ごあいさつ はじめまして
このプロジェクトをご覧いただきまして、ありがとうございます。いわき市小名浜にて水産加工品を製造している「有限会社丸由水産」です。1950年の創業以来、家族で魚と向き合い、干物づくりを続けてきました。現在は、代表の番内栄、家族、そして事業を継ぐ予定の専務・番内将充を中心に、一つひとつ手作業で商品を製造しています。看板商品は、お酒を使った独自の調味液に魚を漬け込んで作る「ささ干」です。
今回、これからも安心・安全な商品を作り続け、丸由水産の味と技術を次の世代へ引き継ぐため、加工場の改修・改装などの費用をご支援いただきたく、クラウドファンディングにチャレンジします。どうぞよろしくお願いいたします。
(有)丸由水産です。よろしくお願いいたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
小名浜で75年以上続く水産加工業
丸由水産の始まりは、1950年にさかのぼります。
戦後間もない当時、小名浜ではサンマが豊富に水揚げされ、多くの事業者がサンマのみりん干しを製造していました。最盛期には、地域に100軒を超える水産加工業者があったといいます。
丸由水産も、サンマのみりん干しの製造から事業を始めました。その後、魚の水揚げ状況や時代の変化に合わせて、イワシの丸干しなど、さまざまな加工品を手がけてきました。
1984年には現在の会社を設立。大きな冷蔵設備を備えるため、現在の加工場へ拠点を移しました。
しかし、水産資源の減少や原料価格の高騰、後継者不足などにより、小名浜周辺の水産加工業者は大きく減少しています。かつて数多くあった加工場も、現在ではわずかしか残っていません。
丸由水産の事業を続けることは、ひとつの会社を守るだけでなく、小名浜の水産加工文化を未来へ残すことにもつながると考えています。
≪ 有限会社 丸由水産 ≫
〒971-8161 福島県いわき市小名浜諏訪町11-11
TEL:0246-92-2932
今回実現したいこと
今回のクラウドファンディングで実現したいのは、現在の加工場を、これからの衛生管理基準に対応した環境へ整えることです。
近年、食品加工場に求められる衛生管理基準は、以前より厳格になっています。丸由水産でも、保健所の営業許可更新に向けて、加工を行なう場所と包装を行なう場所を明確に分け、外部から異物などが入りにくい密閉された作業空間を整える必要があります。
屋根や天井、仕切り、防水壁などを設け、原料加工スペースと商品包装スペースを整理する改修工事を行ないます。単に建物をきれいにするための工事ではありません。
創業から75年以上守ってきた商品を、これからも安心して作り続けるための工事です。

魚が苦手だったから生まれた「ささ干」
丸由水産の看板商品「ささ干」が誕生したのは、1989年頃です。
当時、魚離れが進み、子どもたちをはじめ、魚を食べる人が少なくなり始めていました。さらに、干物には「生臭い」「焼くと煙が出る」「身が崩れやすい」といったイメージもありました。
実は、商品を開発した現在の代表自身も、魚があまり得意ではありませんでした。
だからこそ、「魚が苦手な自分でも食べられる干物を作りたい」と考えたことが、「ささ干」開発の出発点となりました。
魚の内臓を丁寧に取り除き、臭みや苦味を抑え、お酒をベースにした独自の調味液に一晩漬け込みます。その後、乾燥させることで、まろやかで食べやすく、焼いたときにも身が崩れにくい干物に仕上げています。
家族3人で丁寧に作っています
「ささ」とは、古く使われていたお酒の呼び名です。
お酒を使った商品であることから「ささ干」と名付けました。
現在は、さんま、あじ、真ほっけのささ干を製造しています。
子どもが食べてくれた。その言葉が支えになりました
「ほかの魚は食べないけれど、丸由水産の魚なら食べてくれます」
商品を販売する中で、子どもを持つお母さんたちから、このような声をいただくようになりました。
魚の内臓を取り除いているため、生臭さや焼いたときの煙が少なく、魚が苦手な方にも食べやすいことが「ささ干」の特徴です。半解凍した商品をフライパンで焼くこともでき、忙しい家庭や、魚焼きグリルを使いにくい集合住宅でも、比較的手軽に調理できます。
便利さを大切にしながらも、魚の頭や尾、形はできるだけ残しています。
「これはサンマ」「これはアジ」と、魚本来の姿を見ながら、焼きたてを食べてもらいたい。
