スペシャル素材に関する質問をちらほら頂戴します。今日は3Dプリントのこぼれ話として語らせて頂きます。
まず、スペシャル素材と私が言っているのものは、20%ほどプラスチック以外のものが混ぜ込んである3Dプリンター用の素材を指します。
私が主に使っている3Dプリント素材のプラスチックは「PLA(ピーエルエー)」といって、植物由来のプラスチックです。スペシャル素材は、これに、いろんな素材が練りこまれているわけです。
ウッドなら木が20%、バンブーなら竹が20%、といった具合です。こういう素材が使えるのは、パーソナル3Dプリンターのおもしろいところだと思います。
プリント素材としてはそれぞれのクセがあるので、設定値を探り探りして3Dプリントします。たとえばウッド素材は、温度を上げすぎると焦げます。温度を下げ目にして、スピードを上げてプリントするのがコツです。
これらの異素材が混ざり込んだPLAは若干マットな仕上がりになるのが特徴です。プリント物の写真を御覧ください。
左:カーボン素材、マットブラックの仕上がり
右:ウッド素材、ざらざらで明るい茶色の仕上がり(耳が欠けてしまいました)
左:バンブー素材、ウッドよりも繊維っぽさのある仕上がり
右:コルク素材、マットブラウン、木っぽさはない
ひとつ注意点で、カーボン素材を使うときは、3Dプリンターのノズルを硬いものに交換する必要があります。多くのパーソナル3Dプリンターのノズルは真鍮製なのですが、カーボンや金属粉が混ざった素材を使うと、プリントすればするほどノズルが削れていってしまうのです。ほかにも、なるべくゆっくり、想定の温度よりも高めにしないと仕上がりが悪くなるなど、ある程度コントロールが必要なのも、カーボン素材の難しさですね。
さて、これらスペシャル素材で作ったアタッチメント、ご希望の方は5,000円の支援のリターンで入手していただけます。プロジェクトが成功したら、どの素材が良いか希望をお伺いします。
では、次回の活動報告でお会いしましょう!