香川県・小豆島を拠点に暮らしています。日本の自然のすばらしさに惹かれ、2016年、min.good(ミングッド)というプロジェクトをはじめました。今回、イノシシやシカの「処分すべき害獣」というイメージをプラスに変えていきたいという思いでつくったバッグを発表します。

プロジェクト本文

こんにちは、初めまして。上杉新と申します。この度は本プロジェクトにご興味をもっていただきありがとうございます。

ぼくは2013年に東京から四国へ移住しました。
現在、瀬戸内海に浮かぶ小豆島を拠点に暮らしています。
日本の自然のすばらしさに惹かれ、2016年、あるプロジェクトをはじめました。

「min.good(ミングッド)」

 

この取り組みを通じて、自然と人間の生活をつなげ、より豊かな暮らしを追求していくことをミッションとしています。

 

▼ イノシシやシカの革を使ったバッグを作りました。

狩猟や有害捕獲で駆除されたイノシシとシカの革からバッグをつくりました。

イノシシやシカは、豊かな森や山があるからこそ生まれ育つ自然資源。

小豆島には、イノシシやシカなど多くの野生動物が生息しています。畑を荒したりと、人間の暮らしに被害を及ぼしているため、彼らは、そこに暮らす人々にとって、「害獣」とみなされているのが現状です。

ぼくはここで、野生動物と人間が共に生きていく道はないだろうかと考えました。

「処分すべき害獣」というイメージが強いイノシシやシカから、ぼくたち人間が何かしらの「喜び」や「嬉しさ」を得られるような仕組みをつくれないだろうか。

今回発表するバッグは、そんな風に野生動物に対するイメージをプラスに変えていきたという思いで開発しました。

シンプルで使いやすく、ずっと愛着をもって長く使える、シシトート、シカバッグ、全部で4型のバッグをつくりました。なるべく長く使ってもらえるよう、時代に左右されないデザインと使いやすさを第一に心がけました。

このプロジェクトやバッグを使うことを通じて、「イノシシやシカの革が好き」「自然のことを考えるきっかけになった」「小豆島に行きたくなった」「長く使うことを意識するようになった」などと言ってもらえることが、おそらくなによりもイノシシやシカのイメージをプラスに変えていくきっかけになると考えています。

 

注:製品の写真は全て試作品になりますので、多少の改良・変更がございます。なお、革については、代用品をつかっております。

 

▼ 野生のイノシシの皮を使ったレザーのプロダクト - SISI TOTE

イノシシ革の柔らかく丈夫な革質を存分にいかした、SISI TOTE(シシトート)。ヌメ革に真鍮のボタン、より一層、経年変化を楽しめます。

白色に近いヌメ色なので、服を選びません。

気がつくと増える小物類を収納できるポケットも用意しました。よく取り出すものは外ポケットに、見失いがちなものは内ポケットに。シンプルだからこそ使い易いポケットにしました。

トートバッグを肩にかけて手をおろすと、腕に革が触れ、イノシシの革の良い肌触りを日々感じながら過ごせます。

 

「 Large 」

 

A4サイズのノート、書類、ノートパソコンがすっぽり入る、使いやすい大きめなトート。仕事はもちろん買い物や旅行にも役立つサイズです。

 

「 Medium 」

 A4サイズが縦に入るトートバッグです。荷物が少ない方は普段使いに。荷物が多い方は、ちょっとした外出の際に最適です。肩にかけて手をおろすと、腕に革が触れ、イノシシの革の柔らかな手触りを感じることができます。

注:試作品のためオレンジ色ですが、実際はヌメ色です。

▼ 野生のシカの革を使ったレザーのプロダクト - SHICA BAG

シカの革は、肌触りがとっても気持ちよく、しなやかでやわらかく、軽い。この特徴をいかして、持ち運びのしやすい、シンプルなデザインに。

マチや内ポケットなどもしっかりとあり、機能面も使いやすくしました。時代やトレンドに左右されない、シカの革だからこそのバッグに仕上げました。

 

「 One Shoulder 」

シカのしなやかな革の特長をいかしたワンショルダーのバッグ。やわらかな質感の革が、動くことでさまざまな表情を生み出します。A4サイズの雑誌を縦に入れ、さらに筆箱や水筒なども一緒に入れて外出する日に最適です。

 

「 Clutch 」

シンプルな2つ折りデザインのクラッチバッグ。使えば使うほど、深みの増していきます。シカレザーならではの肌触りの良さが際立つプロダクトとなっています。

▼ 長く使えるようサポートいたします。 

できるだけ長く使ってもらえるよう、修理のサポート体制をつくりました。

min. goodは、革の本来の魅力は長く使うことで発揮されると考えています。無駄なく、無理なく、長く使う方法や工夫をずっと探っていきます。 

 

さらに愛着を。

イノシシやシカ、野生動物の魅力は皮だけではありません。肉はもちろん。豊かな自然があるからこそ、生まれ育ちました。ぜひ、小豆島に足を運んで、自然の魅力を味わいましょう。ご案内致します。ぼくたちが出向き、東京や大阪でも、自然を楽しめるイベントも計画しております。

自然をたのしむことが、一番の愛着になることだと考えます。ぼくたちと一緒に自然を楽しみましょう!

