ドキュメンタリー映画『みなまたの木から受け継いだバトン』全国上映支援のお願い

2026年5月1日、水俣病公式確認から70年を迎えました。本プロジェクトは、失われつつある患者や関係者の証言を未来へ残すドキュメンタリー映画『みなまたの木から受け継いだバトン』の完成と全国上映を実現するための資金を募るものです。

現在の支援総額

746,000

14%

目標金額は5,000,000円

支援者数

33

募集終了まで残り

54

ドキュメンタリー映画『みなまたの木から受け継いだバトン』全国上映支援のお願い

現在の支援総額

746,000

14%達成

あと 54

目標金額5,000,000

支援者数33

2026年5月1日、水俣病公式確認から70年を迎えました。本プロジェクトは、失われつつある患者や関係者の証言を未来へ残すドキュメンタリー映画『みなまたの木から受け継いだバトン』の完成と全国上映を実現するための資金を募るものです。

自己紹介

はじめまして。

大阪在住の写真家・映像ディレクター、佐々木芳郎です。

私はこれまで40年以上にわたり、人を撮り続けてきました。

アイドルや俳優、文化人、芸術家、政治家、宗教者、そして名もなき市井の人々まで、多くの人々と向き合ってきました。

ローマ教皇ヨハネ・パウロⅡ世や歴代総理大臣を撮影・取材したこともあります。

しかし私が関心を持ち続けてきたのは、その人の肩書や知名度ではありません。

写真を撮り、話を聞き、記事を書く。

その人が何を考え、何を信じ、どのような人生を生きてきたのか。

私は長年、その人「ひとつの物語」を記録してきました。

そして取材を重ねるなかで、一枚の写真や一篇の記事だけでは伝えきれないものがあると感じるようになりました。

人の声。

沈黙の時間。

言葉にならない表情。

その場に流れる空気。

写真が切り取る一瞬の先にあるものを、もっと深く記録したい。

そう考え、私はスチール写真から、機材の進化にも後押しされ、映像へと表現の場を広げました。

そして今、初めて長編ドキュメンタリー映画の監督として挑んでいる作品があります。

それが、

『みなまたの木から受け継いだバトン』

です。


このプロジェクトで実現したいこと

現在、作品は完成へ向けて最終編集作業に入っています。

しかし映画を完成させ、全国上映へつなげるためには、まだ多くの外注費用が必要です。

NHK等、過去の映像の使用料。

歴史写真の使用料。

楽曲使用料。

映画館上映用DCP制作費。

音響調整費。

字幕制作費。

映像仕上げ費。

宣伝広報費。

皆さまからいただいたご支援は、この映画を完成させ、未来へ残していくために大切に使わせていただきます。


プロジェクト立ち上げの背景

現在は完成を目指し、編集作業を進めています。

本作は、単なる水俣病の記録映画ではありません。

「原点にたって、水俣病事件とは?」そして、なぜいまだに「終わらない物語」なのか?

その問いを、未来へ手渡していくための作品です。

取材を続けるなかで、私はひとつの確信を持つようになりました。

水俣病公式確認から70年に及ぶ歴史を、一本の映画だけで語り尽くすことはできない。

そこには被害者の人生があり、家族の歴史があり、支援者たちの歩みがあり、そしてこの国そのものが抱える問題があります。

だから私は、この作品を3部作として構想しました。

それぞれ異なる視点から「みなまた」を見つめ、未来へ記録として残したいと考えています。

第1部となる本作『みなまたの木から受け継いだバトン』では、水俣病事件の全体像を描きます。

なぜ工場が建設されたのか。

なぜ被害は拡大したのか。

そして、その歴史は現在とどうつながっているのか。

70年に及ぶ歩みをたどります。

第2部『宝子から未来の宝子へ』では、胎児性水俣病患者たちの人生と記憶に焦点を当てます。

「宝子(たからご)」とは、母親の胎内でメチル水銀の影響を受け、胎児性水俣病として生まれた上村智子さんの母が命名した言葉です。

「こん子は、私の「宝子」です。私のからだから水銀ば吸い取ってくれたおかげで、あと6人の姉弟たちは元気ですし、私の症状も軽う、すんどるとです」

証言を直接記録できる時間は、決して長くありません。

だからこそ今、残さなければならない物語があります。

第3部『ノーモア・ミナマタ』では、水俣病事件を出発点に、原爆も、戦争も、人間が生み出した悲劇を繰り返さないための問いを投げかけます。「ノーモア」とは、未来への誓いの言葉です。

今回のクラウドファンディングは、その第一歩となる第1部『みなまたの木から受け継いだバトン』を完成させるための挑戦です。

現在の準備状況

ドキュメンタリー映画『みなまたの木から受け継いだバトン』は、2023年5月23日に制作を開始しました。水俣病公式確認から70年という節目を迎えた本年の完成を目指し、現在は最終編集作業を進めています。

