私は、ごく普通の家庭に生まれ、ごく普通の子どもとして育ちました。機械が好きで、好奇心が強く、自分の興味のあることには夢中になる。そんな少年でした。しかし、人生は思い描いていたようには進みませんでした。35歳で統合失調感情障害と診断され、何度もの入退院を経験しました。仕事を失う不安。将来への不安。家族への申し訳なさ。
数え切れないほどの葛藤がありました。それでも、人生は終わりませんでした。家族に支えられ、多くの方々に助けられ、私は少しずつ前を向けるようになりました。現在は両親の介助を続けながら、新しい技術であるAIを学び、自分の経験を文章として残す活動を続けています。この本には、成功だけを書いてはいません。失敗もあります、苦しみもあります、立ち止まった時間もあります。
それでも、それらすべてが今の私をつくっています。もし、この本が病気や介助、人生の困難と向き合っている誰かに、「自分だけではない」と感じてもらえるきっかけになれば、これ以上の喜びはありません。この一冊が、読者の皆様の人生に小さな光を届けられることを願っています。



