
2026年2月7日
関東地方に大雪警報が出ました。
数日前、たまたま子猫を見つけて、聞き込みをしたところ、そのマンションの1階の方々は猫に迷惑しているから早く連れて行ってほしいとのこと。
そして、その子猫は1匹ぼっちでガリガリボロボロ。
この雪を越えられるとは思えなかったので、捕獲に行ってきました。
ドライバー頼める方が居なかったので、捕獲器とキャリーといろいろ捕獲道具一式持ってヒーヒー言いながら電車で到着。
捕獲器を仕掛けます。
未避妊の母猫が現れました。
親子でサビ柄、周囲にもたくさんサビ柄の子達がいるとなると、近親交配や1匹だけがずっと出産させられている可能性もあるなぁと思い、許可を得てカメラを仕掛けました。
結果、見つかったのは耳カットがある猫たちと、耳カットが無い未去勢オス1匹、未避妊メス2匹、性別不明耳カット無し1匹。
メスのうち1匹は子猫。
「地域猫活動にご協力ください」と貼ってあり、カメラにもたしかに毎日ご飯をあげに人が通っている。
だが、未去勢未避妊の子達がご飯を食べているというのは。
これは…地域猫活動ではない…
そして、メス猫は子猫とその母猫を除いて全員避妊手術が終わっている…
これは野良猫アニマルホーダー(気に入った猫に外で何度も出産させる)案件かもしれないな、と。
今夜の雪は越えられないであろう2匹。
捕獲器に母猫が半分ほど体をいれましたが、通行人の方が私が座っているのを見て、具合が悪いんじゃないかと心配して話しかけてくださったので逃げてしまい撃沈。
どこかから子猫の声もするし、母猫も姿を現している。
これは早期解決に向けて動けるなと思っていた矢先。
おまわりさんがやってきました。
「ペット不可のマンションで捕獲をしている奴がいる」と通報があったので、帰ってほしいとのこと。
…え?
いや、未避妊未去勢の猫に餌をやって増やして、ガリボロにしてるのはだあれ?なぜに通報?
おまわりさんに
「未避妊未去勢ガリボロだから捕獲しているんですけど、通報者の方は死ぬか増えるかどちらかをご希望ということですか?」
と、強い口調で言ってしまいました。
おまわりさんが悪いんじゃないことくらいわかってる。
ごめんなさい。
とにかく移動しろ、帰れ、とのことなので、捕獲は中止。
親子は…命を落とすかもしれません。
もどかしいけど、おまわりさんがいる限り怖がって出てこないし、撤収。
あー、気に入った猫に何度も出産させるホーダーパターンね。
なるほどなるほど。
猫のことなんてどうでも良いんだ。
なるほどなるほど。
2026年2月8日
諦めつかなくて捕獲に行ってきました。
前に見た現場のホーダーに気に入られた子は出産を繰り返しとんでもなくボロボロになり悲惨だったので、もうあんな思いさせたくない、なんとか母猫を避妊手術したいと。
大雪警報の中。
辺り一面銀世界。

動画のスクショなので画質がガビガビですみません。
風が強く、雪もふわっふわで、傘をさしているのになぜか鼻に雪が入る状態。
今日でこの現場を終わらせると気合いを入れて、捕獲器は3台持ちました。
母猫の分、子猫の分、他の未去勢・未避妊猫が捕まった時の分。
作戦をいろいろ考えました。
悪用されるとアレなので詳しくは書けませんが。
それはさておき、子猫さん…
時間をおいて母猫の鳴き声を流しても、反応が全くありません。
やはり…昨夜を越えられなかった可能性が高いです。
一番初めに母猫が現れて、ちょっと私をおちょくって、姿を消しました。
次に父親と思われる猫さん。
意外と若い。
小心者のようで、私を見たらスタタターッと居なくなってしまいました。
作戦変更。
すると、カメラにも映っていない、目視でも確認していない、小さなキジトラ猫が現れました。
耳カットが無いことを確認して捕獲。
少しして、LINEに返事したりなんかして、振り返ったら捕獲器にまたキジトラ猫が入っている。
無音でご飯を貪り食べている。
え??
だあれ???
