
いつも、うし活への応援をありがとうございます。
今回から3回にわたり、第一弾に関わる人たちの話をお届けします。育てる人、届ける人、和牛の魅力を伝える人。それぞれの仕事を知ると、届くお肉がもっと楽しみになるはずです。
第1回は、鹿児島県鹿屋市「うしの中山」の柚野さん。牛づくりの現場と、食べる人への思いを伺いました。
――うしの中山と出会ったきっかけを教えてください。
柚野さん: 人とのご縁で鹿屋市へ移り住み、うしの中山と出会いました。最初は畜産やお肉のことをまったく知らなかったのですが、知れば知るほど、和牛の歴史やこだわり、魅力の奥深さを感じるようになりました。
農場では20人のスタッフが、365日、約6,000頭の黒毛和牛と向き合っています。その姿を知っているからこそ、私はお肉を売り、扱う立場として、1gも無駄にせず、おいしく食べていただきたいと思っています。
――これだけの規模でも、一頭一頭を見ているんですね。
柚野さん: 毎日、スタッフが牛の様子を見て、餌の量を調整したり、手当てをしたりしています。代表の中山は、毎朝4時から農場を見回ります。
餌も毎日新しいものへ取り替えます。「もし人だったら」という考えで、牛たちに向き合っています。
長年積み上げてきた飼育の知見に、AIや個体ごとのセンサーなども組み合わせています。職人のこだわりと、データを活用した科学的なアプローチ。その両方がある農場だと思います。

――餌にも、こだわりがあるそうですね。
柚野さん: 麹菌やビールの搾りかす、鹿児島名産の黒酢もろみなどを使った、オリジナルブレンドの餌を食べて育っています。水は、自然豊かな鹿児島の地下水です。
私たちのお肉は、ミルキーで芳醇な味わいと、華やかな霜降りや艶が魅力だと思っています。食べる餌、飲む水、育つ環境を知っているからこそ、なおさら魅力的に感じます。まさに芸術品だと思います。
――食べる人には、どんなふうに楽しんでほしいですか?
柚野さん: 牛は、生まれてから出荷されるまで約2年半、毎日手をかけて育てます。ただ、生産者が食べた人の顔を見られる機会は、ほとんどありません。
だからこそ私たちは、鹿屋と志布志で直営の焼肉店を運営しています。お客様が目の前で「おいしい」と笑ってくれる瞬間は、何よりの励みです。
楽しみ方は、もっと自由でいいと思っています。特別な日のステーキだけでなく、こま切れで作る肉じゃがや、すじ肉の煮込みもおいしい。ふだんの食卓で「今日の肉、なんかおいしいね」と言ってもらえたら、一番うれしいですね。
――うし活に期待していることを教えてください。
柚野さん: 一頭の牛には、いろいろなおいしい部位があります。そこまで含めて大切に食べてもらいたい、という思いがあります。
うし活は、欲しい人が先に手を挙げてくれる仕組みです。海外で求められるのはサーロインやリブロースなどの一部の部位が中心ですが、一頭には、それ以外にもおいしい部位がたくさんあります。今回は海外へ届ける牛と同じ牛のお肉を、国内のご家庭にも届けられる。一頭を国境を越えて「みんなで山分け」できるのが、すごく面白いと思いました。
まずは一人でも多くの方に、「この和牛、また食べたい」と思っていただけたらうれしいです。
そして、名前のない「和牛」ではなく、「うしの中山の牛」として選んでもらえる関係をつくりたい。食べた方の感想が返ってくれば、私たちの牛づくりはもっと良くなります。
将来はいろいろな農家さんの個性に出会える場所になってほしいですね。そのうえで「やっぱりうしの中山が推し」と言ってもらえるよう、私たちも磨き続けます。

食べたあとの声が、育てる人に届くように。
今回お届けするのは、そんな思いが込められた「うしの中山」の和牛です。まずは気になるセットから、楽しんでいただけたらうれしいです。
参加受付とリターンの内容は、プロジェクトページをご覧ください。
https://camp-fire.jp/projects/966354/view
11月3日の次回は、お肉のおいしさを引き出して届ける「やまのおかげ屋」鳥飼さんのお話です。



