●サポサポとは
私たちのプロジェクトは「支援する人を支援する」ためのアート&デザインの展示販売です。収益金を震災ボランティアの皆さんに支援金として提供しています。
*立ち上がりのいきさつ
震災から約1ヶ月後、行きつけの店で言われた「震災支援のための展覧会をやってみない?」という言葉からすべては始まりました。たまたま、その店にはボランティアに携わる方が多く来ていました。そういう人たちのリアルな状況を聞きながら、どういう支援の方向性があるのか考えるうち、目の前にいるその人たちを支援するということの重要性に気付きました。
参加メンバーは、facebookやtwitterで芸大時代の同級生と急速に繋がり始めていたこともあり、声をかけたところ続々と参加表明してくれました(第一回目のみ同級生で、二回目以降は美術学部卒業生とし先輩・後輩も参加してくれています)。私自身がそうでしたが、なかなか被災地に行くことも出来ずに思いだけが募りながら、具体的に出来る事を探し求めていた時期でもあったのです。
左:久しぶりの同級生との再会、会場下見
右:会場を移しプロジェクト名やロゴマークのアイデアなどを考えているところ
*支援を支援することについて
ボランティアの人たちの話しを聞くと、その活動には労力とともに多額の費用がかかっています。例えば、1回の炊き出しの費用は約30万円(スタッフ32名、車6台、石巻市日帰り)かかるそうです。毎回の支援の前にフリーマーケットなどを開き、その費用を捻出し現地へ向かわれています。その一方でボランティアに参加したいけれども仕事や体調・年齢などの諸事情で行くことが出来ずに歯がゆい気持ちでいる人たちも大勢います。サポサポは、この両者を結び付ける役割を担い、更にいろんな支援のカタチがあるんだ!ということを感じてもらえる場所でありたいと思っています。
*見る→買う→繋がる
サポサポでポストカードやグッズ、そして作品を購入すると、その購入資金は具体的かつ迅速に被災地でボランティアの方々が使ってくれます。そして、購入して家に持ち帰った作品は、美しく部屋を飾りながら、自分と被災地を繋ぐ役割も担います。
左:サポサポのオリジナルトートバッグ
右:サポサポのオリジナルTシャツ
●これまでの実績
第一回目は7月1日~3日まで代官山のヒルサイドテラスのブースで開催しました。ポストカードと小作品を展示販売し予想を上回る集客と売上となりました。収益金は、孤立集落のひとつである宮城県石巻市小渕浜で継続的に支援を続けるアパレル会社代表の石原さんを中心としたグループに提供させていただき、漁業関係のグッズや生活用品などの物資の購入資金として使用してもらいました。
第二回目は8月26日~28日まで同じく代官山のヒルサイドテラスの少し大きいギャラリーにて開催しました。参加作家も倍以上の43名に増え160種類以上のポストカード、サポサポのオリジナルTシャツやオリジナルトートバッグ、さまざまな作品を展示販売し、売上としても初回の倍以上の結果となりました。収益金は、初回に支援させていただいた石原さんのグループと、代官山の若手美容師の有志が結成したNiCo Projectさんに提供させていただきました。NiCoさんは、被災地でのチャリティーカットを中心にネイルやハンドマッサージなどを行うみなさんです。今回は、バス代とナビゲート役の現地NPOへの支援金として使用してもらいました。残金は次回以降の活動に使用し報告をいただくことになっています。
●今回の支援先予定
以下の2団体への支援を予定しています。
・初回から支援させていただいている石原さんたちのグループ
http://gris7noir.exblog.jp//
・「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の「家電を被災地に送ろう!支援金」
http://www.kauloco.com/ecwish//
▼目標資金金額 内訳
◯ポストカード印刷代 240,000円
最新の活動報告
もっと見る発送時期について
2011/11/18 13:33こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
参加作家の震災支援への気持ちーその2
