いつも秋保大滝不動尊「不動堂」修復プロジェクトを見守ってくださり、ありがとうございます。これまでの歩みとして、御本尊の修復についてご報告いたしましたが、今回は不動堂そのものの「第一期工事」について、写真とともにもう少し詳しくお伝えしたいと思います。【工事の概要】東日本大震災などの影響により、不動堂は東側へ15cm、西の北側へ10cmという大きな沈下・傾きが生じておりました。この状態を解消し、構造を安全な状態へと補強するため、令和6年(2024年)5月15日から12月15日にかけて、第一期工事を行いました。工事費用は3,300万円です。【写真:工事が始まったころの境内】工事が始まってまもない頃、境内には目隠しの塀が設置されました。長年慣れ親しんだ境内の風景が、工事の気配とともに少しずつ変わっていく様子を、当時複雑な思いで見つめていたことを覚えています。【写真:交換前の回廊】これは、修復前の回廊の様子です。長年風雨にさらされてきた木部と、それを支える石の基礎が写っています。よく見ると、木組みには繊細な彫刻や装飾が施されています。今回の工事では、腐食が進んでいた床板は欅(けやき)材へと交換しましたが、こうした装飾的な部材は可能な限り残し、これまでの意匠を継承する形で修復を進めました。【写真:生まれ変わった回廊】そして、新しく生まれ変わった回廊です。明るい色の欅材が、これまでの古びた木部と並ぶと、その違いがよくわかります。紅葉の季節、工事も完成に近づいていくころの一枚です。あわせて、基礎部分もすべてコンクリート基礎へと打ち直し、耐震性・耐久性を大幅に強化いたしました。堂内の畳もすべて新調し、長年の護摩祈祷で染み込んだ灰を新しい畳へと入れ替えています。【付帯整備:バリアフリースロープの新設】第一期工事の完了後、車椅子をお使いの方やご年配の方など、どなたでも安心してお堂へ参拝いただけるよう、本堂の左右両側にバリアフリースロープを新設いたしました。こちらには350万円の費用をかけております。合わせますと、この一連の工事には3,650万円が投じられたことになります。これも、皆様からいただいた浄財によって実現することができました。【次に控える第二期工事へ】この第一期工事により、お堂を支える基礎としての安全性を確保することができました。しかし、屋根や上部壁面など、まだ手を入れなければならない箇所が残っています。次に控える第二期工事(屋根の葺き替え)には約5,500万円が必要となり、今回のクラウドファンディングは、その一部である300万円を第一目標として挑戦しているものです。基礎を固め、回廊を直し、畳を新しくし、参拝しやすい動線を整える。一つひとつの工事の積み重ねが、この不動堂を次の200年へつなぐ土台になっています。これからも、皆様のお力添えをいただきながら、一歩ずつこの歩みを進めてまいります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。滝本山 西光寺 秋保大滝不動尊