これまでに60人以上の方々への取材・インタビューを行い、撮影時間は延べ120時間を超えました。これらの取材活動はすべて自費で続けてきましたが、完成に向けては、過去のNHK映像や写真、楽曲などの使用料に加え、劇場公開に必要なDCP(デジタルシネマパッケージ)制作費や音響調整費など、多くの専門的な費用が必要となっています。

当初は本年5月1日に水俣で試写上映を行う予定でした。しかし編集を進めるなかで、水俣病公式確認70年の節目となる慰霊式・慰霊祭を記録しなければならないと考え、追加取材を決断しました。

取材は水俣だけにとどまらず、東京、新潟、大阪、京都、広島、愛媛、長崎、沖縄へと広がりました。そこで出会った多くの人々から、「みなまた」への思いや記憶を聞き取り続けています。

本作には、水俣を半世紀以上にわたって撮り続けた報道写真家・桑原史成、『苦海浄土』の精神を現代に伝える法政大学元総長・田中優子、水俣病研究の第一人者である原田正純医師と家族ぐるみの交流を続けてきたジャーナリスト・佐高信、思想家であり神戸女学院大学理事長の内田樹、そして昭和天皇ご重篤時から平成への代替わり、徳仁皇太子ご成婚までを現場で取材した元朝日新聞宮内庁担当記者・石井勉をはじめ、多くの証言者が登場します。

現在も映像・写真・音楽の使用許諾交渉を進めながら、作品完成に向けて編集作業を続けています。

この映画は、水俣病という過去の出来事を記録するだけの作品ではありません。公害、差別、環境、人権、そして社会が過ちを繰り返さないために何を学ぶべきか――「いまを生きる私たち自身の問題」として水俣を見つめ直す試みです。

失われつつある記憶を次の世代へ手渡すための「バトン」として。この映画を完成させ、一人でも多くの人に届けたいと願っています。

「完成まであと一歩です。どうか皆さまのお力をお貸しください。」


リターンについて

本プロジェクトにご賛同いただいた方には、以下のような形で感謝の気持ちをお届けします。

・全員の方へ 監督からのお礼メールをお送りします。

・ご支援金額に応じて 作品に関連する記念品をご用意しています。 例:彫刻家・金城実氏による「瀕死の子を抱く女」(水俣・乙女塚の「海の母子像」)の10分の1レプリカ(※3万円以上のご支援) そのほか、水俣の全景パノラマ写真や銅版画など

・ご希望の方へ 映画のエンドロールにお名前を掲載いたします。

・特別企画 東京・水俣にて完成間近のプレミアムパイロット版上映会を開催し、上映後には監督との座談会を予定しています。(未完成でも、編集作業が終わっているところまでは、上映し開催いたします。)


スケジュール

6月25日 クラウドファンディング開始

8月31日 クラウドファンディング終了

8月23日 東京・国立市(ギャラリー・ビブリオ)プレミアム上映会開催

10月11日 熊本・水俣市(もやい館内)プレミアム上映会開催

9月  編集終了と同時に外注制作へ、リターン開始
12月〜1月 上映予定


最後に

「みなまたの木から受け継いだバトン」の作品概要。

 ここは、かつて「浄土」と呼ばれた海です。

美しく、豊かで、命に満ちていた場所。

けれどその海は、人間の手によって、

ゆっくりと毒に変えられていきました。

 近代化は、希望としてやってきました。

仕事が生まれ、街は潤い、人々は未来を信じた。

誰もが、この豊かさの裏に、

取り返しのつかない代償があるとは思おうとしなかった。

 異変に最初に気づいたのは、

社会の中で最も弱い立場に置かれた人たちでした。

だが、その声は届かなかった。

届かなかったのではなく、届かないことにされたのです。

 企業は責任を逃れ、行政は判断を先送りし、

司法は被害を「証明できない」と切り捨てた。

学問は分断され、メディアは沈黙した。

 そして、国家は――何も語らなかった。

 象徴とは何だったのか。

苦しみの前で沈黙することが、

本当に「国民に寄り添う」ことだったのか。

 それでも、人は語り続けました。

母たちは子を抱き、書き手は言葉にし、

写真家は記録し、教師は子どもたちに伝えました。

 忘れないこと。

なかったことにしないこと。

それだけが、彼らに残された抵抗でした。

 この問題は、過去の出来事ではありません。

いまも私たちは、便利さと引き換えに、

誰かの痛みを見ないふりをして生きています。

この映画は、過去を振り返るためだけの作品ではありません。

未来へ手渡すための作品です。

また答えを出すためのものではありません。

問いを、あなたの手に渡すためのものです。

 この国は、これからも沈黙を選び続けるのか。

それとも、ようやく向き合うのか。

 その選択は、いまを生きる、私たち一人ひとりに委ねられています。

どうか、このバトンを次の世代へ届けるために。

皆さまのお力をお貸しください。

ご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。

写真家・映像ディレクター 

佐々木芳郎


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 広報/宣伝費

  • リターン仕入れ費

  • 映像や写真、楽曲には著作権、及び使用料。劇場公開に向けたDCP制作や音響調整など、多くの専門的な費用

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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