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「竹の、箸だけ。」作り続ける熊本の町工場から、世界工芸コンペティションに挑みたい

現在の支援総額
233,000円
パトロン数
41人
募集終了まで残り
24日

現在77%/ 目標金額300,000円

このプロジェクトは、All-In方式です。
目標金額に関わらず、2019/05/15 23:59:59までに集まった金額がファンディングされます。

「竹の、箸だけ」を56年間作り続けてきた零細メーカー、株式会社ヤマチク。私たちの作った竹のお箸は、お店では「京都の名工が作った」ことにされてきました。わたしたちがこれまで培ってきた技術は、伝統工芸士にも負けはしない!それを証明するために、「工芸の世界大会」にチャレンジします。

はじめまして。株式会社ヤマチクの山崎といいます。
わたしたち「ヤマチク」は、熊本県にある南関町という小さな町で、
半世紀にわたって「竹の箸だけ」を作り続けている小さな会社です。


今回、わたしたちはこの人口1万人にも満たない小さな町の町工場から、
日本のものづくりの未来へ向けて、ひとつの挑戦をしようと考えています。
今回のプロジェクトでは、そのチャレンジを応援してくれる、わたしたちの仲間を募集します!


◆「ヤマチク」について

株式会社ヤマチクは、1963年の創業後、今の本社がある南関町に第二工場を出したころから今日まで、
日本の竹だけを使い、切り出しや仕分けや加工や塗装といったすべての工程を自社と地域で完結させ、
手作業で「純国産」の竹の箸を作り続けてきました。

会社がある南関町は、周辺を山に囲まれた里山の風景を今も残す豊かな土地です。
水も資源も豊かなこの場所で、わたしたちは竹箸とともに生きてきました。


実は、現在日本には、純国産の竹の箸を作れる会社はわたしたち以外にありません。
昔はたくさんあったにも関わらず、安価で大量生産できる外国産の竹を輸入して加工する企業が増え、
気づけばもう、わたしたちだけになってしまっていたのです。


資源の少ない日本の中で、生育が早く循環性の高い竹は、
資源の有効利用やリサイクル、環境保全という観点からもとても重要な素材です。
それにも関わらず、今の日本で、日本の竹を扱う企業はほとんどありません。
わたしたちが暮らす日本の風景を守っていくためにも、
この循環を続けていくことはとても重要なことであるのに、です。


◆従業員は女性がほとんど。地域の人の手で、地域の資源を活用したものづくりを。

わたしたちヤマチクの従業員は、南関町に暮らす人たちを中心に構成されています。


子育てをしているお母さんたちや、そんなお母さんの背中を見て育った娘さんが入社してくれることも多く、
母娘二世代に渡ってヤマチクで働いてくれている方もいます。

「手作業のお箸作りって大変そうで、小さい時から母の姿を見ていたから、
絶対自分は入らんって思ってたんですけどね。
なんでかなぁ、気がついたらいましたね、ここに(笑)」


休憩中はみんなでお茶を。お迎えやご飯の用意があるから定時の勤務を。
お子さん連れの出社だって、ヤマチクではよくある毎日の光景です。

わたしたちは、暮らしに寄り添う「竹のお箸」を作る会社だからこそ、
まずは社員や関わってくださる方々の暮らしを豊かにしていきたいと考えてやってきました。
自分たちが作ったお箸で料理を作り、ご飯を食べる。
もちろん家でも、家族と一緒に使うのはヤマチクのお箸です。
「もっと太い方が使いやすい」「こういう色の方が気分が上がる」そんな声を日々反映させながら、
わたしたちは竹のお箸と向き合い続けてきました。

小さな町の、小さな工場で。
家族みたいな関係性を紡ぎだしながら、わたしたちは毎日竹のお箸だけを作っています。


◆プロジェクトの目的

そんなヤマチクの作る竹箸は、実は日本のあちこちで売られています。
中川政七商店様、CO-OP様、THE様をはじめ、日本全国に展開される大型量販店様などにも、
ヤマチクの竹箸をOEMプロダクトとして採用していただいています。