それが、丸由水産が大切にしている商品づくりです。


「焼き魚のある食卓」を未来に残したい
現在は、電子レンジで温めるだけの商品や、袋を開けてすぐに食べられる商品が増えています。それらは便利で、現代の暮らしに欠かせないものです。
一方で、魚を焼く香りや音、焼きたての皮の香ばしさ、ふっくらとした身を楽しむ機会は、少しずつ減っているように感じます。
焼き魚は、古くから日本の食卓を支えてきた文化のひとつです。
丸由水産が目指しているのは、昔ながらの不便さをそのまま残すことではありません。
フライパンでも簡単に焼ける。
臭いや煙もできるだけ少なくする。
それでも、最後に魚を焼くという小さな手間と、焼きたてを味わう喜びは残したい。
グリルでも、フライパンでも。手軽に焼き魚を。
「簡単に焼ける、本物の干物」を届けることで、焼き魚のある食卓を未来へつないでいきたいと考えています。
震災を乗り越えて守った加工場
2011年の東日本大震災では、丸由水産の建物も半壊の認定を受けました。
冷蔵設備の一部が壊れ、さらに断水によって、冷蔵庫を冷却するための水を確保できなくなりました。
幸い、普段から温水を作るためのタンクに水をためていたことから、その水を毎日運び、約20日間にわたり補給を続けることで、冷蔵庫を止めずに済みました。
一時は廃業も考えました。
それでも、残っていた設備や周囲の方々の支えを受け、「続けられるなら、もう一度やってみよう」と事業を継続しました。
震災後、多くの水産加工業者が事業を続けられなくなる中、丸由水産は家族で加工場と商品を守ってきました。
次の世代が安心して働ける加工場へ
現在、丸由水産では三代目への事業承継を見据えています。
専務の番内将充は、家業に携わる一方、現在もFMいわきでラジオパーソナリティを務めています。地域の情報を発信する立場として、そして水産加工業を営む家族の一員として、小名浜の水産業や加工業を取り巻く環境の変化を、さまざまな角度から間近に見てきました。
そうした中で、創業から受け継がれてきた家業と、小名浜の魚に関わる文化をこれからも残していきたいという思いを強くしています。
「この仕事で育ててもらった。できるうちは、なくしたくない」
これまで培ってきた経験も生かしながら、今後さらに家業への関わりを深め、次の世代へ事業をつないでいこうとしています。
一方で、事業を引き継いだ後も安心して商品の製造を続けていくためには、現代の衛生管理基準に対応した加工場が必要です。
次の世代が安心して働き、自信を持って丸由水産の商品を届けられる環境を整えることも、今回の改修の大きな目的です。
加工場が抱えている課題
現在の加工場は、長年使用してきた建物の一部を作業スペースとして利用しています。
これまでにも、手洗い設備の設置や、手で触れずに操作できる蛇口への変更など、保健所の指導に対応してきました。
今回の営業許可更新では、さらに衛生管理を強化するため、次のような改修が必要になっています。
- 加工スペースを天井まで囲い、外部から区切る
- 原料を扱う加工場を明確にする
- 完成した商品を包装するスペースを確保する
- 屋根・天井・仕切りを設置する
- 必要な箇所に防水性のある壁を設ける
- 作業動線を整理し、衛生的な環境を整える
当初は約80万円程度の改修を想定していましたが、保健所との相談を重ね、包装スペースなども含めて計画を見直した結果、工事費は約200万円規模になる見込みです。

みなさまからいただいたご支援は、加工場の衛生管理体制を整えるための改修工事費として、大切に活用します。
主な工事内容は、以下を予定しています。
- 加工場内の屋根・天井の設置
- 加工スペースと包装スペースを区切る仕切りの設置
- 密閉された作業空間の整備
- 防水壁などの設置
- 原料加工場、商品包装スペースの整理
- 工事に伴う資材費、施工費
目標金額は150万円です。
工事費の全額をクラウドファンディングで賄うものではありませんが、みなさまからのご支援を改修費用の一部として活用し、事業継続に必要な環境を整えます。
さいごに
小名浜は、魚とともに発展してきた町です。
私たちが受け継いできた「ささ干」は、小さな家族経営の加工場から生まれた商品ですが、そこには、地域の歴史と、魚をおいしく食べてもらうための工夫が詰まっています。
