▼はじめにご挨拶

ルワンダの首都キガリにあるレストラン『KISEKI』の女将山田美緒です。

2017年1月にオープンし、現在地域のシングルマザーを中心に20数名のスタッフが働いています。

「人が集い繋がって“奇跡”を起こす」

をコンセプトにレストラン事業の他に学校給食、日本人宿、ボランティアプログラムや、女性のおしゃれを応援する「Dress for Two」、アフリカの布でオーダーメイドの服が作れるテーラー、アート教室、ダンス教室、地元の小ビジネスを支援するセレクトショップ運営、ヤードセールとファーマーズマーケットの開催、寺子屋、一時保育サービス、助産師による地元民へのファミリープランニングと性教育など様々な専門家とコラボレーションをして、幅広い活動を行っています。

私は今は3児の母でKISEKIの女将ですが、アフリカ8か国、シルクロードなどアジア各地、中東、アメリカなど世界24か国2万キロを走る自転車冒険家で、日本・海外で自転車ツアーを行う一般社団法人コグウェイの代表理事で、池田市観光大使で高知県の観光特使でエリトリア共和国観光大使で…とやっぱり幅広い活動をしています。

(話すととても長くなるので詳しくは山田美緒ブログをご覧ください。)


▼「仕事をください」50人を超えるシングルマザーがKISEKIにやってきた

KISEKIには女手一つで4人の子どもを育てているモリーンという女性がいます。

彼女はある日「どんなことでもするので仕事をください」と切羽詰まった様子でKISEKIに駆け込んできました。

掃除婦からスタートしましたが、今ではキッチンのマネージャーを務めています。

KISEKIで働くようになって子どもたちが学校に通えるようになり、お腹を空かせることもなくなり生活に希望が持てるようになったようです。

彼女は本当によく働きます。

KISEKIの女将として奮闘して3年、スタッフの盗みや裏切り怠慢…など人材マネージメントには手を焼いてほとほと疲れ果てていました。

でもモリーンだけは真面目に、一生懸命、私の傍にいてくれ、子育てまで手伝ってくれていたのです。

「あなたみたいなシングルマザーを雇いたい」

KISEKIをオープンした当初から、レストランのゴミを漁る子どもたち、お腹が空いたと物乞いにやってくる子どもたちのことが気になっていました。

子どもたちに満足にご飯を食べさせることができないママはどれだけ辛いだろう。

モリーンにそう打ち明けた翌日、なんと50人ものシングルマザーが職を求めてKISEKIに集まりました。

その中から10名ほどを雇用していますが、KISEKIで雇うのは限界があり、多くのママが求職リストに残ったままです。

より多くの職を生み出す必要があります。

そこで、閃いたのがマッサージです。

え?ルワンダでマッサージ?

そう、ママたちにマッサージを教えてKISEKIで働いてもらうんです!

▼ルワンダのママたちの仕事を作る!そのために『世界一アフリカンでアートなスパ』を作りたい!

KISEKIでは2018年5月から『KEIRAKU hands of Amahoro』プロジェクトを立ち上げ、日本ボディーケア学院の谷口学院長とルワンダのセラピストに向けたオンラインの経絡マッサージレッスンを行っています。

同年10月にアフリカ初の学院認定セラピストとなったケニア人女性のベスが仲介役・現地講師として谷口先生の技術をルワンダ人に教えています。

ベスは盲目のセラピストに無償でトレーニングをしているのですが、おかげでKEIRAKUができるセラピストが増えてきています。(ベスの活動、トレーニングの様子については今後詳しく紹介します!)

さらに嬉しいことに「経絡マッサージを習いたい」「経絡マッサージを受けたい」とKISEKIを訪ねてくる人も増えてきました。

とはいえ、まだまだお客さんは少ないですし、何より技術をマスターしただけでは、なかなか仕事→利益に繋がりません。

「KEIRAKUというマッサージがあるんだよ!」
「KISEKIにKEIRAKUができるセラピストがいるんだよ!」

ということを知らしめる必要があります。

そこで閃いたのです。

まずスパに来てもらうために、ルワンダ中の話題になるようなスパを作ろう!

それも、他の誰もが見たことがないスパを!

これといった娯楽、話題や大きなニュースが特にないルワンダでは(平和ですね。)おしゃれ、斬新、かっこいいことは高く評価されます。

うまくいけば人がどんどん集まってくるのです。

スパが流行れば多くのセラピストが必要になります、ママたちを雇うことができるのです!