ある日、わたしは京都のとあるお店で、ヤマチクの作ったお箸が
「京都の名工が作った」という売り出し方をされているのを目にしました。
OEMメーカーとしてはよくある、当たり前のことです。
けれど、その時、わたしは猛烈に「悔しい」と思ったのです。

毎日毎日、朝から晩まで工場で竹のお箸に向き合っている社員さんたちの顔が浮かびました。
毎日毎日、深い山の奥まで入って、大きくて重い竹を切り出してきてくれる切子さんの顔が浮かびました。
「本当にこのまま、”誰の目にも触れることがない”商品づくりをする会社でいていいんだろうか?」

この国で、純粋な国産の竹箸を作れる会社はもうわたしたちしか残っていません。
それならば、自分たちの名前と、自分たちの手で、
「伝統工芸」とも言えるこの唯一無二の竹箸について、伝えていく使命があるのではないかと思ったのです。


ヤマチクを支えるパートさんや社員さんの中には、南関町から外に出たことがほとんどないという方もいます。
毎日作っている竹箸が、都会の誰もが知っているブランドの名前を冠して売られているということのすごさを知らない方もいます。
彼ら彼女らに、「あなたの技術は素晴らしい」ということを知ってほしい。
「京都の名工」と謳われて遜色ないほどの技術があるのだと、
そんな風に認めてもらえる商品を作り出せているのだということに、誇りを持ってほしい。
自分たちの仕事に誇りを持ってもらうということは、業界の次の担い手を生むためにも大切なことだと思っています。

だからこそ、今。

わたしたちヤマチクとして、「第4回金沢・世界工芸トリエンナーレ」の
「2019金沢・世界工芸コンペティション」への応募をすることを決めました。


◆プロジェクトの背景—「伝統工芸」に抱いた疑問

今回の一見無謀にも思える挑戦を決めた背景には、「伝統工芸」というものに対する疑問もありました。
工芸や民藝など、言葉の定義や捉え方としては諸説あって当然だとは思いつつ、
わたしたちはやっぱり、脈々と受け継がれてきた伝統工芸は「人々の暮らしに馴染んでこそ」のものだと思うのです。

けれど今では、伝統工芸と聞けば高価で芸術性の高いもの、
暮らしとは関係のないところにあるものだと思う人も一定層いるのではないかと感じています。
暮らしの中に根付き、馴染み、日常的に使ってもらえる手工品こそ、本来あるべき伝統工芸の姿であり、
わたしたちが作り続けてきた、守るべき「伝統」なのではないでしょうか。

そんな思いもこめて、今回わたしたちは「竹の箸」をベースにした作品をつくり、コンペに応募しようと考えています。


◆プロダクト紹介「otemoto2119」


今回、コンペに応募するプロダクトとして作るのが、プラスチックのお箸に見える最高級の竹箸
その名も【otemoto2119】です。


<otemoto2119とは>
コンセプトは、「100年後のおてもと」

手工芸品はこれまで、そのほとんどがプラスチックによって淘汰されてきました。
しかし今、環境配慮やSDGsの流れを受けて、世界的に「脱プラスチック」の動きが加速しています。
そんな中、サステイナブル(持続可能)な素材として、「竹」が世界的に注目を浴びているのです。
しかし、日本では「放置竹林」や「竹害」と邪魔者扱いされ、資源として活用されていない現実がありました。
ここには、生産・加工の担い手となれる人材がほとんどいないという問題もはらんでいます。

現在、「純国産」として国内でまかなえるお箸の資材は、実は竹しか残っていません。
残りはすべて、マラスや鉄木といった輸入した木材です。
さらには、漆に関しても、国産のものは国内で出回っている漆のわずか3%程度しかないのが現実なのです。