さっき捕まえたのとは別のキジトラさんでした。
耳カットが無いのを確認して、捕まえた頭数は2匹に。
母猫と声のしなくなった子猫は一向に現れません。
ううむ。
本命が1匹も捕まらない。
母猫は何度か現れましたが、少し私をおちょくって姿を消します。
雪が捕獲器に降り積もるのを避けつつ待ちましたが、無念のタイムアップ。
計9時間。
しもやけどころの騒ぎではないです。
帰りは友人が迎えに来てくれました。
ありがてぇ。
車って、あったけぇ。
母猫はホーダーの餌食にならないように、どうしても捕まえたいので、後日再チャレンジすることにしています、今のところ…
なんかね、前に見捨てたホーダーのとこにいた猫に対して、今回の案件をやり遂げることで償いができる気がしてしまって。
本当は、失われた時間に、命に対して、もう二度と償いなんて出来ないのに。
2026年2月9日
この日はサビの母猫にターゲットを絞りました。
カメラを確認したらお腹が大きく見えたので、まだ比較的母体に負担をかけず堕胎できるか、それともできないのか、早く獣医師の先生に見せたいと、次の日に向かいました。
サビ母の晴れていない日のパトロールは12:30-14:30に東から西に行き、16:00-17:00に西から現れ、日の入りと共に姿を消し、あとは夜間帯に地域猫の餌場に現れるのですが、餌場には近所で餌やりトラブルを起こしまくってる爺さまが現れるので、捕まえるなら13:00-17:00です。
10:00に家を出発、12:10に現地に到着。
意外と時間がかかったのでさっさと捕獲器を仕掛けます。
待つこと10分。
12:20にサビ母が現れました。
しかし、前日も、その前も、遠くにいる私の姿を陰から見ていて、もう顔は覚えられています。
遠くからでも私の姿を見た日は、捕獲器に一切近付きません。
あとはもう、私が居ることがバレなければOKなので背中を向けます。
必死に深呼吸しますが、もう心臓がバクバクして過呼吸になりそうでした。
久しぶりの捕獲難易度が高い猫なので、緊張で手足にギュッと力が入ってぶるぶる震えました。
こんなにぶるぶるしたら、音が聞こえるんじゃ無いの?というほど。
力を抜こうとしても全くダメです。
サビ母は居なくなってしまったのか、入ろうか迷っているのか、周りの様子を観察しているのか、背中を向けたまま何が起きているのかわからない時間が長く長く続きました。
ガシャン!!
捕獲器の閉まる音が聞こえると同時に、近くに置いてあった毛布を掴んで走ります。
他の猫が捕獲されたところを母猫に見られたり、捕獲器が誤作動を起こしたりしたら本当に捕まらなくなるので、緊張と恐怖でいっぱいです。
捕まっていたのは、サビの母猫でした。
帰宅してサビ猫を捕獲器から洗濯ネットに移してキャリーに入れ、そのまま動物病院に向かいます。
問診票を書く時に名前が必要なのをすっかり忘れていて、雪の中で捕まえたキジトラ2匹は顔を見た瞬間すぐに「この子たちはぐりとぐらだ。」と浮かんだのですが、この子はあまりにも個性的すぎて全く浮かばず…
少し考えた後、絵本で揃えたいなと思い、全身茶サビなのに鼻の横に大きな黒い模様があるので、仮の名前は「スイミー」にしました。
先生に呼ばれ、検査に預けてしばらく待ちます。
「わたなべさーん」
意外と早く呼ばれました。
診察室に入ります。
が、診察台に置いてある検査キット…それは…それは…
「FIVが陽性と出ちゃいました。」
FIVとは、猫免疫不全ウイルス感染症のことです。いわゆる猫エイズです。
「えーーーん!」
大人とは思えない返事が出ました。
先生は私の反応を見て笑っていました。
本来なら全然笑える場面では無いんだけど、大人から「えーーーん!」が出たのでさすがに笑ってました。
そんなことはどうでもよくて、問題は腹部エコー。
「妊娠はしていなかったんですが、腸壁が蛇行&肥厚しています。
エコー上だと長期的に炎症が起きていてこうなったという印象を受けます。
もしかしたら野良時代ずっと、お腹に菌や寄生虫がいたり、下痢をしたりっていうことがあったのかもしれません。リンパ腫の可能性もあります。」
うーむ。さすが野良ちゃん。
たとえ餌だけ貰っていても、それ以外の時間、どこでなにをしているのか、何を食べているのか、トイレの様子も、全くわからない。
