ごあいさつ
株式会社大航海・代表の松村由貴と申します。
今回、私たちは【団鬼六賞】を15年ぶりに復活させるプロジェクトを立ち上げました。
第三回として公募を久しぶりに開始したこの文学賞は、かつて季刊「悦」誌上で主催され、官能小説というジャンルに新たな才能を送り出し、その受賞作が出版や映画化に繋がった実績を持つ権威ある文学賞です。
このプロジェクトを始めた理由
エンターテイメント小説、特に官能小説と呼ばれてきたジャンルが、いま大きな節目を迎えています。
本来、官能小説は人間の情念や欲望を文学として昇華させる表現でした。しかし近年、安易な記号化の波に飲み込まれ、文学的な深みや物語性が失われつつあります。私たちは、このままでは日本だけが持つ独自の文学ジャンルが消えてしまうのではないかという危機感を抱きました。
団鬼六という作家が、無意識のうちに目指していた地平があります。それは、読む者の心を揺さぶり、人間の本質に迫る作品の数々の裡にあります。展開される、ときに悪魔的とも称された人間の業に根差す物語の精神を次の世代に受け継ぎ、新たなクリエイターを世に送り出したい。その一心でこのプロジェクトを再始動しました。
実現したいこと
現在すでに、電子雑誌『艶想』第6號誌上で第三回 団鬼六賞の募集を開始しています。
選考委員には、作家の高橋源一郎氏、そして第一回大賞受賞者である花房観音氏をお迎えしました。前二回と同様、官能小説を文芸として真正面から評価してゆこうという挑戦です。
今回のクラウドファンディングで実現したいのは、この電子雑誌『艶想』を紙媒体としても継続的に刊行し、リアル書店でも入手可能状態にすること。さらには受賞パーティーを開催し、受賞作も単行本として営々と出版していくことを確かなものにする、ということです。
紙の本には、手に取る重み、ページをめくる感触があります。それは電子ではなかなか味わえない、作品との対話です。「艶想」や受賞作を紙の書籍として出版し、いま以上に深く、多くの読者に届けたい。受賞パーティーでは、プロジェクトスタッフのみならず歴代受賞者もお招きします。官能文学の未来をみな様で語り合う場にもなれば、と考えています。
テスト販売した第1~3號(高田馬場・芳林堂様)
私たちがこの挑戦をする意味
私たち株式会社大航海は、埋もれた才能を発掘し世に送り出すことを使命としてきました。近年、官能小説というジャンルは、一部の愛好家にしか届かない閉じた世界になりつつあります。しかしこのジャンルには人間の隠された本性を描く力があり、文芸としての可能性は計り知れません。
古くは井原西鶴、永井荷風、谷崎潤一郎、三島由紀夫、吉行淳之介など、多くの文豪が、官能小説を手がけてきました。あえて付け加えるなら『源氏物語』もそうでしょう。本来、官能小説には数多くの文学的要素が詰まっていて、表現の仕方や言葉遣い一つで想像力をかきたて、かつ深く人間を見つめるきっかけを見事に提供する、たいへん魅力的なジャンルなのです。
団鬼六賞の復活は、単なる懐古趣味ではありません。文学的権威と商材としての影響力を同時に取り戻し、新たな才能が羽ばたく舞台を作ることです。私たちがこの挑戦をする理由は、文芸の極北ではあっても、日本の優れた小説ジャンルを次代に繋ぐ責任を感じているからに他なりません。

これまでの歩みと実績
団鬼六賞は過去に優れた才能を輩出してきました。受賞作はすべて出版され、さらに映画化された作品もあります。
高橋源一郎氏、重松清氏、睦月影郎氏を選考委員とした第一回大賞受賞者の花房観音さんに始まり、優秀作の深志美由紀さん、高橋源一郎氏、石田衣良氏、藍川京氏を選考委員とした第二回大賞受賞者のうかみ綾乃さん、優秀作の沢里裕二さん、はその後も活躍を続け、官能小説という枠にとどまらず、人気実力派作家として健筆をふるい続けています。
団鬼六賞は単なる官能文学賞ではなく、作家人生の出発点となる価値ある賞なのです。




プロジェクトの価値
このプロジェクトを支援してくださることは、新たな才能を応援するだけではありません。記号化されようのない血の通った物語を再興し、日本の文学の多様性を守ることに繋がります。
また今回の受賞作は映像化への導線も視野に入れています。あなたの支援が、様々な広がりを生み出す第一歩になるかもしれません。小説好きの方はもちろん、これまでにない新しい感動が生まれていく瞬間を体験したい方にも、ぜひご参加いただきたいと思っています。
受賞パーティのイメージです
現在の準備状況
現在、第三回団鬼六賞の募集は既に開始しており、応募規定やAI利用時の申告ルールなどの要項も整備されています。選考委員も確定し、着々と準備を進めている段階です。クラウドファンディングで集まった資金は、紙媒体の制作費、受賞パーティーの開催・運営費、さらには受賞作の広報活動に充てる予定です。

リターンについて
支援してくださった方には、感謝の気持ちを込めて様々なリターンをご用意しています。受賞作のサイン入り書籍はもちろん、団鬼六賞サポーター限定のオリジナルグッズ、受賞パーティーへのご招待、さらに団鬼六家秘蔵の品々など、官能文学をより深く楽しんでいただける内容です。支援額に応じて、あなたに合った形でこのプロジェクトに関わっていただけます。
「鬼六一門」印半纏イメージ(激レア・公認)

表紙に「艶想」ロゴの入った付箋BOOK
第三回 団鬼六賞 記念ボールペン
『往きて還らず』―八重子の愛―朗読CD
「鬼六」落款入り絶版作品
スケジュール
クラウドファンディングは10月に開始し、3か月弱の間実施する予定です。目標金額は400万円以上を目指しています。集まった資金により、紙媒体の発行部数や受賞パーティーの規模を拡大していきます。選考結果の発表は来年春を予定しており、その後速やかにリターン品の送付を開始。引き続き、受賞の記念イベントを開催し、受賞作刊行を準備します。

最後に
官能小説は、決して一部の特別なファンのものではありません。過去に文豪と言われる作家たちが様々な作品を残してきたように、人間の情念や欲望という普遍的テーマを文学として昇華させる力を持っています。団鬼六賞の復活を通じて、このジャンルの本来の凄みを次代に残し、新しい才能が自由に羽ばたける場を作りたいと心から願っています。
あなたの支援が、日本の豊穣な小説文化を守り、新たな才能を世に送り出す力になります。ぜひ、このプロジェクトに参加して、官能文学の未来を一緒に切り拓いてください。
あなたからの応援を、心よりお待ちしています!
団鬼六賞事務局・大航海編集部





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