2011/11/17 00:10みなさま、ご支援ありがとうございました!おかげさまでプロジェクト成立となりました。リターンについてはもう少々お待ちください。作家のコメントの第2回目は、イラストレーターの斉藤みおさんです。斉藤みおイラストレーター東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻 修了広告、書籍、絵本、CD、CM等のイラストレーション、キャラクター制作で活動中。まず、とるものもとりあえず、毛布とお金を送りました。その後、何をしたらいいのか悩みました。考えたのは「絵を描くものとしての支援の仕方を考えるか否か」です。私はイラストレーターですので、イラストで何か出来なければいけないのではないか、と一瞬考えたのです。しかし、家を、家族を亡くして数日の方々に、私は絵で何をすればいいのか全く思い浮かびませんでした。衣食住とインフラが整うまでは、衣食住のお手伝いに徹しようと決め、目に付いた物資募集情報に片っ端から物を贈りました。当然のことながら、3ヶ月ほどでお金が無くなり、お金が無いなら体力を、と岩手県にボランティアに行きました。ですが、私が現地で出来た事は数枚の古着を畳んだだけでした。被災地では仮設住宅の建設が始まったばかりの頃で、まだ衣食住が揃っていないのに、私に出来ることが先に無くなってしまったと感じました。ここで、絵をどこかで提供できないかと考えるようになりました。逆に、もうイラストくらいしか出来ることが無くなってしまったのです。そこで、とあるボランティア団体に所属し、支援呼びかけのチラシや、被災地から依頼のあったイラストを無償提供する活動を始めました。それはそれなりにお役に立てたと思います。しかし、ボランティアの内側に入ったことで知ったのは、非被災地の関心の薄れと比例する資金不足でした。私がサポサポprojectに参加したのは2回目からです。8月の下旬に開催される展示に誘われた時は、私が絵を描くことと支援のニーズが初めて合うと思いました。しかし、やはりきちんとした収益を上げ、責任を持って支援に繋げるのは簡単ではありません。作家の自己満足に過ぎない等、厳しいご意見も耳に入ってきます。ですので、いつでも真摯に状況とバランスを見つめながら、復興のお力になれるように出来ることをし続けて行きたいと思います。 もっと見る
参加作家の震災支援への気持ちーその1
2011/11/08 15:25サポサポ出品作家のプロフィールと震災支援への思いを掲載していきます。第一回目は、中沢しのぶさんです。画像の作品タイトルは『月夜の森の女神』です。中沢しのぶ1969年 長野県生まれ東京藝術大学大学院 後期博士課程デザイン専攻 満期修了アクリルや水溶性絵具で描くデザイン的な植物画や人物画を中心に、画家として活動中。 仙台から電車で20分ほどの多賀城という小さな街で、この夏、個展をさせて頂きました。 この展覧会の打ち合わせのため、画廊のオーナーが東京に来てくださったのが3月10日。翌日、あの地震がありました。自然の驚異を目の当たりにして、わたしは絵を描くことが出来なくなりました。アートなんかに何の意味もないように思え、描く気力や目的を見失ってしまったからです。 画廊オーナーとやっと連絡がついたのは、地震から10日程経ってからのことでした。彼女は母親を失い、ご自身も津波に飲まれ自衛隊に救出されたのだそうです。あまりの事に、わたしはかける言葉が見つからなかったのですが、逆に彼女から思いがけない言葉を聞きました。「中沢さん、絵を描いて下さい。」という依頼です。「アートには力がある。画廊が閉じたままでは希望が見えない。」と、電気も水道も止まったままの画廊を再開したと言うのです。 こんな非常時に、自分の絵が誰かの役に立つかも知れないというのは、わたしにとって大変な驚きでした。その頃、藝大の同級生からサポサポの話が持ち上がり、一も二もなく参加を決めたのです。自分の描くものが、少しでも励ましのお手伝いになればと願ってやみません。一日も早い復興を心よりお祈りしております。追伸前回、次回からは限定公開と書きましたが、プロジェクト達成前は出来ないらしく、完全公開で紹介させていただきました。失礼しました! もっと見る
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