【自己紹介】
私たちは、京都府綾部市の「若宮酒造」が体現する伝統と情熱に感銘を受け、若年層に向けた日本酒文化の再構築を目指して発足した「若者酒づくりプロジェクト」です。 綾部市唯一の酒蔵若宮酒造と綾部高等学校、京都工芸繊維大学、福知山公立大学がコラボし、今の時代に響く新しい日本酒の価値を共に創り上げています。

本プロジェクトの最大の特徴は、各々の専門性を活かした「産学連携」にあります。
まず、お酒の命ともいえる原料米には、京都府立綾部高等学校・農業科の学生が、実習の中で丹精込めて栽培・収穫した酒米「五百万石」を使用しています。高校生が天候と向き合い、土に触れて育てたこのお米をバトンとして受け取り、福知山公立大学の学生が若者のリアルな視点で商品企画や広報・マーケティングを立案。さらに、京都工芸繊維大学の学生がその感性を注ぎ込み、手に取りたくなるようなラベルデザインを制作しました。
高校生が育てた米を、大学生が知恵を絞って形にし、プロの蔵元が伝統の技で醸す。 これは単なる商品開発ではなく、次世代を担う私たちが主体となって取り組む、「若者の、若者による、若者のための」本気の酒造りです。地域と世代がひとつに繋がり、日本酒の新しい未来を綾部の地から切り拓いていきます。
1.私たちが作りたい未来
「日本酒って、飲みやすい!おいしい!楽しい!」
そう笑い合う若者の姿を増やしたい。それが私たちの願いです。
伝統ある日本酒文化。しかし、多くの若者にとってそれは「度数が高くてきつそう」「何を飲めばいいかわからない」という、少し遠い存在になってしまっています。 私たちは、日本酒を「とびら」から「一般の日本酒」へと変えることで、次世代へこの素晴らしい文化を繋いでいく「入口(とびら)」を作りました。

2.プロジェクトの歩み:∼はじめまして、日本酒∼「とびら」ができるまで
2.1.結成と「実態」への直面
私たちのプロジェクトは、このゼミで過去3回にわたり先輩方が築いてきた「日本酒離れへの挑戦」というバトンを受け取り、結成されました。
これまでの先輩方は、日本酒をカクテルベースにすることで「飲みやすさ」のハードルを下げるアプローチを続けてこられました。
しかし、今回私たちは大きな決断をしました。それは、「カクテルではなく、日本酒そのものを届ける」という、これまでの活動とは一線を画す新しい方向性です。加工された味ではなく、日本酒本来の香りや味わいに触れてもらうことこそが、若者の心を動かす最短ルートだと考えたからです。
【直面した「日本酒離れ」のリアル】
結成後、私たちはまず若者の本音を知るために20歳〜25歳の男女32名を対象にアンケートを実施しました。そこで目の当たりにしたのは、想像以上に高い「日本酒の壁」でした。
◎ 定着していない現状: 他のお酒は飲むものの、日本酒を「ほとんど飲まない」層が大多数を占めています。

◎根強い先入観: 「アルコール度数が高くて酔いそう」「年配の方が好むもの」といったイメージが強く、若者にとって日本酒は日常の選択肢から外れてしまっていることが分かりました。
一方で、希望もありました。実際に口にした感想として「思ったより飲みやすい」という好意的な評価も得られたのです。


【私たちが導き出した「ショット」という答え】
アンケートから見えてきたのは、若者が求めているのは高級感ではなく、「飲みやすさ(癖の少なさ)」や「少量から楽しめるサイズ感」という日常的な手軽さでした。
そこで私たちは、あえてカクテルに逃げるのではなく、「飲みやすい日本酒を、ショット(小容量)でダイレクトに楽しむ」という新しい体験を届けることをミッションに掲げました。
この一本が、若者にとって日本酒の奥深さに触れる最初の「とびら」になることを目指し、私たちの挑戦が始まりました。

2.2.試行錯誤と苦悩
このプロジェクトは、決して順調なものではありませんでした。
特に大きな壁となったのが、ネーミングです。
日本酒に馴染みのない同世代に、どうすれば手に取ってもらえるのか。どんな言葉なら興味を持ってもらえるのか。何度も話し合いを重ねましたが、なかなか納得のいく答えにはたどり着きませんでした。案を出しては悩み、また考え直す。その繰り返しに、もどかしさを感じる日々が続きました。
そんな私たちですが、実はこのプロジェクトに関わるまで、日本酒は決して身近な存在ではありませんでした。特別な関心があったわけでもなく、どこか距離のある存在だったと思います。
しかし、酒蔵を訪れ、実際の酒づくりに関わる中で、その印象は少しずつ変わっていきました。
初めてタンクの中の香りをかがせていただいたとき、広がったのはこれまでのイメージとは全く違う、りんごのようにフルーティーでやさしい香りでした。日本酒の匂いに少し苦手意識があった私たちにとって、「こんな日本酒なら飲んでみたい」と感じた瞬間でもありました。

