本プロジェクト責任者のFIJ事務局長、楊井人文がYahoo!ニュース個人に寄稿した「沖縄知事選 ファクトチェックして分かったこと」(上下2部作、2018年10月12日発表)が同編集部により月間MVA(Most Valuable Article)賞に選出されたことが、11月17日発表されました。選出理由と筆者のコメントは以下の通りです。
まだご覧になっていない方は、ぜひご一読いただければ幸いです。
選出理由:沖縄県知事選挙に際し、筆者が事務局長をつとめる団体で行ったファクトチェックに基づき、報道内容だけではなく公人や著名人・討論会での候補の発言まで具体的な検証内容をわかりやすく紹介。またファクトチェックについて『究極的には「事実を尊重する社会」を目指し、民主主義の基盤を強化すること』とその役割・意義も伝えました。氾濫する情報にどう向き合うべきか、深く考えさせられます。
筆者による受賞コメント:月間MVA賞に選んでいただき、ありがとうございます。FIJが発足して1年余り、ようやく「ファクトチェック」という言葉が人口に膾炙するようになってきたと感じています。とはいえ、ファクトチェックはまだ始まったばかりで、発展途上です。ファクトチェックが特定の立場を攻撃するために行われているとの批判もあるようですが、FIJのサイトで紹介しているファクトチェック一覧を見ていただければ、そうではないことがわかるはずです。もちろん、人々の分断を助長する誤情報/偽情報を検出することを目的としたファクトチェックが、その営み自身によって新たな分断を生み助長することのないようにするにはどうすればよいか、という難題と向き合う必要があることは承知しています。それを克服するための一つの方法は、右も左も関係なく、多種多様な主体がファクトチェックの実践に参画することではないかと思っています。意見や立場の相違を超えて「ファクトチェック文化」を広めるためにどうすればよいか、今後も模索しながら実践を積み重ねていきたいと思います。(楊井人文)