雨の日のサーラ音楽ホール。
秋の気配を感じる、少し肌寒い土曜日です。
今日はいつもに増して真面目な話を。
今日は支援者限定動画の素材撮影のため、特別にサーラホールでの練習にお邪魔させて頂きました。

3年目にして、初めてしっかり見るかも…と思いながらシャッターを覗いていました。
10時頃。基礎合奏もほどほどに、曲の練習が始まるのかなと思いきや、いつまでたっても始まりません。

真ん中に置かれたアナログのメトロノームの音だけが静かに響く。
ひとつひとつの音が重なって、ハーモニーの確認をする基礎合奏です。
カチカチカチカチ…
心静かにお互いの音を聞き合って、歌うように。
カチカチカチカチ…
シャッターを切る音すら出せないような緊張感。
最後は私でもわかるぐらい、優しく温かく包み込むようなハーモニーがホール全体に響き渡りました。
まさに「ホールが鳴ってる」ようでした。
あぁ、これが土屋先生が大切にされている『聖星サウンド』の芯の部分なんだなと感じました。

11時頃。さぁ、そろそろ曲の練習かなと思いきや「中心がズレてないか?」というメスが入り…
正直、私が見てもわかりませんでした。
意見を出し合ったり、正面から見て調整する部員たち。
ナント、もう一回セッティングからやり直し…!?

一度全て撤収する部員たち。

再度セッティング完了まで、実に3分。

あとで土屋先生に聞いたら、日頃からのその細部までのコダワリを意識するかしないかで、全国で通用するバンドになるかならないかが決まると言っても過言ではないそうです。
…脱帽でした。
まだ率先して全体に声をかけることに慣れてない2年生が中心となって対応する練習でもあったのかも知れません。
ふと思ったことがあります。
大人になったら今日も明日も仕事という人もたくさんいます。
やりたいことやれない子たちもいっぱいいます。
でも聖星の子たちは皆様のおかげで、こんな素晴らしいホールで、音にこだわり、音楽を作り込んで、自分たちの世界観を創れるこの時間と環境があるって、ホント当たり前じゃないなぁと思いました。

今年は全国大会への切符は逃してしまいましたがだからこそ原点に立ち返り、丁寧に自分たちのサウンドを見つめ直して創り込むことができるこの「プラスアルファ」の環境に感謝して、また皆さんに唯一無二の聖星サウンドを響かせてもらいたいです。



