知的障害のある人の「外出の自由」を、ガイドヘルパー養成であたりまえに

知的障害のある人の「出かける自由」は、いまだ十分に保障されていません。外出を支える制度があっても、それを担う「ガイドヘルパー」が足りないためです。大田区でガイドヘルパー養成研修を行い、その実践をもとに、企画・運営・資金調達などを「スターターキット」としてまとめ、全国へ広げます。

現在の支援総額

209,000円

13%

目標金額は1,500,000円

支援者数

24人

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2026/09/01に募集を開始し、 24人の支援により 209,000円の資金を集め、 2026/10/27に募集を終了しました

知的障害のある人の「外出の自由」を、ガイドヘルパー養成であたりまえに

現在の支援総額

209,000円

13%達成

終了

目標金額1,500,000円

支援者数24人

このプロジェクトは、2026/09/01に募集を開始し、 24人の支援により 209,000円の資金を集め、 2026/10/27に募集を終了しました

知的障害のある人の「出かける自由」は、いまだ十分に保障されていません。外出を支える制度があっても、それを担う「ガイドヘルパー」が足りないためです。大田区でガイドヘルパー養成研修を行い、その実践をもとに、企画・運営・資金調達などを「スターターキット」としてまとめ、全国へ広げます。

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障害福祉 の付いた活動報告

ガイドヘルパー養成研修の受講後に、出てくる問いは、「資格は取った。で、どこで働けばいいのか?」です。そう言えば、「知的障害のある人の外出を支えるガイドヘルパー募集」って求人、あまり見かけないですよね。風雷社中のYouTubeチャンネルで配信している【福祉NPO教養番組:風雷トーク】で、庭野拓人と一緒に、ガイドヘルパーとして働く介護事業所をどう探し、どう選ぶのかを話しました。風雷社中の「ガイドヘルパーを増やしたい」って思いに繋がるか話なので、ここでも共有させてもらいます。◯まず、どうやって探すのか一番分かりやすいのは、やはりインターネットです。「知的障害 移動支援 ヘルパー募集」そんな言葉で検索すると、Indeedやジョブメドレーなどの求人サイトが出てきます。求人サイトは便利です。時給や勤務地、勤務時間などを比較するには、とても使いやすい。でも、ちょっと待って。それだけで決めるのは、まだ早い。求人サイトは、どうしても同じようなフォーマットの中に情報が入ります。その事業所が普段どんなことを考えているのか。どんな人が働いているのか。利用者さんとどんな関わりをしているのか。そこまでは、なかなか見えてきません。だから求人を見つけたら、その事業所自身のホームページやSNSも見てみる。更新されているか。自分たちの言葉で書いているか。実際の活動の様子が見えるか。それも、一つの手がかりになります。もちろん、ホームページが立派だから良い事業所だ、という単純な話ではありません。ただ、「自分たちが何をしているのかを外に伝えようとしているか」は、見ておいていいと思います。介護の仕事を辞めた理由を見ると、「職場の人間関係に問題があった」「勤務先の事業理念や運営のあり方に不満があった」といった理由が上位に挙げられています。※つまり、時給だけ見ても分からない。「誰と、どんな考え方の事業所で働くのか」も、かなり大事なんです。自分の「こんな仕事をしたい」にマッチした事業所を探しましょう。◯求人を出していない事業所もある配信では、大田区が公開している移動支援事業所の一覧も見ました。こうした自治体の一覧には、求人サイトには出てこない事業所も載っています。人を募集していないように見えても、問い合わせたら、「ちょうど人を探していた」ということもあります。シャイなんですよ、介護事業所って。地域で働きたいなら、自宅の近くにある事業所へ直接問い合わせてみるのも一つの方法です。養成研修を受けた人なら、研修を実施した団体や講師に聞いてみるのもいい。実際、福祉の仕事は人からの紹介でつながることも少なくありません。◯時給だけでは分からない働く側からすれば、時給は大事です。高い方がいい。これは当然です。ただ、ガイドヘルパーの仕事には、時給の数字だけでは分からない部分があります。例えば、・記録を書く時間は勤務時間に入るのか・利用者さんの都合で急にキャンセルになったとき、どう扱われるのか・一日に複数の現場へ入る場合、現場間の交通費はどう精算されるのか・「この仕事は自分には難しい」と思ったとき、断ることができるのか・旅行や家庭の都合で休むことはできるのかこういうことです。求人票を読んだだけでは分からなければ、面接で聞けばいい。僕は、面接は事業所が働く人を選ぶためだけの場所ではないと思っています。当たり前ですが、働く側が、その事業所を知り、選ぶ場所でもあります。◯初めて働く人ほど、「現場を見せてくれるか」を聞いてほしい特に、これまでガイドヘルパーとして働いたことがない人には、働くことを決める前に、必ず一度、実際の現場を見せてもらってください。僕は、これはかなり大事なことだと思っています。どんな仕事なのか分からないまま、「採用します」「働きます」と決めてしまわない。まず、実際の仕事を見る。もちろん、ガイドヘルプは利用者さんの暮らしそのものです。誰でも勝手に見学していいわけではありません。でも、だからこそ大事なのは、事業所が利用者さんと「見学の人が来るけど、どうする?」という話ができているかだと思います。言葉で意思表示する人もいれば、別の方法で意思を伝える人もいます。その人に合ったやり方で説明して、嫌なら断れる。そのコミュニケーションが取れていることが前提です。そして、「まず見てみませんか」と言ってくれる事業所は、丁寧だと思います。採用された後も、初めて利用者さんと会うときはどうするのか。誰かが顔合わせに同行するのか。利用者さんの情報はどのように共有されるのか。一人で支援に入るまで、同行研修を何回くらいするのか。こういうことをちゃんと聞きましょう。むしろ、聞かれたことにちゃんと答えられる事業所であってほしいと思います。◯良いことだけを言わない事業所配信の後半で、Realistic Job Preview(リアリスティック・ジョブ・プレビュー/仕事の良い面だけでなく、大変な面や弱みも事前に伝える考え方)についても話しました。求人では、どうしても、「うちはこんなにいい会社です」と言いたくなります。でも、「ここはまだ弱いです」「こういうところは大変です」「働いている人から、こんな不満が出ています」そんなことまで言える事業所の方が、僕は誠実だと思います。良いところも悪いところも知った上で、「それでも、ここで働きたい」と思える。その方が、働き始めてからの「こんなはずじゃなかった」を減らせます。介護人材が足りないからこそ、とにかく採用するのではなく、合う人と出会い、長く働いてもらうことの方が大切なのではないでしょうか。◯養成研修は、資格を渡して終わりではない今回、改めて思ったことがあります。ガイドヘルパー養成研修は、資格を渡して終わりではありません。研修を受けた人が、「やってみようかな」と思い、自分に合う事業所を見つけ、実際に利用者さんの外出を支えるところまでつながっていく。そこまで含めて、人を育てるということなのだと思います。▼今回の風雷トーク介護事業所の探し方、選び方|ガイドヘルパーで働こう https://youtube.com/live/d3CFTzXDEaY風雷社中では今年度、ガイドヘルパー養成研修を3回実施します。さらに、これまで研修を続ける中で作ってきた書類や進行管理の仕組み、広報の方法などを、他の地域でも使える「ガイドヘルパー・スターターキット」としてまとめていく予定です。ガイドヘルパーが足りないのは、風雷社中だけの問題ではありません。研修を開く。働く人を増やす。そして、その人が安心して働き続けられる事業所につながっていく。資格を取った。その先をどうするか。そこまで考えて、ガイドヘルパーを増やしていきたいと思っています。※公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査」。直前の介護関係の仕事を辞めた理由(複数回答)では、「職場の人間関係に問題があったため」24.7%、「勤務先の事業理念や運営のあり方に不満があったため」17.6%などが挙げられています。https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_jigyousyo_honpen1.pdf


