
ブッチー武者です。今日は、最近の小さな出来事の話をさせてください。
私も年を取りまして、シルバーパスのようなものをいただくようになりました。多摩川の方に住んでいるのですが、バスに乗ると、子どもたちが降りる時に運転手さんの方を向いて「どうもありがとうございました」と言うのです。これを見て、素晴らしいなと思いました。しかも、言うのはみんな子どもです。大人は言いませんよね。混んでいれば「チッ」と、遅れれば「遅いな」と。
子どもたちは、本当に屈託なく「ありがとうございました」と言って降りていく。私が舞台で子どもたちに伝えたいのは、これと同じ感覚なのです。
隣の家に認知症の人がいて、「あの人、大変だよね」と思った時に、「ねえねえ、今週の土曜日空いてるけど、どこか遊んできなよ。その間ちょっと面倒見てあげるよ」と声をかける。そういうことを積み重ねて、「私一人じゃないんだ、周りの人たちが見ていてくれる」というコミュニティができていけばいい。形だけのコミュニティではなく、本当のコミュニティです。
専門家の皆さんは、もっと先を行っています。私たちは分かったようなことを言っていますが、一般人です。一般人が一番感じていることを、みんなと共有する。専門家だけに任せるのではなく、そうやって今の現実を乗り越えていければいい。
子どもたちも同じです。芝居を観た子どもたちが、何を感じ、どう生きていくか。真っ白なキャンバスに、どんな絵を描いていくのか。私たちにできるのは、その最初の一筆を届けることだと思っています。
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