私は、ただの闘病記を書いたつもりはありません。「辛かった」「苦しかった」「それでも頑張った」そんな、お涙ちょうだいの話ではありません。小児医療の世界は、そんな言葉だけでは語れません。皆さんが見たことのない世界が、小児専門の病棟では毎日繰り広げられています。私がそこで知ったのは、「今日一日を無事に過ごす」そのことが、どれほど大変で、どれほど尊いことなのかということでした。それは、息子が21歳になった今も変わりません。明日でも、一年後でもない。まず今日を生きる。私は息子を育てたつもりでいました。でも本当は――息子を育てることで、私の方がやっと大人になれたのかもしれません。そんな20年を、『この一瞬に生きて』に書きました。この本を、書籍として世に送り出したい。そのためのクラウドファンディングに挑戦しています。



