はじめにご挨拶

こんにちは。原料からモノを選ぶ『HiKEI(ハイケイ)』というサービスを運営している株式会社フリップザミントです。

HiKEI(ハイケイ)では、モノの裏側に隠れている素敵な『背景』に触れるキッカケを提供し、新たな価値を発見してもらうため、現在は原料にフォーカスした製品開発や畑で原料の栽培などの活動を行なっています。

前回は「農園から始まる服づくり」というプロジェクトで、丈夫な高級オーガニックコットンTシャツの販売をさせていただき、多くのご支援をいただきました!


そんな我々が、今回注目した原料は「オーガニックコットン100%撥水糸」です!


今回ご紹介する商品は、オーガニックコットン100%の糸にハイテク撥水加工を施したハイゲージ(編み目の細かい)ニットです。撥水加工により汚れも付きにくく、タウンユースにはもちろん、キャンプなどのアウトドアシーンでも是非着用していただきたい一枚です。



RKB毎日放送のクラウドファンディングを活用した若手起業家支援番組『クラファンピッチバトル99』にて今回ご紹介する「オーガニックコットン100%撥水糸」長袖ニットをご紹介する機会をいただきました!番組では伝えきれなかった商品の特徴をこれからご紹介していきます!!


どんなニット?

水を弾く

まず、このニットの一番の特徴は撥水加工です。

急に雨が降ってきても安心なので、街中での着用はもちろんですが、キャンプなどのアウトドアでもストレスなく着続けることができます。


またこのはっ水加工、一般的なフッ素化合物による撥水コーティングではなく、天然由来のコーティングで環境負荷の低いといわれる加工です。フッ素化合物による加工に比べ、若干程度は劣るものの充分なはっ水効果を持っています。



汚れも弾く

弾くのは水だけではありません。ちょっとした汚れにも強いので、ジュース(上段)やコーヒー(下段)をこぼしてもすぐ拭けばシミになりません。

※同様の加工を施した糸で編んだ別の編み生地で検証しております。

【注意】ジュースやコーヒーをこぼしてしまったらすぐに拭き取って下さい。すぐ拭き取らないとシミになってしまいます!



早く乾く

一般的なニットセーターは家で洗濯ができないものも多いです。もし洗濯可能だったとしても、化学繊維のニットセーター以外は乾くまでに時間がかかってしまうものばかりです。

しかしこのニットは、撥水加工のおかげで洗ってもすぐ乾きます。中々洗濯物が乾かない冬の時期でも安心です!もちろん、洗濯しても水効果はしっかり持続します。


旅行や出張の際、荷物をできるだけ少なくしたいミニマリストの方にもオススメ。汚れにくく、もし汚れても洗ってすぐに乾く旅の良きお供になること間違いなしです!



このニットの素材である糸はウズベキスタンの東部、シルクロードのオアシスであったフェルガナ盆地で栽培されているGOTS認定のオーガニックコットンを使用しております。


高地の綺麗な水と乾燥した気候が高品質な綿を生み出すと言われており、白度が非常に高く発色性に優れており、光沢感としなやかな風合いがあります。


これだけ撥水効果があると、加工で着心地が悪くなりそう...って考えてしまう方もいるかもしれませんが、そんなことは決してありません!見た目も着心地も肌触りも天然素材の雰囲気そのままです!素肌で着ても気持ち良いニットです。※上記の画像は同様の加工を施した糸で編んだ別の編み生地です。

コットン100%なのでウールやカシミヤに比べると保温性は劣ります。しかし、その分サラッと着ることができるので冬だけではなく春や秋でも気持ち良く着用可能です。

また、ウールなどの動物繊維ではチクチクするというような敏感肌の方にはピッタリの素材です。



今回の編み地は「ガーター編み」という編み方を採用しました。一般的によく見る編み方として「天竺編み」という編み方がありますが、天竺編みに比べガーター編みの方が糸と糸の間に空気を含みやすく、暖かいと言われています。そのおかげで素材が綿でも暖かさを発揮します!