普段は見ることのない工程や、繊細な作業の積み重ね、そしてそうした香りや空気に触れるたびに、日本酒の奥深さや魅力に気づいていきました。

最初は戸惑うことばかりだった私たちも、次第に「もっと知りたい」「この魅力を伝えたい」と思うようになっていきました。
一方で、現実は思うようには進みませんでした。
この日本酒の原料となる酒米は、高校生たちが中心となって育ててくれたものです。私たちも田植えや稲刈りに参加し、お米づくりから関わってきましたが、天候の影響により収穫時期が遅れてしまい、結果として等級がついた酒米にはなりませんでした。
「本当に日本酒がつくれるのだろうか」
そんな不安を抱えながらも、多くの方に支えていただき、試行錯誤を重ねながら前に進んできました。
さらに、ラベルデザインのコンセプトも簡単には決まりませんでした。 自分たちが感じた日本酒の魅力をどう表現すればよいのか。何度も立ち止まり、考え直しながら、少しずつ形にしていきました。
最終的にたどり着いたのは、「とびらの先にある新しい日本酒の世界へ踏み出す」というイメージです。 日本酒を手に取るという行為そのものを“とびらを開く瞬間”として捉え、その先に広がる世界をラベルで表現しています。
ラベルに用いている青は、外へと広がる世界や可能性を象徴しています。 これまで日本酒に触れてこなかった人が、その一歩を踏み出すことで見える新しい景色をイメージしました。
さらに“日本酒への入り口”としての意味をより強く表現するために、「日本酒一周目」というコンセプトを取り入れています。 一本をぐるりと一周するデザインは、これから日本酒を知っていくはじまりの一歩を象徴しています。また、この一周巻きのデザインには、日本酒を囲んで人が集まる情景や、そこから生まれるつながりといった意味も込めています。この一周巻きのラベルは、クラウドファンディング限定デザインとしてご用意する予定です。
こうした悩みや試行錯誤を重ねる中で、私たちの中にはある想いが生まれていきました。
それは、「自分たちと同じように、日本酒にあまり触れてこなかった人にも、その魅力を届けたい」という気持ちです。
その想いの積み重ねが、
「〜はじめまして、日本酒〜 とびら」という名前につながっています。
多くの人との関わりと、試行錯誤の中で生まれたこの一本が、誰かにとって日本酒の新しい一歩になることを願っています。
3.商品概要
商品名:∼はじめまして、日本酒∼ 「とびら」
原料:米(五百万石)、米麹
アルコール度数:12度
容量:180ml/500ml(2サイズ展開)
日本酒への入口となるこのお酒は、「飲みやすさ」と「日本酒らしさ」の両立にこだわりました。アルコール度数を12度に抑えることで、重たさを感じさせない軽やかな口当たりを実現。冷酒スタイルで一口含めば、最初にふわりとりんごのような爽やかな香りが広がります。この一本が、若者が日本酒の奥深さに触れる最初の「とびら」になることを願っています。
商品の販売に関しては、下記の若宮酒造にて行います。
1.販売場の名称及び所在地:若宮酒造株式会社 京都府綾部市味方町薬師前4
2.酒類販売管理者の氏名:大邊 誠(代表取締役)
3.酒類販売管理研修受講年月日:2025年3月6日
4.次回研修の受講期限:2028年3月8日
5.研修実施団体名:舞鶴小売酒販組合
4.プロジェクト詳細
目標金額:500,000円
募集形式:本プロジェクトは、All in方式で実施します。
目標金額に満たない場合でも、計画を実行し、リターンをお届けします。
※お酒は20歳を過ぎてから。お酒が含まれるリターンは、20歳未満の方はご支援いただけません。
※「とびら」は酒類製造販売業免許を保有する若宮酒造株式会社(種類製造免許番号 福知山第1号(大正時代に創業のため、最近の番号と表記が異なります))から発送させていただきます。
5.Q&A|支援前に一読ください
Q1.商品は一般販売されますか?
A1.クラウドファンディング終了後、一般販売も行います。
Q2.海外への発送はできますか?
A2.海外への発送はできません。あらかじめご了承ください。
Q3.リターンの発送時期について、詳しく教えてください。
A3.リターンの発送は、2026年7月中旬より順次行う予定です。
Q4.個人情報の取り扱いについて、詳しく教えてください。
A4.商品発送とお問い合わせの対応の目的として、若宮酒造株式会社にて支援者様の個人情報を使用させていただきます。また、今後の取り組みなどについて、若宮酒造株式会社からメールを送付させていただく場合もございます。あらかじめご了承ください。
6.若宮酒造 大邊様から皆様へ
左:杜氏 上野様 右:大邊社長
多くの酒蔵が「若者に日本酒を呑んでもらいたい」との課題に直面しています。その中で、若者自身が考えてくれる取り組み自体が新鮮です。この取り組みが少しでも多くの若者に日本酒の魅力を届ける事が出来れば素晴らしい成果だと思います。ちょっとでも多くの方に応援していただければ幸甚です。
7.メンバーから一言
・福知山公立大学谷口ゼミ 谷口知弘 教授
日本酒を知らない学生たちが、自らの感性を大切に自分たちが飲みたい日本酒を考え抜きました。4回目の日本酒開発、先輩たちを超える新たな商品づくりを目指し、「割って飲む」から、本来の日本酒の魅力を伝えたい、気づいて欲しいと「ストレートで飲む」お酒としました。初めて入った酒蔵のリンゴのような魅惑の香りに魅せられ、香り高く度数の低いお酒を若宮酒造に提案し、酒づくりの常道から外れたアイデアを杜氏は受け入れ、長年の経験と創意工夫で新しいお酒を生み出してくださいました。ご期待ください。
・福知山公立大学 プロジェクトメンバー小野さん(商品企画担当)

