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「見た目だけで捨てられる」桃の絵本を子どもたちに届けたい! 公開前

和歌山で果樹を育てています。愛情をかけて育てた桃が、見た目だけを理由に市場に出られない。そんな現実を、絵本を通して子どもたちに届けたい。8月からクラファンを公開し、12月に絵本をお届け予定です。

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和歌山で果樹を育てています。愛情をかけて育てた桃が、見た目だけを理由に市場に出られない。そんな現実を、絵本を通して子どもたちに届けたい。8月からクラファンを公開し、12月に絵本をお届け予定です。


風や雨でキズがついた桃

これは、今年、私の畑で見られた桃の写真です。

「キズがあるから、これは市場には出せない」

そう言って、私は毎年たくさんの桃を見送ってきました。

誤解のないように、先にお伝えさせてください。手を抜いたから、キズがついてしまうのではありません。 冬のあいだの剪定も、摘蕾も、摘果も、袋かけも、やることはすべてやっています。それでも、春先の雨や風で病気が出れば、実の表面にキズや斑点がついてしまう。天候や自然条件は、どうにもならないのです。

実際に傷んでしまう果物もあります。しかし、キズがあるのは皮の表面だけという桃もたくさんあります。そういった桃は、 皮をむいてしまえば同じです。甘さも、みずみずしさも、きれいな桃となにひとつ変わりません。

でも、そのことがあまりに知られていないのです。

だからこそ、その事実を次の世代に届けるべく、絵本をつくることにしました。



今年、収穫した桃の約8割が「キズもの」に

あらためまして、ぴんちゃんです。和歌山県紀の川市で果樹農園を営んでいます。

本名は野口一予(のぐち かずよ)といいますが、みんなからは「ぴんちゃん」と呼ばれているので、ここでもそう呼んでください。

私の農園では、桃や柑橘類を育てています。

今年は、春先の雨と風の影響で病気が出て、収穫した桃の約8割にキズや斑点がつきました。

果物は、一年をかけて育てます。実がひとつもない冬のあいだも、剪定をして、花を摘み、実を間引き、袋をかける。暑い日も寒い日も畑に出て、まるで子どもを育てるように手をかけ続けます。

その8割が、「見た目が悪い」というだけで、通常の出荷ルートに乗せられない。

正直に言えば、心が折れそうになりました。



皮をむけば、同じように美味しい桃

あまり知られていないことですが、キズや斑点があるのは皮の表面だけで、むいてしまえば中身はきれいな桃とまったく変わらない桃はたくさんあります。

私はそんなキズのある桃を「ももみ便」と名づけて、産直市場とオンラインショップで販売しました。すると、こんな声が届いたのです。

【白鳳】ももみ便(ぴんちゃん応援用) 2kg 
今年は柔らかい食感の桃が食べたくて品種を調べたところ白鳳がおすすめとあったので、不揃いでも気にしないし、むしろお求めやすく販売していただけることが有難いと思い、こちらで購入させていただきました。 到着したその日に味見をしたいと思い、少しお尻が柔らかそうな桃をいただいたところ、食感は求めていた物だけど甘さがもう一声やなあ…と落ち込んでいたのですが、2日ほど空けてから食べてみるとびっくり!とっても甘い桃になっていて、大満足のお品でした! 追熟って大切なんですね。 お裾分けした家族にも甘くてすごく美味しかった!と喜んでもらえました。 来年もまたこちらで購入させていただきたいなと思うお品でした。 とっても美味しい桃を作ってくださり、ありがとうございます。 

キズや斑点があっても、美味しい桃だと言ってもらえた。一度食べてくださった方は、ちゃんとわかってくださる。そのことが、なによりの希望になりました。



本当の問題は「知られていない」こと

長いあいだ、私は捨てられる桃のことを「もったいない」と思いながら、どうすることもできませんでした。農家一人が畑でできることには、限りがあります。

でも、あるとき気づいたのです。

ひとたび農園を出て、外の方と話すと、みなさんたいそう驚かれることに。

「そんな理由で出荷できないの?」 

「キズがあっても、中身は同じなんですね!」

そもそも、こういう果物があること自体が、ほとんど知られていなかったのです。

知らなければ、選びようがありません。 店先に少しキズのある果物が並んでいても、「なんだか傷んでいそう……」と手が伸びない。それはごく自然なことです。

だったら、まず知ってもらうことから始めよう。 そして、知ったうえで「じゃあ、一度食べてみようか」と手を伸ばしてくれる人を、一人ずつ増やしていこう。

そう考えたとき、思い浮かんだのが「絵本」でした。



なぜ、絵本なのか?