ものづくりの国・日本は、ここからどこへ向かうのでしょうか。
芸術嗜好品として高められた職人の価値や技術は、一体誰のための、何に使うためのものなのでしょうか。

豊かな自然と、美しい四季と、繊細な手作業と、ものづくりの誇り。
それらを束ねて、今だからこそ、もう一度「暮らし」の中に工芸を。

そんな想いのもとで、
「暮らしの中で身近に触れられる、当たり前に伝統工芸がある未来」を想像させるプロダクトとして、「otemoto2119」は誕生します。


<製品特徴>
・竹のお箸なので、軽くしなやかで手への余計な負担が少ない。
・竹はしなりがあって丈夫な素材。耐久性も高い。
・箸先を細く仕上げてあるため、「掴む」はもちろん、「ほぐす」「混ぜる」「割く」といった食べ物の扱いに最適。
・細い箸先で、口に入れた時の異物感がなく、食事の邪魔をしない繊細な仕上がり。
・漆は合成塗料よりも手にもしっとりと馴染み、口触りもいい。
・純国産の竹と漆。良質ながら、暮らしに馴染む。


◆資金の使い途・リターン一覧

みなさんからのご支援は、otemoto2119の開発費用にあてさせていただきます。
また、ただご支援をいただく限りの関係ではなく、
今後継続的に日本の手工品・伝統工芸の未来をともに切り拓いていく仲間として、
わたしたちと一緒に挑戦してくださる関係性になっていただければ嬉しいなと思っています。

ヤマチクのお箸は、すべてが竹の切り出しから加工まで、純国産でおこなっています。
リターンのお箸に触れていただくことで、
日本のものづくりの原点、自然からいただく資源のことを、
ほんの少しでも想っていただくきっかけになれたらと願っています。




<リターン一覧>

【3,000円】

・お礼のお手紙
・ヤマチク会社案内資料 1部
・ウレタン塗装のお箸 2膳


【5,000円】

・お礼のお手紙
・ヤマチク会社案内資料 1部
・漆彫刻のお箸 1膳(名入れ可能。ご希望の場合は備考欄にご記入ください。)


【10,000円】※限定20個

・お礼のお手紙
・ヤマチク会社案内資料 1部
・otemoto2119 1膳



【10,000円】※限定5名

・お礼のお手紙
・ヤマチク会社案内資料 1部
・1日ヤマチク社員になれる権利
いきいきと働くヤマチクの社員さん達と一緒に、竹のお箸作りが体験できます。
オリジナルのお箸を作れるワークショップ付きです。
※交通費や宿泊費などは別途負担をお願いします。
※お届け日にかかわらず、日程は別途ご相談しましょう。



【100,000円】※限定3個
・お礼のお手紙
・ヤマチク会社案内資料 1部
・出張ワークショップ(上限30名)
竹のお箸作りや、お箸の端材を使ったゴム銃やアクセサリー作りなどのワークショップを出張で行います。
※交通費、宿泊費込みです。日本国内どこでも伺います。
※ワークショップの内容は別途ご相談ください。
※お届け日にかかわらず、日程は別途ご相談しましょう。



【300,000円】
・お礼のお手紙
・ヤマチク会社案内資料 1部
・名入れのお箸100人分
結婚式やノベルティなどにおすすめのコースです。
※お届け日にかかわらず、日程やお箸の種類は別途ご相談しましょう。



【300,000円】※限定1個

・お礼のお手紙
・ヤマチク会社案内資料 1部
・otemoto2119 30膳
飲食店様などにおすすめのコースです。
サステイナブルな取り組みの一環、先進事例として、日本初導入していただけます。



◆さいごに

2019金沢・世界工芸コンペティションは、名だたる職人の方や芸術家の方が応募されるコンペです。
わたしたちのような田舎の零細メーカーが場違いだというお声もあるかもしれません。
けれど、型破りなことをしてこそ、未来は前へと進んでいきます。
時に「京都の名工」をも支えてきた、竹の箸だけを作り続けてきたわたしたちヤマチクがどこまでやれるのか。
どうかみなさん、この挑戦を笑いながら、共に見届ける共犯者となっていただけたら嬉しいです。

そして同時に、竹のお箸の使い心地をこの機会に知っていただけることが、
何より一番、「未来のおてもと」を作っていく一歩になります。


ぜひ、リターンが届きましたら、お箸の使い心地も教えていただけたら嬉しいです!

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