
フィリピン南部・ミンダナオ島付近で8日朝に発生したマグニチュード8.2の大地震で、震源地近くの地域では建物の倒壊など大きな被害が出ています。フィリピン当局によると、9日時点で45名が犠牲となり、487名が負傷、17名が行方不明に。家屋の損壊などで2万人以上が避難しています。
被害の大きさを受け、ピースウィンズは緊急出動を決定。支援チームが発災翌日にミンダナオ島入りし、現在、被災地で状況確認や支援の準備を行っています。断続的な余震の発生が伝わるなか、安全を考慮しながら、今私たちにできる最大限の支援を模索しています。
日本とも関係の深い港町でみた地震の爪痕
地震で倒壊したジェネラル・サントス市内の建物
今回の地震で被害を受けたミンダナオ島南部のジェネラル・サントス市。マグロ漁が盛んで、かつて日本の支援で建設された漁港で水揚げされたマグロは、日本にも輸出されています。
10日、私たちが訪れた際にも、倒壊した建物やヒビの入った家屋など、地震の爪痕が見られました。前日夜までは電気や水道なども止まっていたということです。一方で、現在はこうしたインフラも復旧し、倒壊した建物の片付けが始まるなど、早くも前を向く被災地の力強さも垣間見えました。
訪問した現地の病院では、天井が落ちたり、壁にヒビが入ったりという被害があったとのこと。救急外来や集中治療室など重要な設備をもっとも安全な1階に移したり、対応しきれない患者をダバオの病院に搬送するなど、可能な限り病院としての機能を果たせるように取り組んでいると、聞き取りに応じてくれた医師は話していました。
病院でも壁に亀裂が入るなどの被害が発生
少なからず被害を受けたにもかかわらず、市内の人びとから聞かれたのは、自分たちのことではなく他の被災地を心配する言葉です。日本から災害支援のために来たと伝えると、「私たちは大丈夫だから、グランを助けてほしい」と話す方が何人もいました。
震源近くの被災地が孤立、いまだ見えぬ被害
現地の役場にて被害状況を確認
グランはミンダナオ島南部・サランガニ州の海沿いの街で、今回の地震の震源地近くに位置します。ジェネラル・サントス市からグランに続く道路は地震によって寸断され、復旧の見込みが立っていません。10万人以上が地震の被害を受けたと伝わっていますが、通信も復旧しておらず、実際にどれだけ深刻な被害が発生しているのか、外部に正確な状況がまだ伝わっていない状況です。
現地の状況と支援ニーズを把握し、一刻も早く効果的な支援を実現するため、私たちは海路からのアプローチも含めて、アクセスできる手段を模索しています。同時に、大きな被害があったとされる他の地域、山岳地帯などの調査も並行して実施しています。
被災地で今一番必要とされる支援を実現し、みなさまから託されたご寄付を届けるため、私たちは引き続き全力を尽くします。みなさまのあたたかいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。