しかし、ガーター編みのデメリットとして、編みたい長さを編む際に天竺編みよりも長さがでないので、より多くの糸を使用します。そのため編み上げる時間も余計にかかってしまい、製造コストがかかってしまいます。

原料と手間暇をかけてつくりだされるのが「ガーター編み」なのです。



今回のニットは、ホールガーメント横編み機という糸から直接製品を作り出す機械を使用し、継ぎ目や縫製のない立体的なシルエットになっているため、素肌で着ても縫い目による肌のチクチクを感じにくいです。また、着用時にストレスを感じないよう肘や肩周り部分は編み方を変え、動かしやすい仕様にしております。※ホールガーメントは、(株)島製機製作所の登録商標です。

※上記の写真はサンプル製作時、別の糸で編んだ製品です。



今回、このオーガニックコットン100%の撥水糸を開発したのは、65年を超えた老舗糸屋さんの「丸安毛糸株式会社」さんです。ホームページはコチラ

昭和32年に、今では当たり前となっている見本帳BOOK(糸や生地の雰囲気を確かめることができるサンプルをまとめた本)を作ったり、アパレルブランド、小売店などと共同で新しい素材の開発に取り組んだりと、ただ糸を売るだけではなく、その先のお客さまや未来に向けてモノづくりに取り組まれている印象を受けました。

お話を伺った丸安毛糸の松井さん

この撥水糸は、丸安毛糸の担当の方とデザイナーさんとの何気ないゴルフ談義中に、雨の日に動きづらいカッパを着てゴルフをしたくないという会話から生まれたそうです。

実際に現場の声からのモノづくりをすることで製品になった時の完成度が高くなるように思います。是非ゴルフ好きの方にも着用いただきたいです!



サイズと着用例

今回S、M、L、XLの4種類をご用意しております。上記写真の着用例はサンプル製品を着用しておりますので大幅な変更はございませんが、首元の広さがりや、たわみの修正などを今後修正していきます。あくまで目安としてお考え下さい。


※サンプル時の採寸のため、リターン品には誤差が生じることがあります。


カラーについて

今回はブラック(左)とライトグレー(右)の2色をご用意しました。

※ブラックに白い斑点が見えますが、光の反射によるもので実際はオールブラックです。写真はニットで使用する糸を撮影しています。ディスプレイによって色の雰囲気が違って見える可能性があります。



私たちは原料にフォーカスしたモノづくりを行なっており、今回もオーガニックコットン100%の撥水糸という、珍しい素材からニットをつくらせていただきました。

それはその珍しい素材のニットを通して「服ができる背景」に興味を持つキッカケをつくりたいからです。


つくる場所とつかう場所の距離を近付けたい

HiKEIの代表である私は、実家が無農薬でお米を育てている農家で、一次産業といわれる原料をつくる現場の近くで育ちました。そのような環境で育ったおかげで、食べ物の知識や大切さ、そして本当の美味しさなどが自然と身に付き考えるようになったと思っています。

「服つくってるのになんで食べ物の話?笑」って思った皆さん、もう少々お付き合い下さい。笑

食べ物に関していえば、私のような環境で育たなくても農業体験や街中でのマルシェなど生産現場と触れ合うキッカケが増えてきていますが、服をはじめ、世の中に溢れる「モノ」がどんな原料で、どんな人たちが、どんな風に作っているかを知っていることの方が少ないと思います。

しかし、その普段の生活では見えない「モノ」の背景を知ると、私が食べ物に対してそうなったように、服や自分の周りにある「モノ」に対する愛着や感謝が大きくなり、『愛のある世界』になっていくと信じています。


源流まで辿るための自社農園

服の原料は、正確に言えば糸ではありません。今回の製品でいえば原料は糸をつくるコットン(綿)です。私たちの取組を100%実現するのであれば、そのコットンをつくるウズベキスタンの農園まで訪問するべきです。しかし、現在の私たちではそこまで実現できていないのが現状です。