なぜ、絵本なのか。それには3つの理由があります。

1|価値観がやわらかいうちに、出会ってほしいから

「キズがあるものは避ける」という感覚は、大人になるほど固まっていきます。だからこそ、価値観がやわらかい子どものうちに、「ちょっと待って。むいてみようよ」という視点に出会ってほしいと思いました。

2|大人にも、同時に届くから

絵本は、子どもが一人で読むだけのものではありません。読み聞かせをする親御さん、先生、地域の方にも同時に届きます。実際に買い物をするのはたいてい大人ですから、親子で一緒に考えられることに意味があると思いました。

3|一度きりで終わらないから

絵本は、家の本棚に残ります。学校や図書館に置かれれば、何年にもわたって、何百人もの子どもたちに読まれ続けます。イベントを一回開くより、ずっと長く働いてくれます。


海外では、見た目に関わらず、キズのある果物もきれいな果物と同じ棚にならんでいる国もあります。

日本でも同じ棚に並ぶことは難しくても、「ワケあり品」といった表記で売り場に出してもらえることもあります。しかし、「ワケあり品」の棚がないお店も、まだまだ多い。さらに、「ワケあり品」としてすら並べない果物もあります。



絵本『ももことももみ』について

絵本のページラフ(テストで描いたイラスト)

あらすじ

主人公は、私の農園で育った2つの桃。 きれいな桃の「ももこ」と、キズのある桃の「ももみ」です。

姉のももこと違って、ももみは市場に出荷されませんでした。 それでも農園主に「雨風に耐えた証だよ」と声をかけてもらいながら梱包され、トラックに乗って旅をして、ある女の子の家に届きます。

「黒いところがある」と最初は怖がられますが──。

仕様
サイズ 縦25.7cm × 横21.0cm
ページ数 32ページ
カラー フルカラー
装丁 ソフトカバー
対象年齢 小学校低学年を中心に、幼児〜小学生全般
  • ※漢字にはすべてルビを付け、お子さんが一人でも読めるようにします。

  • 制作チーム

    この絵本は、下記の農家・編集者・イラストレーターが中心となって制作しているほか、表紙デザイナー、本文デザイナー、事務スタッフの方などにご協力いただいて制作しています。

    野口一予(ぴんちゃん)/原案・農園和歌山県紀の川市で果樹農園を営む農家です。物語の原案と、現場の声・素材を担当しています。「ももこ」「ももみ」のモデルになった桃は、実際に私の農園で育ったものです。

    ツチヤユカリ/編集・構成書籍編集者です。絵本の企画・構成・編集を担当しています。農家の言葉を、子どもに届く物語の形に整えています。

    たかはらゆか/イラストイラストレーターです。絵本のキャラクターデザインと全ページのイラストを担当しています。


    農家である私が原案を考え、編集者やイラストレーター、デザイナーといったプロの手で、「農業の現場から生まれた絵本」を目指しています。

    絵本制作の様子は、私(ぴんちゃん)のインスタグラムやnoteで発信しています。






絵本を読んだあとに


この絵本は、読んで終わりの本にはしたくありません。だからこそ「読んだあと」まで考えました。

① 絵本を読んで、果物を「食べてみる」

絵本を読んだあと、キズのある桃をむいて一緒に食べてみてもらえるように、「絵本+果物セット」をクラウドファンディングのリターンとしてご用意しました。

さらに、ただ食べるだけでなく、農作業体験のリターンもご用意。和歌山県紀の川市にあるぴんちゃんの農園にお越しいただける方は、ぜひお子さんと一緒に農作業体験に来てください。

絵本のストーリーと実体験を結び付けて、より強く記憶に残していただけるようにしました。

② 絵本を読んで、果物を「選んでみる」

絵本の巻末には、農家が実践している「おいしい桃の見分け方」を教えるページを設けます。

「キズがあっても美味しいよ」と農家がいくら言っても、「中身まで傷んでいるのでは?」と疑ってしまいますよね。だから、本当に傷んでいる桃とそうでない桃の見分けかたを絵本のなかで教えます。

