【鳥取・岩戸地区】鳥取砂丘の失われた工芸品「バリンボウキ」を復活させたい

鳥取砂丘・岩戸の伝統工芸「バリンボウキ」を復活させ、持続可能な地域産業を創出します。2024年5月より拠点「IWADO BASE」を中心に始動。固有種「ケカモノハシ」の自社栽培や農福連携を進め、製品販売と製作体験を軸にした多角的なビジネスモデルで伝統技術を次世代に繋ぎます。

現在の支援総額

30,000

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目標金額は1,000,000円

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【鳥取・岩戸地区】鳥取砂丘の失われた工芸品「バリンボウキ」を復活させたい

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鳥取砂丘・岩戸の伝統工芸「バリンボウキ」を復活させ、持続可能な地域産業を創出します。2024年5月より拠点「IWADO BASE」を中心に始動。固有種「ケカモノハシ」の自社栽培や農福連携を進め、製品販売と製作体験を軸にした多角的なビジネスモデルで伝統技術を次世代に繋ぎます。

自己紹介

ページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

鳥取県鳥取市福部町岩戸で、アウトドア複合施設IWADO BASE(イワドベース)を運営しております、イワドベース合同会社代表の上田博隆と申します。

私は東京都出身で、長年保険会社で全国転勤をしていました。元々マリンスポーツが好きで「いつか海のそばで暮らしたい」という夢を抱いていた中、転勤先の鳥取で、何気ない日常の中にある美しい海にすっかり魅了されました。

55歳を迎えた際、岩戸海岸の目の前に理想的な土地が空いていると知り、早期退職を決意。「自然と対話でき、地域に開かれた場所を作りたい」という想いで鳥取へ移住し、IWADO BASEを立ち上げました。

IWADO BASEについて

私たちが拠点としているIWADO BASEは、鳥取砂丘の東端、美しい岩戸海岸の絶景を目の前に望む素晴らしいロケーションに位置しています。

大自然を満喫できる宿泊設備に加え、本格的なサウナ、くつろぎのカフェ機能などを備えており、将来的にはサーフショップの展開も予定するなど、自然と遊ぶためのあらゆるコンテンツを提供し、県内外から訪れる多くのアウトドアファンやカフェ利用のお客様にご愛顧いただいております。

また、地域の子どもたちのための「子ども食堂」を開催するなど、地域コミュニティに寄り添い、地域社会に貢献する場としても幅広く活用されています。

バリンボウキとは?

突然ですが、皆様は「バリンボウキ」というものをご存知でしょうか?

おそらく、ほとんどの方が聞いたこともない名前だと思います。バリンボウキとは、かつてこの岩戸地区でつくられていた工芸品の一つです。

砂丘の過酷な環境で育つ「ケカモノハシ」というイネ科の植物の根を丁寧に束ねて作られる手箒で、先端が自然と広がった「半月状」の美しいフォルムが特徴です。

その根が持つ強い「コシ」と、しなやかな繊維が、実に使い勝手の良い掃き心地を生み出しています。

海風によって常に砂が飛んでくる岩戸の家々では、玄関や階段に溜まった細かい砂をいかに効率よく払うかが日常の課題でした。

バリンボウキは、階段の隅や角までしっかりと穂先が届き、砂を逃さず絡め取るため、砂を払うのに最も適した生活の道具として各家庭で重宝されていました。

ケカモノハシ自体は、全国の砂浜ではよく見かける植物ではあるのですが、このバリンボウキは、私の知る限りでは岩戸にしか存在していません。

天窓のサッシの溝や、机の上のちょっとした掃除にも、岩戸地区では非常に便利なものだったのです。

失われていく文化

しかし、そんな日常の風景にあったバリンボウキは、現在では完全に失われつつあります。

戦後の高度経済成長期を経て、さまざまな便利な道具や家電製品が登場したことで、手作りの箒の需要自体が減少し、暮らしの道具が取って代わられてしまったのです。

およそ50〜60年前、現在の高齢者の方々の祖父母の世代が生産していたのを最後に、技術の継承は途絶えていったと言われています。

かつては岩戸にて日常的に作られていたバリンボウキですが、現在では作り手もおらず、文字通り失われた文化と言えるでしょう。

少し前まではイベント的に、鳥取砂丘のビジターセンターで制作体験なども実施されていましたが、いまでは地元のお年寄りが「昔、家の納屋にあったな」と懐かしむ程度であり、その存在や歴史を知れるような機会はありません。