しかし、少しでも源流を知るために自社で畑を借り、コットンを栽培しています。種植え、植え替え、草刈り、全て私たちの手で育てています。

自分たちでできる範囲の小規模な畑ですが、服をつくる我々が自分たちで原料をつくる現場を経験することは、とても貴重で大切なことだと思っています。

このように「モノ」のつくられる現場が近くにあり、見に行ける環境をつくっていくことは私たちの目指す世界には必要だと思っていますので、ご興味ある方は是非ご連絡下さい!(今年はもう収穫が終わってしまいそうですが…笑)


次のプロジェクトも少しだけご紹介!

九州の森林を感じる香り

「想い」の部分でも述べましたが、そんな私たちの考えから、服を買わない人にも生産背景を感じることのできるアイテムはないかと考え、生産背景の見える香りのプロジェクトも現在進めております。

今回は、その中のひとつである九州の資源を生かした部屋や布に使用するルームフレグランスも一緒にご紹介させていただくことにしました。

コロナ禍でお家時間が増えた方も多いかと思いますが、室内でも自然の中にいるような天然の香りを感じて、是非気持ちをリフレッシュさせてください!


宮崎県日向市産の楠、熊本県阿蘇郡小国町産の杉を使用

このルームフレグランスに使用している原料の精油ですが、どちらも九州の森林で採れた間伐材から抽出しています。

この間伐材という言葉を聞き慣れない方も多いかと思いますので、この「間伐材」について少しだけお話しさせていただきます。

間伐材とは?

間伐材(かんばつざい)とは、森林の成長過程で密集化する立木を間引く間伐の過程で発生する木材のことである。ーWikipedia

間伐は木を伐採することから、森林に悪影響があると思われがちですが、実際は森林の中を明るく保ち、 木々を真っ直ぐ育てるために必要な作業で、森を守っていくために必要なことなのです。

その必要な伐採を行なった木々の使い道のひとつとして、「香り(精油)」があるのです。

是非そんな背景のある香りに包まれて下さい!


杉の香り(軽やかで透明感のある森林の香り)

今回の香りの原料「杉の精油」は、小国町森林組合さんで生産されています。

小国森林組合さんは熊本県阿蘇郡小国町にある森林組合です。

食べ物のように物が届くまでの流通経路の透明性や公正なルートであることを追跡可能な木材の提供を行なうため、適正な森林管理と環境に配慮した木材と証明する【SGEC】と【SGEC-CoC】という認証を全国で2番目に取得しています。

またこの地域は温泉が豊富で、その恵まれたエネルギーを活用し、化石燃料を使わずに木材を乾燥させる【地熱乾燥】技術を開発し、2007年より実用化しています。


楠の香り(爽やかで木の香り)

今回の香りの原料「楠の精油」は、えこのはさんで生産されています。

株式会社えこのはさんは宮崎県日向市にあり、宮崎県さんのクスノキを使い、天然樟脳やオイル・クスノキチップの生産・販売しています。代表の藤山さんは2007年からクスノキを利用した樟脳づくりを始め、現在国内に4軒しかない樟脳生産者の一人です。

この樟脳やオイルを採る蒸留の機械も自社で作られており、その熱源は製材時に出る大量の木端を利用し、その灰は近所の小学校の畑の肥料などに使っています。

樟脳やオイルを採り終えたクスノキチップは、パルプ工場へ納めて紙の原料となっていきます。


今回のプロジェクトを通して、少しでも多くの人が世の中にある「モノ」の背景に興味を持っていただけたら、今回のプロジェクトは成功だと思っています!

まとまりのない長い文章にも関わらず、最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは最後はボブマーリーの歌詞で締めたいと思います。笑
One love. One heart. Let's get together and feel alright.


<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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