また、買ったときに傷んでいなくても、保存方法を間違えると、その桃の本来の美味しさを味わっていただけません。だから、正しい保存方法についても掲載します。

この絵本を読むと、どなたでも「美味しくてお得な桃」を選べるようになります。

③ 絵本を読んで、果物で「作ってみる」

果物は、そのまま食べるのが一番おいしい。これは農家の私が確信していることです。

でも、そのまま食べられない場合でも、捨てないでほしいのです。だから、絵本の巻末に私が約3年かけてたどり着いた「フルーツビネガーのレシピ」も掲載します。

また、クラウドファンディングのリターンとして、フルーツビネガーのつくりかたを教えるオンラインワークショップもご用意しました。お料理が苦手な方も、オープンチャットでサポートしますので、ぜひご参加ください。


絵本を読んだあとに、ひとつだけでも行動してもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。



実は、桃だけの話ではありません

この絵本は、桃の話です。でも、桃だけの話ではありません。正直に言うと、私が伝えたいのはフードロスのことだけではないのです。

「見た目だけで、価値を決めないでほしい」

それが、この絵本に込めたいちばんの願いです。 果物も、人も、見た目だけではわからない価値があります。大事なのは、「中身を知ろうとすること」ではないでしょうか。

見た目だけで判断しない。大事なことです。でも、これを子どもに伝えるのは案外難しいことです。「見た目で判断しちゃダメ」と言っても、言葉が抽象的すぎて伝わらないからです。 

では、どうすれば伝わるのか。それは、体験してもらうことです。

キズだらけで、見た目は「美味しくなさそう」な桃。 それを一緒にむいて、中身を見て、実際に食べてみる。

「あれ、ふつうにおいしいね」 

「見た目は関係なかったね」

100回言葉をかけられるよりも、たった1回の体験が勝ることがあります。

体験は記憶に残ります。桃は、「見た目で判断しないこと」を子どもに体験してもらえる教材にしていただけます。



応援のしかた

このクラウドファンディングの応援のしかたは3種類あります。応援してくださる方は、ご自身に合うものを一つ選んでいただければ十分です。もちろん、組み合わせも歓迎します。


読む|絵本を、子どもと読む

お子さんと一緒に、絵本を開いてください。読み終わったあと、「ももみ、どう思った?」と一言だけ聞いてみてください。それだけで、子どもの中に問いが残ります。

「人を見た目で決めちゃだめよ」と言葉で伝えるのは、思っている以上に難しいことです。物語なら、子どもは自分で気づきます。

こんな方に:
小さなお子さんがいる方/お孫さんへの贈りものを探している方/園・学校で読み聞かせをする方

食べる|キズのある果物を、一度食べてみる

一度でいいので、キズのある果物を選んでみてください。きれいなものとキズのあるものを混ぜた「ももことももみセット」を、桃、早生みかん、清見・しらぬい(デコポン)の3種でご用意しています。

絵本を読んだあと、お子さんと一緒にむいて食べてみてください。 「見た目で判断しない」が、言葉ではなく体験として残ります。次にお店で規格外の果物を見かけたとき、親子そろって手が伸びるようになります。

こんな方に:
果物が好きな方/フードロスに関心のある方/和歌山の農園を応援したい方

届ける|絵本を、子どもたちの手に渡す

この絵本を、学校や子ども関連施設へ寄贈します。一冊の絵本は、置かれる場所によって届く人数が変わります。寄贈コースでご支援いただいた絵本は、私が責任をもって学校や子ども関連施設へお届けします。

こんな方に:
ご自身は絵本を読まないけれど応援したい方/お子さんが独立された方/企業・団体の方


リターン一覧

※各リターンの詳細は、ページ右側(スマートフォンは下部)の「リターンを選ぶ」欄をご覧ください。 


絵本の寄贈先について

「どこに寄贈されるか」は、支援を決めるうえで大事な情報です。

絵本『ももことももみ』の寄贈先は、「子どもが集まる施設であること」「子どもが絵本を自由に手に取って読める環境であること」を条件に、和歌山県紀の川市を中心に全国各地の施設にご協力いただいています。寄贈先一覧は、プロジェクト期間中も随時更新します。 

