島根県西部にある吉賀町柿木村。 30年以上も前から有機農業に取り組み、“食と暮らしの文化”が残るまち。 そんな場所に本や音楽の発信基地をつくって、”新たなカルチャー”の音を鳴らしたい。

プロジェクト本文

『音鳴文庫』はじめます。

 

「こんな山の中で本屋なんて人が来るんかね?」

「はははー。それはやってみなきゃわからんよね。でもほしいからつくるんよ。」

 

はじめまして、『音鳴文庫』(”おとなりぶんこ”と読みます)の八木諒平です。

僕は移住先である島根県の吉賀町柿木村(よしかちょうかきのきむら)で、2017年4月に本屋の開業を目指しています。

柿木村は合併をして吉賀町となりましたが、今でも柿木村という名前を残しています。

山々に囲まれたいわゆる中山間地と呼ばれる地域で、30年以上も前から有機農業に取り組んでいることでも知られています。

移住のきっかけは2011年の原発事故でした。それから自給的な暮らしに憧れ、西日本で水が綺麗な場所を探して新潟県からやってきました。

2015年4月のことです。移住してからは有機農家さんのところで作業をさせてもらったり、出荷や事務仕事の手伝いをさせてもらっています。

〈いろどり豊かな里山の食材〉

ここに来る前は食べ物もエネルギーも自給して、「お金に頼らずなんでも自分で出来るようになりたい!」そんなふうに考えていました。

今思えば本ばかり読んでかなり頭でっかちだったなと思っています。

いざ憧れの田舎暮らしの中に身を置いてみると、ほんとうに皆さん助け合いの中に生きているのです。

そしてお互いのことを実に良く知っている。それは○○さんに頼めばいい、これは○○さん。そんなふうに得意なことや出来ることも知っています。

「あぁ、なんでもかんでも自分で出来るようにならなくても、ここでならそれぞれが出来ることで助け合っていけばいいんだ」

このことのほうが素敵に思え、気持ちが楽になりました。 「じゃあ、自分には何ができるのか、何に夢中になれるか」を考え、音鳴文庫という本屋をやってみようと思ったのでした。

 

ー 自分にできること

僕は何かの作家さんのように一からモノを作り出すということはなかなかできません。ですが、すでにあるモノを見つけ出したり、切り取る作業はすごく好きです。

どちらが良いとか悪いではなく”今ないもの”、”違うもの”、”新しいもの”。

そんな価値観、考え方、感覚、感性などを運んでくるのが外から来た僕に出来ることかなと思いました。

それを本やCD、選んでくる全てのもので表現が出来たらいいなと思っています。

音鳴文庫の名前の由来は、いろんな人の感性の音が響いてほしい。そこに”おとなりさん”のような親近感やあたたかみも感じられる”おと”を合わせてみました。

 

ー 新しい音を鳴らす

田舎と言えば”レトロ”や”なつかしさ”ばかりがフォーカスされがちですが、”かっこいい”や”新しい”にだって触れていてもいいはずです。

それは山の中に住んでいるからといって諦めるほどのことではなく、山の中だからこそ埋もれずに個性が出るのではないか。

外に出ないとなかなか得られない刺激をもらえるような場所であり、ゆったりと実家のような安心感もある。

”刺激と安心”という両極端のものが混在し、訪れる人それぞれのスタイルで過ごせる場所にしたい。

そんなほしい場所は「自分で作るのが早い!」と思って周りの仲間に話したところ、「それはいい」、「おもしろそうだ」、「ほしい!」と言ってくれる。

どうやら自分のほしい空間は少なからず周りのみんなもほしいと思っているようだし、協力もしてくれるという。ご近所さんにもお酒の席で話をしたら、みなさんあたたかい言葉をかけてくれました。

 

ー 音鳴文庫というもの

音鳴文庫となる場所は、今貸してもらって住んでいる家の納屋です。

昔は牛舎として使われていたこともあったようですが、引っ越してきたときには物置状態でした。

 

〈天井の梁がいい感じ〉

商品は本を中心にCD、食品、雑貨など店主のセンスで選んだものを置きます。

本は”並べてあるだけでもドキドキする本”をコンセプトにセレクト。CDは全て視聴出来るようにし、ゆっくりとお気に入りの一枚を探せます。

〈古本8割、新刊2割くらいのイメージ〉

〈音鳴文庫にもライブに来てもらえますように〉

〈直接アーティストとつながって仕入れたものを中心に〉

地元の無農薬のお茶、近しい人が焙煎しているコーヒー、クラフトビールなどのアルコール類が飲めるようにします。食べ物については、周りに作れる人がたくさんいるのでお弁当やお菓子を置いてもらおうかと計画しています。