もしかしたら、便利な家電が溢れる今の世の中では、手作りの箒など不要なものかもしれません。掃除機や最新の掃除グッズがあれば、砂や埃を払うことは簡単にできます。

しかし、バリンボウキを単なる古い掃除道具ではなく、岩戸に根付いた歴史と文化として捉えると、それが途絶えてしまっていることは、この岩戸にとって大きな損失ではないでしょうか。

この岩戸の歴史やアイデンティティを未来に残していくものとして、私は絶対に必要な工芸品だと考えています。

だからこそ、私たちはこのバリンボウキを復活させ、未来へと残していくためのプロジェクトを発足させることにしました。

復活させたバリンボウキは、「山陰海岸ジオパーク認証商品」への申請を視野に入れています。ただの土産物ではなく、ジオパークの価値を伝える地域限定の高品質な工芸品としてブランド化することで、岩戸に新たな産業を創出していくことを目指しています。

原材料:ケカモノハシの確保

失われたバリンボウキを復活させるためには、ケカモノハシという原材料を確保することが必要なのですが、これが一つ目の大きな壁となりました。

バリンボウキの材料となる「ケカモノハシ」は、鳥取砂丘で自生するイネ科の植物です。いまでも砂丘の至る所に生えており、地域の人々にとって非常に身近な存在です。

しかし、1963年に鳥取砂丘が国立公園に指定されたことに伴い、自然保護の観点から野良に生えているケカモノハシの自由な採取ができなくなったのです。

いまでは行政との協力の中で計画的な除草対象になったものや、枯れて抜け落ちたものなど、自然に入手することができるケカモノハシを採取するしか、入手する方法はありません。

そこで私たちがチャレンジすることにしたのが、ケカモノハシの自社栽培です。 

鳥取ではらっきょうが主要産業の一つとなっていますが、高齢化に伴い、担い手のいなくなった耕作放棄地となっている畑もあります。

私たちは、この畑をケカモノハシの栽培に適するように整備して、栽培をゼロからスタートさせる計画を立てています。

自然環境に負荷をかけることなく、必要な分だけの原材料を自らの手で育て、安定的に供給する。そして地域全体の耕作放棄地を少なくすることで、砂丘周辺の景観も守ることができる。

この栽培への挑戦が、バリンボウキ復活の最初の一歩であり、最も重要な土台となります。

農福連携でつくる地域の文化

バリンボウキの復活には、原材料の確保に加えて「作り手の確保」というもう一つの課題があります。

バリンボウキを完成させるまでには、想像していたよりも多くの工程が必要だということが分かりました。

バリンボウキができるまで

栽培:ケカモノハシの栽培に適する畑の整備を行い、栽培を行います。
収穫:大切に育てたケカモノハシの根の部分だけを、丁寧に手作業で収穫します
乾燥:収穫した根には土や汚れが付着しているため、綺麗に洗い流し、しっかりと感想をさせます。
アイロン:乾燥した根は自然な状態ではよじれたり曲がったりしています。これを使い勝手の良い箒にするため、一つひとつの繊維にアイロンをかけて真っすぐに伸ばしていきます。さらにヤスリをかけて細かなケバを取り除き、風合いを出すための色掛けを行います。
製造:下準備が整った繊維を、岩戸に伝わってきた技法を用いて編み込み、束ねていき、特徴的な半月状のバリンボウキへと仕上げていきます。
バリンボウキの完成