「膀胱も腫れているように見えます。
エコー上では詰まりは確認できないので、特発性膀胱炎だと思いますが、今後の血尿や頻尿、おしっこが出ない等のトラブルに注意してあげてください。」
お腹が痛くて、膀胱も痛くて、大変だったなぁ。
年齢はまだ1歳になっていないと思う、と…
捕まえるまで、よく生きていてくれたね。ありがとう。
「検査もとってもお利口さんでしたが、プロコックス(駆虫用のシロップ)を飲ませる時だけシリンジに噛み付いたので、ガッツはあるんだと思います。」
とのこと。
先生が噛まれなくて良かった。
そして本当に、妊娠する前に保護できて良かった。
このボロボロな状態での妊娠・出産は防ぐことができた。
安全な妊娠・出産なんてものはそもそも無いのに、既に身体に多大な負担がかかっていたら、母体がどうなるか、子猫がどうなるかなど、想像に容易い。
2026年2月11日
今日のターゲットは最後に残った子猫です。
現地に到着したらちょうど雨が止んだタイミングで、ここぞとばかりに捕獲器を仕掛けます。
雨が降っていると、捕獲器のお皿に入れたご飯が雨で薄まって、匂いが強く飛ばなくなるのと、野良の子猫は基本的に濡れないように教育されているので、このパターンだと雨の間は捕獲には向かないと思っています。
気温は7℃ 。
比較的暖かいですが、足が濡れるのさえ嫌がる子だと、出てこないかもしれません。
この辺りの猫が好むフードがわかってきたので、それを中心にお皿にいれて捕獲器の奥に設置。
この日の作戦を実行しました。
ガシャン!!
開始から1時間ほど経ったタイミングで捕獲器の閉まる音と、猫が暴れる音がしました。
毛布を引っ掴んで走ります。
子猫です!!
でもなんか…こんなまるっこかったか?
意外とふくふくしています。
うーん…
とりあえず捕獲器をもう一台仕掛けます。
またこの日の別の作戦を実行したところ、数十分で「ガシャン!!」が聞こえました。
また毛布を掴んで走ります。
………!!
この子だ!!
カメラに映っていた痩せている子はこの子だ!!
まさかの2匹姉妹でした。
帰宅。
玄関に入ると、猫の匂いがしたのか、子猫がにゃおーんと大きな声で鳴きました。
教育されているから、移動中は鳴かなかったのでしょう。
賢いねぇ…怖かっただろうに。
ケージを組み立ててセッティングし、2匹をケージに入れて、水とご飯を置きます。
最初はドタバタしていたけど、ケージの2段目で意外と落ち着いています。
この2匹も同じ地域で捕まえたので、名前は絵本シリーズから取って、茶トラの多い方を「バム」、キジトラの多い方を「ぴーた」と名付けました
2026年2月12日
バムとぴーたの2匹を病院に連れてきました。
捕獲にもっと時間がかかると思っていたのですが、2匹とも意外とあっさり洗濯ネットに入り、診療時間の20分前には病院に着いてしまいました。
ノミダニとお腹の駆虫薬を首につけて、プロコックス(コクシジウム駆虫薬)を飲ませて、ウイルス検査は2匹ともどちらも陰性。
体重は1.7kgと1.8kg。
生後5ヶ月くらい。
ワクチンと避妊手術は副作用や不具合が出た時に警戒されていると介護しづらいので、5匹とももうちょっと落ち着いてからすることになりました。

きつね顔のキジトラ「ぐり」
たぬき顔のキジトラ「ぐら」
サビ母改め「スイミー」
茶トラ多めのむぎわら「バム」
キジトラ多めのむぎわら「ぴーた」
お外でよく頑張って生きていてくれました。
あとはおうちでぬくぬく暮らそう。
5匹のように、保護やケアが必要な子を保護するための医療費を集めるクラウドファンディングを実施しております。
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お支払い方法、これだけあります↓
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今回は支援者様に手数料を負担していただき、こちらには支援額の100%が振り込まれるシステムになります。
なのでご支援いただいた500円〜のご支援金は、全て猫の医療費+管理飼養費(猫砂やフード等)に使われます。
拡散とご支援にご協力いただけないでしょうか。
何卒宜しくお願い致します。