寄贈先施設:
■ 東京都 ・NPO法人 江東子ども劇場/おひさま食堂 ・一般社団法人ひといく
■ 神奈川県 ・茅ヶ崎市立中海岸保育園
■ 和歌山県  ・名手こども広場 ・社会福祉法人陸美会 粉河保育園 ・ようすい子ども園 ・おもちゃの広場 ・にこピース食堂 ・笑っ家食堂 ・みんな食堂 ・紀の川市内小学校 15校 ・なるき保育所 ・こばと保育所 ・八王子保育所 ・中貴志保育所 ・東貴志保育所 ・西貴志保育所 ・丸栖保育所 ・てのひら ・太陽の子 ・粉河アットホームクラブ ・チャレンジ児童クラブ ・あらかわ放課後児童クラブ ・ももやま放課後児童クラブ ・こどもくらぶ ・ほたるっこ ・西貴志こどもくらぶ ・丸栖っ子クラブ
■ 鳥取県  ・Bravo-Na
■ 福岡県  ・糸島市立東風小学校

寄贈のスケジュール:
クラウドファンディング実施期間中(~9/30)に寄贈先を募り、12月の絵本刊行後に寄贈を実施します。

ご報告方法:
プロジェクト終了後に寄贈が完了したときは、ご支援いただいた方にメールでご報告いたします。


フルーツビネガーについて

リターンにある「フルーツビネガー」は、思いつきでご用意したものではありません。

私は以前、約3年間にわたって、キズや斑点のある果物を果実酢にする方法を研究していました。果物と砂糖と酢の配合、漬け込む期間、果物ごとの相性──何十通りも試し、家族や知人に飲んでもらい、少しずつ改良を重ねました。

商品として大量に販売するには専用の加工場が必要で、そちらは断念しました。けれど、そのレシピは、ご家庭のキッチンで再現していただけます。

フルーツビネガーキットとオンラインワークショップでは、この3年分の試行錯誤を、そのままお伝えします。 絵本の巻末にも、このレシピを載せています。キズのある果物を買ったあと、食べきれなかったときの選択肢として、知っておいてほしいからです。



いただいたご支援の使い道

目標金額:550,000円

用途 概要
絵本の印刷費 絵本を印刷所で印刷する費用
絵本の制作費 絵本のイラストやデザイン、編集などにかかる費用
絵本の寄贈分 学校・子ども施設へお届けする絵本の代金
リターンの品と送料 果物・キットなどの資材費、梱包・配送費
書店流通費 ECサイトや書店に絵本を流通させる費用

目標金額を超えた分は、絵本を子どもたちに届ける活動にあてます。

※本プロジェクトは All-in方式 です。目標金額に届かなかった場合も、絵本は必ず制作し、リターンをお届けします。



スケジュール

2026年8月17日  クラウドファンディング開始
2026年9月末  クラウドファンディング終了
2026年10月  絵本の印刷部数決定
2026年11月  絵本印刷
2026年12月  絵本リターンの発送
2026年12月〜 果物・体験など、順次リターンを実施

※果物は収穫時期に合わせて発送します(桃は7〜8月上旬、柑橘は冬〜春)。



いま、していただけること

いますぐに行動していただけることがあります。

1.まずは「お気に入り」登録を
公開時にお知らせが届きます。開始直後の支援は、プロジェクトが多くの人の目に触れるうえでとても大きな力になります。

2.(クラファン開始後は)リターンを選んで、ご支援ください
読む・食べてみる・届ける、どの関わり方をしていただいても、確実に一歩前進できます。

3.この物語を、誰かに教えてください
SNSでのシェアも、大きな応援になります。


自然には逆らえません。キズのある桃をゼロにすることはできません。 絵本がたくさんの方に読まれたとしても、すべての「ももみ」がなくなることはないでしょう。

それでも、救われる桃を少しでも増やしたい。 「キズがあっても、皮をむけば同じ」だと知っている方を少しでも増やしたい。小さな積み重ねが、未来を変えていくと信じています。

この絵本を出すことが、私のゴールではありません。ここからが本当のスタートだと思っています。今後はこの絵本をきっかけにして、絵本を使った食育活動もしていきたい。その最初の一歩として、今回の挑戦があります。

どうか、この挑戦に力を貸してください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 人件費

  • リターン仕入れ費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

ヘルプページを見る

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください

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