小豆島の情報も継続的に御届けします!

▼ リターンにあたり注意点

注意点①:先着順に準備出来次第発送いたします。革を使ったプロダクトにつきまして、お届け日が2018年4月と設定しておりますが、最大人数でご支援いただいた場合の一番最後の発送日のプロダクトの準備、遅れまで想定して設定しております。

注意点②:野生動物の革には、生前の傷跡がございますが、この傷跡は野生動物から採れる素材ならではの魅力です。この跡が味わいとなり、楽しんでいただけるようなバッグのデザインを考えています。

 

▼ そもそも・・なぜやるのか?

 

現実は少し悲しい

現在、農作物被害対策・森林内の個体数管理としてイノシシ・シカは駆除され、大部分が殺処分され廃棄されています。イノシシやシカなどの野生動物が、農作物を食べてしまい、農家にとって多大な被害を出してしまったり、森林の生態系を壊してしまったりするからです。

自然が多い地方の人々にとって、イノシシやシカはとってもマイナスのイメージの強いものになっています。当たり前ですね。せっかく使ったものが食べられてしまうのですから。おじいさんやおばあさんは「イノシシやシカに食べられるくらいなら、畑やめるよ」という人が多いのも現状です。

加えて、夜道も歩きづらくなっています。自然が豊かなところでは、夜道を一人で歩いていて、イノシシやシカに遭遇する、というケースは稀なことではありません。ニュースでは襲われ負傷・死亡といった報道がされるので、夜道を歩くときは細心の注意をしなければいけません。

 

それでも地球環境に優しい持続可能な資源

だからといって、いつまでも悲しみや恨み、恐れなどを抱きながら生きていくわけにもいきません。イノシシ・シカはこれからもさらに増えるからです。人間活動が人口減少と高齢化により、さらに低下してくるためです。

だからこそ、イノシシ・シカで悲しんだ分をイノシシ・シカで笑顔に変えたい。イノシシ・シカは見方を変えれば、原価ゼロ円で笑顔を増やせる資源なんです。もちろん、飼料や設備なども必要ないので、エネルギーコストもゼロです。地球環境に優しい持続可能な資源です。

現在の革は、人間のために育てられた家畜によって生産されています。森林の豊かさや人と共生するために採れたものを活用するというのは、倫理的にもかなっています。もし捕獲をやめてしまうと、森林の豊かさも人の生活の豊かさも損なわれていきます。

なにより日本には豊かな自然があります。この自然をもっと愛せる資源にしていきたい。

 

実は、イノシシ・シカは怖くない

害獣をめぐる問題を紐解いていくと、多くの人の「誤解」を招いている事柄がいくつかあるとわかります。

特にそのなかでも、下記の3点が、イノシシやシカなど野生動物に対するマイナスのイメージをさらに顕著なものにしていると考えます。

誤解①:野生動物の数の増加に比例して、農作物の被害が増えるわけではない。

確かに野生動物がいるから、被害があります。ですが、イノシシやシカが増加している大分県では被害ゼロの集落が多くあります。

野生動物数の増加は、被害増加の「原因のひとつ」でしかありません。彼らに農作物を食べられないよう、人間が適切な対策を取れていないことも、被害を招く大きな要因です。

誤解②:イノシシやシカは、本来は人間を襲わない。

実際に山のなかを歩いているとわかるのですが、イノシシやシカは非常に臆病な動物です。彼らが人間を襲ったというニュースが報道されることがありますが、人を襲うということは「通常」ではあり得ません。彼らは、本来、非常に臆病な動物です。ですが、想定外の出来事が起こるとパニック状態となり、人間に危害を加えてしまうことがあります。たとえば、人間が罠の掛け方を誤っていることなどが、彼らの恐怖心を高めてしまう原因となっています。人間の活動域と動物の生息域の重なりが増えてきた今、野生動物がそれまでになかった行動に出て被害を及ぼすケースが増えているのです。

誤解③:最近はじまったことではない。

小豆島では、およそ300年以上前から、イノシシやシカの被害があったことが確認されています。その証拠に小豆島には「しし垣」があります。古来島内からイノシシやシカが多く生息し、農作物への被害を防ぐために築造されたのが「しし垣」でした。このことからわかるのが、野生動物の存在・被害・対策はいまに始まったことではないということです。ぼくたち日本人は、対策をすることで自然のなかで暮らしてきたのです。

 

イノシシやシカなどに農作物が食べられてしまうのは、自然が近くにある日本の暮らしや住まい方だからこそ生まれる、自然と人間の摩擦のような出来事でしかありません。そしてなによりも、この出来事はずっと昔からありました。

この出来事を悲観的にとらえず、だからこそできるプラスなことはないだろうか。

と、女木島や小豆島で暮らしながら考えるようになりました。

 

