カードの裏には QR コードが刷ってあります。かざせない端末の方に渡すためのものです。この大きさを、設計の途中で 9mm から 11mm に上げました。QR コードは小さな四角(モジュール)の集まりです。カードに刷る URL は28文字で、29×29 個の四角になります。9mm なら、四角ひとつが 0.310mm。11mm なら、0.379mm。印刷で潰れない下限を、最初は 0.25mm だと考えていました。0.310mm なら24% の余裕があるので、9mm で足りる計算です。ここで印刷所に聞きました。「御社で保証できる、QR の最小モジュールサイズはいくつですか」と。返ってきた数字は、こちらの想定とは別のものでした。自分で引いた線は、自分の線であって、刷る人の線ではありません。紙にインクを乗せるのは印刷所で、どこまで細かく出せるかを知っているのも印刷所です。11mm に上げました。四角ひとつが 0.379mm、余裕は 52% になります。この 52% は、保証のためにあるのではありません。財布に入れたカードは擦れます。角が折れます。指紋も付きます。余裕はそのためのものです。誤り訂正の強さも下げていません。下げれば小さくできますが、復元できる割合が 15% から 7% に落ちます。名刺は擦れる前提の物なので、ここは譲りませんでした。小さくできる、と言われても小さくしない。そう決めています。11月5日まで公開しています。



