
「滝行中は何を考えているのですか?」
これは滝行を始めてから、本当によく聞かれる質問です。
「無心です。」「自分と向き合っています。」「自然との一体感を感じています。」
そんな答えを期待されているかもしれません。
もちろん、そのような時間もあります。
しかし、200回以上滝に打たれてきた私の本音を言えば、意外と普通のことを考えています。
滝沢の不動滝
■頭の中で秒数を数えている
一番多いのは、頭の中で秒数を刻むことです。
「1、2、3、4……」
滝に入ると、水圧と冷たさで時間の感覚が分からなくなります。
30秒だと思っていたら10秒しか経っていなかったり、逆に「もう限界だ」と思っても、まだ20秒しか経っていなかったり。
そのため、私は自然と頭の中で秒数を数えるようになりました。
もちろん、途中で集中力が切れて「あれ、今何秒だっけ?」となることもあります。
そんな時は最初から数え直したり、「まあ、このくらいでいいか」と適当に終えたりすることもあります。
■お昼ご飯は何にしよう?
滝行が午前中なら、次に考えることは食事です。
「今日はラーメンかな。」「蕎麦もいいな。」「カツ丼も食べたい。」
冷たい滝に打たれると、体は思っている以上にエネルギーを使います。
そのため、滝から上がる頃には、お腹が空いていることもしばしば。
頭の中では、近くのお店を思い浮かべながら、今日のお昼ご飯を真剣に考えています。
「修行中なのに煩悩だらけじゃないか。」言われても仕方ないですね。
■「この曲のサビまで頑張ろう」
頭の中で音楽を流すこともあります。
「この曲のサビが終わるまでは滝に打たれていよう」と、自分なりの目標を決めています。
あと少し、サビまで!
そんな小さな目標があるだけで、不思議と耐えられる時間が伸びます。
マラソンでも、「次の電柱まで走ろう」と目標を細かく区切る方法がありますが、それと少し似ているのかもしれません。
お気に入りの曲だと、「もう少し聴いていたい」と思って、予定より長く滝に打たれていることもあります。
竜返しの滝
■もちろん、無心になる瞬間もある
とはいえ、毎回こんなことばかり考えているわけではありません。
滝の音しか聞こえなくなり、何も考えなくなる瞬間があります。
呼吸だけに集中し、水が肩や頭を叩く感覚だけが残る時間。
その数分は、普段の生活ではなかなか味わえない、不思議な静けさがあります。
スマートフォンも仕事も、人間関係も、未来への不安も、その瞬間だけは頭から離れていきます。
■「何を考えるか」は人それぞれ
滝行中に考えることに正解はありません。
滝に打たれている時間そのものが、日常から少し離れ、自分自身をリセットする時間なのです。
滝行に参加された際には、「自分は何を考えていたんだろう」と振り返ってみてください。
きっと、その答えも人それぞれで、それが滝行の面白さなのだと思います。
最後までお読みいただいてありがとうございました♪