その他にも、雑貨や食品類を展開していく予定です。どれも自分が出会ったものにこだわって、人とのつながりの中でお店が少しずつ成長していけばいいなと思います。

〈旅の中で出会ったスパイス、地元の乾物など〉

〈まわりで創作活動をしている方たちのもの〉

内装は木材やトタン、鉄などを組み合わせ遊び心を忘れず”しゃべってもいい本屋”を作りたいです。本屋としてだけでなく、ライブ、映画上映、ワークショップ等の場としても使えるようにしていきます。

  

〈あれこれ雑誌を広げて仲間と内装の打ち合わせ〉 

 

〈泳げるくらいきれいな高津川が流れ、川の音がいつも聴こえる〉

 

〈この階段をあがって店舗へ〉

〈店内でゆるっとライブをしましょ♪〉

 

〈ワークショップもいいねぇ〉

 

ー ”種は採るもの”という本来のところに帰る

少し話は変わりますが”本つながり”ということもあって、”種の図書館”という機能も同時に備えます。

せっかく素敵な自然の中にいるのだから小さく野菜やお米も育てていきたいです。どうせ育てるなら種は在来・固定種のものを選びたい。

今夏、「種の図書館はじめます」というイベントを開いたら県内だけでなく、近隣県からも30人くらい集まり、関心は高まっています。

そんな種の図書館はすでにお隣の津和野町で仲間がはじめてくれていて、ここと連携をしながら進めていきます。

〈種を介してまた人の輪も広がる〉

 

ー えがく理想像

本やCDはもちろん、お茶を飲みに来てもいいし、お酒を飲みに来てもいい、種を借りにきてもいい。子連れのおかあさんもいいし(ゆっくりできるように畳の部屋を用意します)、地元の高校生もいい。

選択肢がたくさんあるわけではなく、人の集まれるところは貴重ですから、間口は広く、でもブレずにありたい。

僕は進学で新潟を離れてからもずっと通うお店があります。帰省のたびに必ず寄ると、「おかえりー!」と迎えてくれます。地元にいなくても帰りたい場所や会いたい人がいるだけで宝物です。

”ローカルの時代”とか”田舎がおもしろい”と言われてきてはいますが、どちらも感じないことには選ぶこともできません。都会に出たい人は素直に行ってほしいと思います。ただ地元にもおもしろい場所や人がいる、そんなことを思い出してもらえるような存在になれたらと思います。

 

ー まずは自分を楽しませる

とはいえやってみなきゃわからないことばかりを考えていても仕方がありません。

地域を守りたいと活動している地元の方から、「わしらは田舎いてもおもしろくないと子どもたちに散々言ってきた。今ではそのことを本当に申し訳なく思っている。」

というような話を聞いたことがあります。

そうだとしたら、「まずは自分を楽しませるくらいで十分だ」と思いました。”地域”も”まち”も人で出来ているわけだし、楽しそうにしているのが一番だなと。

究極を言えば大好きになったこのまちにより長く住み続けるため。それは”より住みやすいように家具の配置を変える”ような行為で、僕はそんな感覚で本屋をやってみようと思います。

それが他の人にも深く響いて、日常の中に音鳴文庫の本や音楽があってくれたら僕は幸せだろうなと思うのです。

 

 ー お金は出来るだけかけない方法で

改装は出来るだけ自分たちで行うという考えでいますが、どうしても出来ないことにはやはりお金が多くかかってきます。そこの部分をなんとかみなさんのお力を貸してもらえないでしょうか。

〈6月に土壁塗りワークショップをみんなでやったよ〉

今回のプロジェクトの施工費は約250万円で、そのうち200万円をCAMP FIREにて支援を募らせていただきたいと思っています。内訳は、以下の通りです。

内装工事:345,000円

家具・什器・照明・備品:424,000円

設備・電気工事:994,000円

外構:108,000円

諸経費:460,000円

消費税:186,480円

計:2,517,480円

〈こんなふうに改装の予定です〉

 

ー まわりのみんなとつくってゆく

空間デザイン:大江健太(けんけん建築事務所)

リノベーション指導:田村薫平(リンケン

木材提供:斎藤奈美(はらだや旅館

ロゴデザイン:原田優衣

※順不同

 

〈ロゴの完成も近い!?〉

 

ー ヤギリョウヘイ

1987年4月17日生まれ。新潟県見附市出身。栃木県の国際医療福祉大学作業療法学科を卒業。作業療法士として病院に勤務したのち、島根県へ移住。子どもの頃に夢中になった本はベルヌの「十五少年漂流記」。大人なってからは、旅、エッセイ、サブカルチャー、カウンターカルチャー、詩、写真集、雑誌とかいろいろすき。

 

〈”就職しないで生きる”ことにも初挑戦。こわいけど、楽しみ!!〉

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。共感いただければぜひご協力ください。集まったお金は大切に使わせていただきます。

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