングがスタートしました。この「しまくとぅば塾 ちむぐくる」は・消滅の危機にあると言われる沖縄のことばを残したい・自分の地域固有のことばに親しんでほしいそんな思いからスタートしたプロジェクトです。昨年6月からスタートしたこの「しまくとぅば塾 ちむぐくる」第1期では、全10回の講座を通して、中学生から60代の方までご参加いただきました。また、オンライン受講も可能であることから、関東、東海、近畿、九州地方や海外にお住まいの方にも多数ご参加いただき、沖縄出身・在住の方もそうでない方も含めて沖縄のことば・文化に対する関心を持ってくださる方々の熱量を感じる第1期となりました。この第1期の取り組みを通して私たちが強く感じたのは、「学ぶ場さえあれば、ことばは受け継がれていく」ということでした。一方で、こうした学びの場を継続していくためには、会場の確保や運営体制の整備など、現実的な課題があることもまた事実です。それでも、この取り組みを一度きりのものにするのではなく、次の世代へ確かに繋いでいくためには、小さくても、着実に続けていくことが何より大切だと考えています。その思いから、このたび私たちは、「しまくとぅば塾 ちむぐくる」第2期の開催に向けて、クラウドファンディングという形での挑戦を決意いたしました。本プロジェクトは、特別なことを成し遂げるためのものというよりも、この学びの場を、これからも当たり前に続けていくための一歩です。どうぞ温かく見守っていただけましたら幸いです。そしてもし、少しでも「面白そう!」「興味ある!」と共感頂けた方は、『しまくとぅば塾 ちむぐくる』のクラウドファンディングページへのご支援・拡散のご協力をしていただけると嬉しいです。https://camp-fire.jp/projects/941845/ もっと見る











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