材料さえあればすぐに作れるというものではなく、多くの下準備が必要になっています。

私たちは、この手間のかかる制作工程の一部を、地元の「B型就労支援事業所」に委託する、農福連携の仕組みも作ろうとしています。

もともと、岩戸地区の漁師たちは海が荒れて漁に出られない冬の時期に、貴重な「冬の内職」としてバリンボウキを作っていました。 これと同じように、福祉施設においても天候に左右されない「雨の日の仕事」の確保は重要な課題です。ケカモノハシの根を洗い、アイロンをかけ、編み込むという作業は屋内でできるため、福祉施設において仕事量が減少しがちな雨の日の安定した仕事として創出することができ、施設側からも非常に歓迎されています。

過去の漁師たちにとっての内職が、現代では福祉施設の新しい収入源となり、地域の雇用創出と工賃向上に貢献する。

地域との協力と支えあいの中で、このプロジェクトを成功させ、岩戸地区の地方創生の一助としていきたいと考えています。

ふくし作業所様からのメッセージ

「ふくし作業所」では、利用者の方々がそれぞれの障がい特性やペースにあわせて、委託を受けた製品やハンカチ、キーホルダーなどのオリジナル製品の製造とともに様々なアート活動に取り組んでいます。

こうした活動を通して、社会参加や居場所づくりなど、より豊かな生活を送ることを目指しています。

今回の新たな取り組みは、鳥取砂丘の失われた工芸品「バリンホウキ」の製造を委託されたもので、「鳥取砂丘の伝統文化の復活」という大きな意義をもつと考えています。地域に根付いた伝統文化が新たな「仕事」として息を吹き返し、地域と福祉が連携する中で、ひとつの手仕事が利用者にとっての「やりがい」や「自信」へとつながるよう、これからも取り組んでまいります。


資金使途

皆様からお預かりした大切なご支援は、このプロジェクトを成功させるための「最初の大きな一歩」として、以下の用途で大切に使用させていただきます。

ケカモノハシ栽培用地の整備費用(らっきょう畑等の間借り・整地等):約80万円
栽培・加工に関わる初期の運用資金 苗の確保、収穫用機材、福祉事業所への初期委託費用などの運用費
・クラウドファンディング手数料

当面必要な資金は約100万円〜150万円を見込んでおり、一部は自己資金や行政からの補助金も投入しながら、皆様のご支援を確実に形にしてまいります。

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も計画を実行し、リターンをお届けします。

リターンについて

リターンについては、バリンボウキや制作体験チケットなど、バリンボウキそのものが皆様の手に届くようにご用意したかったのですが、まだ多くの商品を制作できるほどの原材料の確保や作り手が確保できているとは言いにくく、限定数を設定してのご提供となります。

代わりに、いま私たちが地域で運営するIWADO BASEで取り扱っている商品や飲食チケット、オンラインショップのクーポン券をご用意させていただきました。

アウトドアやサーフィンを楽しまれる方に、満足いただけるようなラインナップを提供いたします!

ご協力のほど何卒、宜しくお願いいたします。

主催者メッセージ

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

バリンボウキは全国的な知名度もなく、需要も少なくなり時代に押し出されてしまったものかもしれません。様々な技術が発展していく中では、不必要なものだと笑われてしまうかもしれません。

ただ、ケカモノハシそのものは全国に自生している中で、バリンボウキは岩戸にしか存在しておらず、岩戸独自の文化になっていました。この唯一無二の工芸品を地域全体の力で復活させることは、岩戸の歴史を後世に伝えていくうえでも、大切なプロジェクトになっています。

今回は、私たちIWADO BASEという一企業が先頭に立ってスタートしていますが、地域のみなさんや行政の協力も得ながら、少しずつ前に進めている状況です。

そして、このクラウドファンディングを通じて出会う全国の皆様と共に、新しい形の文化・歴史を創り上げたいと本気で考えています。

 その第一歩を踏み出すために、どうか皆様の温かいご支援、そしてこのプロジェクトへの参加を、心よりお願い申し上げます!

予定しているスケジュール

2026年6月~7月:クラウドファンディングの開始

2026年8月:クラウドファンディングの終了

2026年8月:ケカモノハシ畑の整備の開始

2026年9月~:リターンの発送開始

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • リターン仕入れ費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

ヘルプページを見る

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