ユアセル運営の菅野悠里(ゆり)です。私は団体経理業務と、生活支援事業に主に関わっています。たまに事務所で事務作業したり、フリースクールの子たちとおしゃべりしたり、自分のペースで関わらせてもらっています。SNSで、札幌での居場所づくり活動を始めたい、という代表の発信を見つけ、なんか面白そう!と興味を持ち、思い切ってDMを送ったことで、ユアセルとしての活動がスタートしました。いまから4年ほど前のことです。
ここで、活動の中でのエピソードをひとつご紹介します。ユアセルの中の事業のひとつとして、生活支援サービスというものがあります。お掃除、草刈り、除雪など、今までできていたけど1人ではできなくなったことや、趣味のお手伝い、重いものの持ち運びや電球、カーテンの交換など、日常生活の中で生じるちょっとした困りごとを、有償でお手伝いするといったものです。
ある日、全盲の高齢者の方から、小説の口述筆記をお願いしたい、との依頼がありました。その方は、長年、趣味で小説の原稿を書き溜めており、いずれ出版したいと考えていましたが、失明し、自分で文章を書くことができなくなりました。物語の続きを次々と思いついていたようですが、書くことができないため、ずっと心の中にしまっていたそうです。
依頼を受けて、私は週一回、その方の家に訪問し、雑談を交えながら、物語の続きを本人の代わりにノートに書き起こすといった作業を行いました。
定期的に訪問していると、そのうち小説のことだけではなく、いろいろと世間話などもするようになりました。私が体調不良でお休みの連絡をすると、大事にしてねー、あったかくするんだよーなどの温かい言葉をかけてくれたり、年末年始には、私の子どもへお年玉の代わりに、といって、お菓子の詰め合わせを用意して待っていてくれたこともありました。まるで親戚の家のおばちゃん、という感じでした。
そして、最初の依頼から一年が経ったころ、ついに、第一作目の短編小説集を出版されました。完成した本は、私にもプレゼントしてくれました。出来上がった本を手に取ったご本人の喜びもひとしおでしたが、私も、自分事のように嬉しくて誇らしい気持ちになりました。サービスを提供する側(支援者)とされる側(利用者)といった関係を超えて、一緒になって喜びを分かち合える『仲間』だと感じた瞬間でした。
—本の写真(作者名は伏せてます)--
ユアセルの団体名は英語のyourself(ユアセルフ:あなた自身で、あなたらしく)に由来しています。誰もが自分らしく 生き生きと過ごせるように、という願いが込められています。そのためにどうすればいいのか、ということを突き詰めていくと、関わっている人たちの笑顔を増やすこと、肯定的なつながりにより、さらに関わっている人たちも笑顔にすること、誰もが挑戦やアイデアを実現できる『場』をつくること、がひとつの近道である、という考えに至り、今回、活動拠点としている西区発寒地区に私設公民館を作ろう、というプロジェクトが始動しました。
年齢、立場、属性にとらわれず、誰もが気軽に立ち寄れる場所。上も下もなく、フラットな関係で、時に助け、あるいは助けられ、一緒に何かに取り組んだり、あるいは一人ひとり思い思いに過ごすことのできる場所。一緒に作っていきませんか?
少しでもいいな、と思ったら、このプロジェクトを後押ししてくださると嬉しいです!そして、もしよろしければ、ぜひこの場所にも来てみてください。私たちもあなたの笑顔のために、力になります。
ここまでお読みいただきありがとうございます。ぜひ、応援よろしくお願いします!