▼ ぼくは小豆島で挑戦を始めました。

ぼく(上杉 新)は2013年に東京から香川に移住しました。そして結婚を機に、2017年から、小豆島で暮らします。

2016年からぼくは、自然から採れる資源を活用し、持続可能な地域や暮らしの豊かさを追求していきたい、と考え、小豆島で新たな挑戦を始めました。小豆島には豊かな自然があります。この自然をもっと活かしていきたい。そんな思いがあります。

イノシシやシカなどの、野生動物は持続可能性に長けた資源でありながら、マイナスのイメージがとても強い存在になっているので、ぼくはここからやろう、と決めました。マイナスのイメージのものをより良いものにすることで暮らしは豊かになると考えたのが理由です。

▼ 今後の展望

より生活に寄り添える製品を。

今後も製品を開発します。トートバッグに続き、リュック、小さいサイズのバッグ、小物をつくっていきます。今後もシンプルで使いやすく、できるだけながく使ってもらえる製品をつくっていきます。

革を主軸にしながら、瀬戸内海に面した岡山県で盛んな帆布布、香川県の伝統工芸でもある保多織なども活用して、より長く使えるよう工夫をしていきます。

愛着をもちつづけられるサービスも充実に向けて。

革の魅力は長く使うことで現れる経年変化だと考えています。自然から採れたものを長く大切に使うことは、自然を楽しむことにつながると考えています。

より長く愛着をもって使っていただけるよう、サービスも引き続き開発していきます。開発にあたり、ワークショップなども開催しようと考えていますので、その際は是非ご参加ください。

野生動物の肉の提供も。

皮を採る際に、肉も採れます。現在は、専用の処理施設がございませんので、提供は難しいですが、ゆくゆくは、ジビエ肉も提供できるよう体制を整えていく準備をしております。

バッグを買っていただいた方には、特別に招待制の食に関わるイベント等も考えております。イノシシやシカのプロダクトや食などを通して、自然を楽しんでもらう、それがぼくたちのミッションのひとつです。

 

▼ 展示会のお知らせ

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東京にて11月3日(木)から11月13日(日)のあいだ、展示を行います。予約制の巡回展示会です。参加くださる方々と、少人数制で話させていただきたいと考えています。

実際に見たい、触りたい、話を聞いてみたいという方は、ぜひ、お連れ様とご一緒でも、お一人でも、いらしてください。

(先着順にてのスケジュールのご案内となりますこと、ご了承くださいませ)

まずは11月3日(木)清澄白河・しごとバー(オープンデイ)へぜひお越しください。

  

展示の様子はfacebookページ(https://www.facebook.com/mindotgood/ )で見ることができます。展示会にご参加されたい方は facebookページより「参加希望」と記載の上、メッセージください。「参加希望」のみのご記載で構いません。 

 

▼ 最後に代表 うえすぎあらた より

香川県高松市にフェリー通勤していた頃、女木島という人口およそ100人の島に住んでいました。そこで「人間に害をもたらすイノシシ」の存在に出会ったことが、このプロジェクトを立ち上げることになったきっかけです。埼玉県のベッドタウン街で育ち、東京で数年過ごし、移住したぼくにとってそれは、テレビやインターネットでしか触れることのない情報のひとつでしかありませんでした。

それが毎日、地元の人から「イノシシが畑を荒していった」「イノシシに襲われた」という話を聞いていくうちに、なにか絶対もっと良い、”なにか上手くやっていける方法”があるはずだ。と考えるようになっていました。

ぼくがそんな風に解決策を考えていくようになったのは、自然豊かな土地への愛着はもちろん、東京でデザインが持つ可能性を体感してきたという背景も大きく影響していると思います。

イノシシやシカへの問題意識を解決に向けすこしずつ貢献していこうと、行動に移しました。半分は好奇心、半分は使命感で、気づいたころには体が動き始めていました。情報を集めたり、肉屋で皮を分けてもらって下処理の練習を始めたりしました。

そしたら、楽しくて楽しくて仕方がなかったのです。 

イノシシや彼らが生息する自然について学ぶほど、イノシシたちと人間を巡る関係、その歴史の奥深さ、そして日本人が古くよりつちかってきた自然とともに生きる知恵や精神性に心を奪われていきました。いまの時代に自然と共生していくことの意義深さを再認識し、その可能性をもっと拡げたいと考えるようになりました。

 

そして今年、ぼくは結婚を機に小豆島に生活の拠点を移すことになりました。

転勤族の家庭に育ったぼくは、ある土地に根付いて暮らしていくことが、人生で実現したいことのひとつでした。

さらに、そこで次の世代へと繋がる豊かな地域と暮らしのあり方を追求していきたい。そうすることが、本当の意味で土地に根ざし暮らしていくことなのだと考えました。

持続可能で楽しくやりがいのある仕事を地域につくり、子供や孫の代までが豊かに暮らしていける小豆島にしていきたいと思っています。

ぼくが考える“なにか上手くやっていける方法”を、いよいよ始めていきます。

ぜひ一緒にイノシシやシカとの関係を変え、自然を楽しみましょう。

長々とお付き合い頂きありがとうございました。

 

これから、みなさまとお会いできるのを楽しみにしております。

 

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