私たちは今回、日本酒本来の魅力をダイレクトに伝えるため、これまでのカクテルベースという枠組みを飛び越え、あえて「ショット(そのまま)」で楽しむという新たな方向性を決意しました。私たちにしか届けられない価値とは何かを突き詰める中で、若者独自の視点を味やネーミング、ラベルのデザインへと落とし込む作業は、想像以上に困難の連続でした。しかし、アンケートやインタビューを通し向き合った若者のリアルな本音を糧に、その難しさを一つひとつ乗り越えてこの一本を完成させました。 試行錯誤の末に辿り着いた、私たちの想いが詰まったこのお酒を、ぜひ楽しんでいただきたいです。この一本が、皆さんと日本酒の新しい出会いを生む「とびら」となることを心から願っています。
・京都工芸繊維大学 磯野さん(デザイン担当)

コンセプトをしっかり伝えることを目標にラベルデザインに取り組みました。福知山公立大の皆さんとのミーティングを重ねることで、少しずつコンセプトがはっきりし、作るべきラベルの形も見えていきました。何度も修正を繰り返し根気のいる制作期間でしたが、その分密に意見を交換し、より良い形を目指せたと思います。日本酒ビギナーの皆さんや身近な人に日本酒の魅力を教えたいという方にこのラベルが目に留まって、実際に日本酒のとびらを開けてもらえれば幸いです。
・綾部高等学校(東分校)
・綾部高校農業科3年生(酒米の稲作担当)

通常の実習と違い、栽培し収穫した後に加工や販売につながることが初めてだったので、とても緊張しました。しかし、自分たちで栽培したお米が、大学や企業の方たちの力で商品になることがとても嬉しく、完成した日本酒を多くの方に手に取ってほしいと思います。また、もう1つの酒粕スイーツプロジェクトでは、自分たちで商品案から考え、名前や見た目など苦戦することも多くありましたが、大学生の人たちとのミーティングを重ね、自分たちで考えることの難しさや楽しさを知ることができました。酒粕スイーツは年代問わずいろいろな方に届けばいいなと思っています。
・綾部高校 川邉 哲平先生
この日本酒の原材料である「五百万石」は、綾部高校農業科作物専攻の生徒たちが、播種から収穫・調製までを授業で学びながら育ててきました。栽培期間中の異常とも言える高温は非常に厳しいものがありましたが、その中でも懸命に日々の実習に取り組み、収穫の日を迎えることができました。そんな生徒たちの思いが詰まった「五百万石」を「とびら」という素晴らしい日本酒にしていただいた若宮酒造株式会社、福知山公立大学、京都工芸繊維大学の皆様に感謝申し上げますとともに、一人でも多くの方に手に取っていただけることを願っております。




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