知的障害のある人の外出を支える制度として「移動支援」があります。日常の外出を支える制度です。けれど、制度があれば、それだけで外出できるわけではありません。実際に一緒に街へ出る人が必要です。それが、ガイドヘルパーです。制度と暮らしの間にいる人移動支援の現場では、長く人材不足が課題になっています。利用したい人がいても、ヘルパーを確保できない。希望する時間に支援者を調整できない。新しい依頼を受けたくても、人が足りない。こうした状況は、一つの事業所だけの問題ではありません。制度上は利用できることになっていても、担う人がいなければ、本人の「出かけたい」は実現しません。大切なのは「制度があります」と説明できることではなく、実際にその人が街へ出られることです。制度と本人の暮らしの間には、それを担う人が必要なのです。ガイドヘルパーという仕事を、もっと知ってほしい介護や福祉の人材不足については、社会でもよく語られるようになりました。一方で、「ガイドヘルパー」という仕事は、まだ十分に知られていません。知的障害のある人と一緒に街を歩く。本人の行きたい場所へ向かい、本人のペースを待つ。安全に気を配りながらも、必要以上に経験を奪わない。時には一緒に迷い、店を探し、電車に乗り、食事をし、街の人と関わる。ただ目的地まで付き添う仕事ではありません。外出を通して、その人の暮らしや社会との関係を支える仕事です。私たちは、この仕事の面白さや意味を、もっと社会に伝える必要があると思っています。「介護の仕事は大変そうだから、自分には無理」そこで終わるのではなく、「こんな福祉の仕事もあるんだ」「これなら自分にもできるかもしれない」と思う人との入口をつくりたい。その入口の一つが、ガイドヘルパー養成研修です。人は、待っているだけでは増えない風雷社中は2014年からガイドヘルパー養成研修を続けてきました。研修を開けば、初めて障害福祉に触れる人も来ます。資格を取ったあと、ガイドヘルパーとして働く人もいます。別の福祉の仕事に進む人もいます。すぐには仕事にしなくても、知的障害のある人の暮らしを知った人が地域に増えていきます。そうやって、少しずつ担い手と理解者を増やしてきました。2026年度は、大田区で研修を3回実施します。例年の2回から、1回増やします。そして今回は、研修を開催するだけではありません。これまで積み重ねてきた経験を整理し、他の地域でも研修づくりに使える「ガイドヘルパーから始めよう」をつくります。ガイドヘルパーが足りないなら、増えるのを待つだけではなく、育てる仕組みをつくる。知られていない仕事なら、その意味を伝える。研修を開けない地域があるなら、始めるための材料を共有するスターターキットを作ります。制度を、本当に使える制度にしていくために。本人の「行きたい」を、街の中で実現するために。私たちは、ガイドヘルパーを育て続けます。そのためのクラウドファンディングです。応援、拡散、ご支援をよろしくお願いします。文責 中村和利


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