▼ルワンダでマッサージを教えることになったきっかけ

私は10年ほど前に東京の秋葉原にある日本ボディーケア学院で経絡マッサージを勉強しました。旅するときにマッサージくらいできたら、という目的だったので近年は家族以外に施術をすることはほぼ皆無でした。

私が日本人だからか、「マッサージできるのか?」と訊かれることが多く、何かに繋がるかもしれないと思って学院からセラピスト認定書を取り寄せてKISEKIのお店の神棚の下に祀っていたんです。

するとその数週間後、1人のケニア人女性が訪ねてきました。

「私は盲目のセラピストにマッサージを教えています。KISEKIでマッサージが習えると聞いたのだけど、教えてくれませんか?」

ケニアのエステの専門学校を卒業し、ルワンダの駐在員に評判の有名なセラピストのベスでした。純粋で心優しい彼女は盲目の人たち、子どもに障がいがあるお母さんたちにボランティアでマッサージを教えています。しかし自分が指導してもなかなか上達しない、ぜひ日本人の先生に教えてもらいたいということで私を訪ねてきたのです。

が、まさか私が教えられるわけがありません。そこで10年ぶりに日本ボディーケア学院の谷口光利学院長に相談をしました。

「ええやん!おもろいやん!」

まさかの二つ返事でご協力をいただくことになりました。


▼マッサージを教えてどうするのか?

そして、私たちはこのプロジェクトに KEIRAKU hands of amahoro というプロジェクト名をつけました。

Amahoro とはルワンダ語で平和という意味です。

ルワンダには24年前にジェノサイド(大量殺戮)で80万人以上が虐殺されたという悲しい過去があるのです。

今は、現大統領の強力なリーダーシップのもと、とても平和な国となり「アフリカの奇跡」と言われるほどの経済成長を遂げていますが、まだまだ発展途上の国。

平和になったとはいえ一人一人が本当の心の平和を手に入れているとは言えません。

その理由の一つが貧困です。

多くの人たちがなかなか良い仕事に就くことができず大変な苦労をしています。

ルワンダでKEIRAKUを指導して手に職をつけることで、また、手と身体の触れ合いを通じて心の平和を掴んで欲しいという想いを込めてこのプロジェクト名にしました。

まずはオンラインで指導を開始し、2018年10月には谷口先生と講師の内澤先生がルワンダに来て直接指導をし『日本ボディーケア学院ルワンダ校』の開校式も行いました。

身体に触らなくてはならないマッサージをオンラインで教えることが果たして可能なのか。

正確に“通訳”ができるセラピストがいれば可能です。

オンラインで毎週レッスンを受け、谷口先生来ルワンダの際に直接手ほどきを受けたベスと2人のセラピストが初代通訳として任命され、より多くの人に指導をするための準備を進めています。

アフリカというと、サッカーやマラソン、陸上などで大活躍する黒人の選手の身体能力の高さや力強さをイメージされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

身体を使う勘や感覚はマッサージにも通じるところがあります。

実際、オンライントレーニングを受けているセラピストたちは谷口先生が驚くほど身体の使い方が上手で飲み込みがとても早いのです。


▼おしゃれ空間をプロデュース・制作するアーティスト登場

ルワンダにはいくつかのスパがありますが、バリやタイなどのアジアンリゾート、洗練された近代的なホテルの一室など、まるで海外から輸入されたような空間です。

無難なストーンマッサージやオイルマッサージが主流で技術もそこそこです。

せっかくルワンダにいてルワンダ人がマッサージをするのだからルワンダらしいスパにしたい。

かっこいいスパを作ることで、マッサージだけじゃない来店動機を作ることができ、潜在的な顧客にアプローチをすることができると思っています。

かっこいいスパがあるらしい!見に行ってみよう」

「わぁ、ここでマッサージ受けたいな」

かっこいいは動機です。

インテリアをどうするかについてはアメリカ人インテリアコーディネーターに相談する予定でした。

が、そこに現れたのがアーティストの鈴木掌さん。

ルワンダに5年間暮らし、服飾プロジェクトを遂行して20名以上のテイラーを育て、その後仲間とともにおしゃれなバーを経営。日本に帰国して独自のスタイルの壁画やライブアートで、JRの大塚駅や日本の企業とコラボレーションをして大活躍をしている新進気鋭のアーティストです。

スパの構想、私の想いをお話しし、相談してみたら、

「世界一かっこいいスパを作りましょう!」

とこれまた二つ返事でプロデュースいただくことになったのです!!

