Producer's Linernotes(第1回) みなさん、こんにちは。Kegoiです! 我々にはDARLさんという、「プロデューサー」であり、ある意味では「6人目のメンバー」にあたる人物がおりまして、 そんな彼の目線からアルバムに対する視点・想いを綴った文章を、 これから3回、メンバーの言葉を交えつつ少しずつ公開していこうと思います! アルバムにワクワクしながら読んでみてくださいね♪ <はじめに>一般的にライナーノーツとは「具体的な情報・音楽的解説文」だそうで、僕の書くライナーノーツとは少し違うかもですが好きになように書いていこうと思います。 この「iDOL SHREDDER」というアルバムは、全員でスタジオに入り(僕もギターで一緒に入ります)作ったのですが、ほとんどの曲でまず大まかにテーマを決めます。「恐ろしく速いやつでメロが泣けるや〜つ」や「海外で受けそうなや〜つ」や「スケールのでっかいや〜つ」とか。それを受けて僕が「ほなとりあえずコードはこれで回して。歌い出したら適当に合わせて。」みたいな軽い指示だけ出してセッションします。とにかくベーシックが出来たらrecしてすぐ次!みたいにどんどんネタ作りしていきます。2時間で4曲くらいがアベレージかな?どんどん練られて行く楽曲に対応しながら長時間超集中してアイデアを出しまくり〜の演奏し〜のなので全員げっそりします。で、後日そのスタジオrecを聴いてボツ抜き→スタジオでフルアレンジ→歌詞制作→プリプロ→メロ修正&歌詞修正→レコーディング→MIX→MASTERINGという工程を経て皆様の鼓膜を撃ち抜くわけです。 しかも今回は僕が信頼するエンジニア深見氏にMIX,MASTERINGをお願いしたのでクソやばい出来上がりです。マスタリングの最後の最後まで一緒に悩んで一緒に制作してくれて感謝してます。 ----------- M-1『The Answer』でこの「The Answer」。いきなりですが上記の方法では作られておりません(笑)というのも、スタジオ制作期間も締め切りが決まっており、制作期間終盤に差し掛かっても「The Answer」は生まれていませんでした。demo段階の全曲を並べると何かが足りないのは全員感じていたと思います。そこで「僕の方で完パケに近いアレンジのアルバムリード曲」を書いて、それをメンバーの演奏力とアイデアで練ってもらおう!と書き下ろしたのがこの「The Answer」です。今僕の仮歌段階の一番最初のdemo状態を聴いていますが、メンバーのフィルターを通した結果「硬質でドラマチック」になりましたね。クラファン目標達成したらストレッチゴールとかでこの「一番最初のdemo状態」をリターンで聴かせてあげたいな(笑) 曲解説ですが、イントロはもはやblue bloodです。折り返し箇所でToshIの雄叫びを入れたいくらいです。6度を引っ張る事で凶暴性が増してますね。メロ構成だけでも8つ構成があるのでその辺も楽しんでいただければ嬉しいですね。交錯しながら登り詰めていくメロディに対するハモりもかなりインテリジェンスなラインだし、冒頭のメロがギーソロ中に薄く鳴ってるのもエモいですし、仕掛けサビもエモい。今のレジキスを表す楽曲であって欲しいし、そう思ってもらえるかはバンドの仕事。期待してます。 ""一曲目にふさわしいリードナンバー。ゴリゴリで超攻撃的な演奏陣に対し、綺麗な旋律を歌い上げるヴォーカル。…個人的にサビのギターで毎回腕がパンパンになります…""(Pon) ----------- M-2『イケナイ×××』もともとこの楽曲は僕が制作していたアイドル「burst from the basset」の「MISTAKE」という楽曲[2014年5月発表]でした。そのリリース時の制作メンバーとしてDrのKegoiはすでにこの楽曲を叩いていましたね。自分で言うとキモいんですが自分の中で「神曲」的な位置付けの楽曲が何曲かあって、そのうちの一曲でもあります。その当時からキー2つ上がり、複雑に構築された構成とメロディは「The Answer」に匹敵するかそれ以上です。アレンジがパンク寄りなのでとっつき易く聴こえるのもいいですね。イントロはSLIPKNOTのSurfacing丸出しなのが逆に好感度UPですし、実はさらっと転調してたり落ちのとこから複数のメロディが交錯してたりと何回聴いても楽しいと思います。ここで初めて告白しますが、この曲は2010年ごろ?にある「タレント」に書き下ろして即ボツ食らった曲です(笑)その時採用されなくて良かった…。 ""ちょっと妖しげなアッパー曲。シングルとして発売されていたが完売、アルバム収録にあたり現在のヴァージョンとなった。ライブでの人気が高く、イントロから身体が動き出す1曲!""(AN) ----------- M-3『凌霄花-ノウゼンカズラ-』僕が制作の時に気をつけていることの一つに「アコギ1本でも表現できる楽曲にする」というのがあって、この曲はまさにそんな感じ。バンドが必要ないって言われてもおかしくないくらい美メロ曲。こういう楽曲をきっちり演奏して感動させることが出来るバンドに人は惹かれて集まってくる気がします。歌もピッチが10sentでもずれたら床がガッコンと開くシステムでいいと思います。あんまり解説するとこがないのでとにかくCDで聴いてみてLIVEで答え合わせしてください。 ""理不尽で、脆くて、でも抗いたくて…自分らしく生きる為に葛藤するひとりの女性の物語。凌霄花の花言葉は「名誉・名声・女性らしさ」。毎日に疲れた時、あなたに寄り添う1曲。""(KiA) ----------- M-4『残照の轍』ごく稀にあるんですがギター持って歌い出したら一発で最後までスラスラ出てくるやつでした。日本人特有のメロディというか、古く感じるんですがそれがなんか良いんですよね。もう完成というところまで来て「最後のメロディが違う!」と神のお告げがありまして急遽書き直しました。シンセが前のメロディのままなのでよく聴くと前のメロディがわかりますので是非そこも聴いてください。 そんな古き良きノスタルジックな素晴らしい曲が鬼刻みされてます。まさにSHREDDERです。ライブで観たらメンバーはみんな動かないです(笑)この楽曲はAメロ部分をサビ箇所に持って来てサビっぽく聴かせる手法を使ってますが、最後の最後で本当のサビが来ます。この「ラスボスまだおったん…」的な雰囲気はなかなか出せないと思うのでそこもチェックしてみてください。 ""超高速リズム+慟哭メロディという、みんな大好きの方程式が具現化された短編!「斜陽に映す」の続きとなる、老夫婦の哀しい最期を描いたストーリーに涙を流して頭を振り乱すのだ!""(Kegoi) ----------- M-5『レンツェ』この曲も「イケナイ×××」同様過去に他のアーティストで発表済みの楽曲をリメイクして収録しました。レジキスならすごく深い表現ができると思いますし「美しさ」とか「儚さ」みたいな実体として掴みにくい感情や様が「感じ取りやすい」曲だと思います。歌詞もハマってて作品としては優等生ですね。この「優等生な楽曲」が鬼気迫る演奏で表現された時の「不細工な美しさ」みたいなものが本当の「レンツェ」なんだと思います。これもCDで聴いてLIVEで答え合わせしてみてください。 ""以前まであったダークな曲を再録し、以前よりズッシリしてより説得力を持った曲にモデルチェンジタイトルが猟奇的でとても重いです私は重い子を軽くするのは結構得意ですけどね""(FLYING ABRAMS) ----------- 第1回はここまでです!次回をお楽しみに! (編: Kegoi)