便利なものが増える時代だからこそ、魚を焼く香りや、焼きたてを囲む食卓の風景を残していきたい。
そのために、まずは安心して商品を作り続けられる加工場を整え、次の世代へ事業を引き継いでいきます。
創業から75年以上守ってきた味と、小名浜の魚食文化を未来へつなぐため、みなさまのお力をお貸しください。
みなさまからのあたたかいご支援、応援を、どうぞよろしくお願いいたします。

ご支援の使い道とスケジュール
皆さまからいただいたご支援は、主に以下の費用に活用させていただきます。
【資金内訳】
・改装工事費(木工事・給排水工事・電気工事・水道工事):150万円
【スケジュール】
・10月:クラウドファンディングスタート
・11月上旬ごろ:木工事・給排水工事着工
・12月上旬ごろ:電気・水道工事着工
リターンについて
ご支援いただいたみなさまに、いくつかのリターンをご用意しています。
リターンには、丸由水産の看板商品である「ささ干」を中心とした商品をご用意しました。
魚の内臓を丁寧に取り除き、独自の調味液で仕上げた、丸由水産ならではの味を、ご家庭でお楽しみください。
| 金額 | 内容 |
| 1,500円 | ・お礼状 |
| 3,000円 | ・磐城杉製丸由水産名入割り箸2膳 ・お礼状 |
| 10,000円 | ・さんまささ干3尾×1袋 ・特製お礼状 |
| 20,000円 | ・さんまささ干3尾×2袋 ・特製お礼状 |
| 25,000円 | ・丸由セット(さんまささ干 3尾入 、あじささ干 2尾 、さんま梅海干3尾入、真ほっけささ干半身2切) ・特製お礼状 ※冬ギフト対応可 |
| 50,000円 | ・丸由宴セット(さんまささ干3尾入 、あじ ささ干2尾入 、さんま梅海干3尾入、キンキ開き2枚、真ほっけささ干半身4切、メヒカリ丸干7尾、うにみそ 1個(70g)) ・特製お礼状 |
| 100,000円 | ・丸由水産特製干物 定期便(年4回、季節の詰合せを発送) ・特製お礼状 |
| 200,000円 | ・現役ラジオパーソナリティによるコミュニケーション講座(企業様・団体様向け) |
応援してくれるひと
今回のチャレンジにあたって、応援メッセージを頂戴したので掲載させていただきます。
西尾 望 さま
トラックスアンドストアーズ株式会社 代表取締役/アートディレクター
丸由水産さんが大切に守り続けているのは、「ささ干」や「梅海干」というここにしかない味と製法、そして、良質で安全な魚を誰もが手軽に美味しく味わえるよう、一尾一尾に丁寧に向き合うものづくりです。
私たちはパッケージデザインやウェブサイトの制作を通じて、その変わらない姿勢を間近で拝見してきました。
安心・安全な商品づくりと小名浜の魚食文化をこれからも守り、次の世代へつないでいくための今回の挑戦を、心から応援しています。
ベティ さま
ラジオパーソナリティ
私は「ささ干し」が冷凍庫にあるだけでとにかく安心!
味付け不要、冷凍のまま焼くだけで、ジュワッと香ばしい極上の焼き魚が完成するんです。
何より独自の味付けが本当に絶品で、定番の塩焼きに負けない感動の美味しさ!しかもお箸で身がスッとほぐれて骨もポロッと外せるから驚くほど食べやすい。
忙しくても栄養満点のサンマが手軽に味わえる「美味しい幸せ」をずっと食卓に残したい!
この素晴らしい味と技を未来へつなぐ三代目の挑戦、全力で応援しています!
けー さま
主婦・いわき市在住
いつもありがとうございます。
普段は、食が細い子も、お夕飯にこちらのお魚の日は、パクパク食べて、おかわりもしてくれます。
いわきのお土産として、お友達に贈ってもとても喜んで頂けました。
お魚苦手な方も、美味しいと喜んで頂けました♪自宅用にも、お友達への贈り物にも、リピートさせて頂いてます。
これからも、よろしくお願いします。
【本プロジェクトは「企業ひと技応援ファンド」の取組です】
「企業ひと技応援ファンド」事業は、いわき市・いわき産学官ネットワーク協会・いわき商工会議所が連携し、次世代に継承すべき技術・サービス・商品を持つ事業者、ポストコロナに対応するため新しいビジネスモデル構築に取り組む事業者をサポートするために企画されたものです。今回、私たちを、新しい時代に「残したい・伝えたい」企業として選んでいただきましたので、是非とも皆様のお力をお貸しください。ぜひとも応援をよろしくお願いいたします。(事務局・いわき商工会議所)