せっかくルワンダでやるのだからルワンダらしくてお洒落でかっこいいものを。(掌さんのことは今後詳しくご紹介します)

スパの壁一面の壁画や、天井のデコレーション、床に敷くラグ、ミュージシャンを招いてのまさかの生演奏付きマッサージ、かっこいいユニフォーム…など

スパの常識を覆すようなアイデアが飛び出し、私もルワンダ人もびっくり。

どうせやるなら本気で、最高にかっこいい空間を作りたい。

掌さんは手弁当でお手伝いをしてくれているのですが、内装や備品の購入にやっぱりどうしてもお金がかかってしまい、KISEKIの当初予定していた改修費では到底足りないので、今回クラウドファンディングで資金を集めることにしました。


▼資金の使い道

◆備品購入費 17万円

マッサージベッド2台 5万円、シーツ1万円、オンライン授業用モニター設置 3万円、ユニフォーム 3万円、パテーション2万円、装飾用布3万円

◆内装費 18万円

壁(塗装用ペンキ、養生)8万円、床(カーペット、ラグ)3万円、装飾5万円、看板 2万円

◆人件費 10万円

電気工、テイラー、ローカルアーティスト謝礼

◆事務局手数料 


▼リターンについて

5000円:MADE IN ルワンダ詰め合わせ小

紅茶5杯分、100%ナチュラルみつろうリップ、カラフルなアフリカの布の袋

10000円:ルワンダ詰め合わせ大

ルワンダコーヒー、森のピュアはちみつ、100%ナチュラルみつろうリップ、カラフルな手編みのカゴ


30000円:ルワンダ詰め合わせ大 & KISEKIのルワンダ人英会話講師とオンライン英会話5回券

※Zoom を使ってルワンダ人の英語講師と、日本時間15時~23時の間で好きな時間に英会話レッスンを受けていただけます。


1,000,000円:鈴木掌さんの絵(後日発表)


※リターンは6月に山田が帰国する際に発送します。


▼実施スケジュール

2月 クラウドファンディング実施

3月 谷口学院長来ルワンダ、技術指導、セラピスト認定、スパプロモーション

4月 スパ開設

6月 リターン発送


▼最後に

今は仕事がなく、手に職がないママたち。

食べ物が買えないので子どもたちはお腹が空いていて、学費が払えないので学校に行くことができません。

KEIRAKUを学んで技術を持つことで、KISEKIスパでセラピストとして活躍できる。

もちろん他のスパでも働くチャンスがあり、マッサージができるお手伝いさん、ナニー、シェフとして付加価値をつけることができます。

これまでもアフリカは外国の文化を取り入れ独自の文化として発展させてきました。

KEIRAKUもルワンダ流に発展させ、ルワンダ発、世界へ発信したいと思っています。

ルワンダ人がかわいそうだから、という同情でもなく援助するのではなく、真にいいものだから、かっこいいから、おしゃれだから、スパに来たい。

はっきり言ってルワンダのマッサージの需要はたいしたことありません。なぜならいいものがないから、みんな期待をしていないから。

だからこそ、KEIRAKUを最高にクールなものとして価値を高め、多くの人に知ってもらいマーケットを育てるチャンスがあるのです。

さらにはスパ、マッサージスクールにとどまらず、ファミリーケアマッサージや、日本とオンラインで繋いで健康について話をする勉強会を開催して情報発信をしながら、マーケットを育てるとともに、ママたちと共に、コミュニティを作っていきたいと思っています。

ルワンダでママたちに雇用を創出し、ルワンダと日本を繋ぎ、やがて世界へ。

みなさま、応援よろしくお願いします。


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2019/06/04 15:45

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2019/05/11 18:08

    昨日、クラウドファンディングが遂に終了致しました。当初の目標を大幅に上回る,670,000円のご支援を頂戴することができました。 63名もの方にこのようなご支援を頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。 改めまして、プロジェクトの情報拡散に携わって頂いた方々、ご支援ご声援をくださった方々、本当に有難...

  • 2019/05/09 00:39

    先週土曜日、ルワンダ一の老舗ホテル『セレナホテル』で開催された第18回ファーマーズマーケットでママたちがKEIRAKUマッサージのデビューを果たしました。開始30分くらいはお客様がいなくて、ママたちも緊張して突っ立っているだけだったのですが、「日本が大好きなんです」というフランス人のおじちゃん...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください