
いよいよウクライナから400kg以上のにんにくが届きました。
ウクライナは「欧州のパンかご」「世界の食料庫」と言われるほどの農業大国です。
当プロジェクトは経済支援目的からスタートしましたが、それ以上に日本に初めて入ってくる作物を扱えることが楽しみです。
普段から輸入商材を扱うことは多々ありますが、流石に戦地であるウクライナからの輸入は一筋縄ではいきませんでしたので、活動報告第一回はここまでの苦労について書こうと思います。
一番初めのトラブルは、当初取引を予定して確保してもらっていた生産者の倉庫が空爆によって破壊されてしまったことです。今年このプロジェクトを立ち上げた際にドニプロの生産者を紹介頂きました。オンラインミーティングで大まかな契約のスキームについて話がまとまった1週間後、短いメッセージで「空爆によって倉庫が炎上した。出荷できなくなった。」との連絡が届きました。
急いで代わりの生産者を見つけて頂き、日本向けに確保してもらいました。
もともとの計画では輸送費を抑えるために船での大量輸送を検討していましたが、この時点で数トンの確保はできなくなっていました。それだけでなく、ウクライナ最大の港であるオデーサが封鎖され船での輸送が不可能となり、隣国ルーマニアの港への輸送経路も激しい空爆によって輸送ができない状況となりました。
第二のトラブルは物流の停止でした。予定していた運送会社が使えなくなり、輸送ルートも大幅に変更せざるを得ませんでした。
ウクライナ西部のルーマニア・ポーランド国境は西欧諸国からの支援物資を輸送する重要な兵站線です。そのため、ロシア軍による空爆が激しく続いています。地域の物流ドライバーの多くが兵站輸送のために徴兵され、他国のドライバーは危険地域のためになかなか見つかりません。
トラックドライバーが見つからずに1ヶ月が経過しました。最終的には、現地との3回目のオンラインミーティングで直接話すことで産地側が懸念していたことがリスクや輸送費が当初計画より大きく増加していることだと分かり、今年取り組むことが最も重要でありコスト増加にかかわらずやるつもりだと伝え、より積極的に探してもらうことでようやく物流が成立しました。
甘く見ていたつもりはありませんが、戦時下の物流とはこれほど困難なものかと強く実感しました。
次は検品をした後にまた報告したいと思います。引き続きよろしくお願いします。
担当 高谷



